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BIOCITY ビオシティ 87号 オーストリアのエネルギー自立と持続可能な地域づくり
巻次:87号
生物多様性の新たな地平
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年7月6日
- 書店発売日
- 2021年7月6日
- 登録日
- 2021年6月24日
- 最終更新日
- 2021年7月6日
紹介
★この書籍の小売店頭価格は、2,500円+税です。
持続可能な地域社会づくりを意識したエネルギー自立政策で先進的な取り組みを進めるオーストリアに注目。小規模の自治体が多数存在するオーストリアでは、それぞれの地域が風土や自然、産業・文化に合わせた独自のエネルギー政策を立案し、それを全面的に支える仕組みがいくつも存在する。また、草の根で楽しみながら進める市民の文化がある。今号では、その具体的なシステムと事例を紹介し、日本への示唆を考えます。
目次
目次
特集
1 巻頭言「オーストリアの先進性に学ぶ」的場信敬
Part 1:エネルギー自立の最前線
「草の根によるエネルギーの大改革」滝川 薫
「農山村の地域発展とエネルギー自立」久保田 学
「都市におけるエネルギー自立」木原浩貴
「林業・木材産業・バイオマスエネルギー」渕上佑樹
「生活の質を向上させる省エネ対策」上園昌武+上園由起
Part 2:持続可能な地域づくりを支える仕組み
「自治体の気候エネルギー政策を支える仕組み」豊田陽介
「オーストリアの中間支援組織」平岡俊一
「エネルギー事業の担い手とローカル経済圏」手塚智子
「農山村振興のためのボトムアップ政策」石倉 研
「2040年脱炭素を目指す政策とエネルギーシフト」歌川 学
ミニ連載
平家納経を考える④ 厳王品 恵美千鶴子
ヴィンテージ・アナログの世界 レコード・レーベルの黄金期㉕ 高荷洋一
連載
動物たちの文化誌㉛ 疫病と動物たち 早川篤
欧州グリーンインパクト⑦ フランスのパーマカルチャー 遠藤浩子
前書きなど
オーストリアでは、国のエネルギー政策が基礎自治体レベルの取り組みをベースに考えられており、そのために自治体をサポートする制度や組織などが、州レベルそして国レベルと重層的に整備されている。自治体の多くは人口3000人に満たない小規模な自治体のため、資金、人材、専門知識などあらゆるリソースが十分でない。特に、気候変動やエネルギーなど、専門知識が必要な政策テーマについては、政策策定もその実践も難しくなる。これに対応するために、自治体のエネルギー政策や事業をサポートするエネルギー・エージェンシーという中間支援組織や、自治体のエネルギー政策のクオリティを評価しつつ高めていく「e5」という自治体向けのクオリティ・マネジメント・システム、そして、具体的なプロジェクトを進めるための資金プログラムなど、国・州・自治体が連動してエネルギー政策を実践していく基盤がしっかりと整備されている。世界で最も先進的なエネルギー自立を学ぶ。(巻頭言より)
版元から一言
SDGsが目標とする「住み続けられるまちづくり」は、コロナ禍でより切実になっています。世界で最もエネルギー自立が進むオーストリアでは、国・州・自治体が連動してエネルギー政策を実践していく基盤がしっかりと整備されている。その具体的な仕組と事例を、新進気鋭の研究者グループが取材・報告します。
関連リンク
上記内容は本書刊行時のものです。