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日本の古代国家誕生 飛鳥・藤原の宮都を世界遺産に
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年12月2日
- 書店発売日
- 2019年12月2日
- 登録日
- 2019年11月20日
- 最終更新日
- 2021年1月8日
紹介
奈良県の飛鳥・藤原宮跡を中心とする一帯は、592年に推古天皇が飛鳥に豊浦宮を開き、続く藤原京の建設によって、日本の古代国家が本格的に始動した地。天皇陵などの古墳をはじめ、有名な高松塚・キトラ古墳の壁画、飛鳥時代の工房跡も発見され、『古事記』、『日本書紀』、『万葉集』などに記された当時の様子が次々と明らかになっている。本書は、世界遺産登録をめざす「飛鳥・藤原」の概要と魅力を、最新の発掘調査の成果を含む様々な視点から紹介し、日本の古代文化への理解をさらなる深みへと導く一冊。
目次
第一章 「飛鳥・藤原」の歴史と概要
「日本国」誕生の時代とその舞台_木下正史(東京学芸大学名誉教授)
「飛鳥・藤原」の構成資産の概要と魅力_持田大輔(橿原考古学研究所)
第二章 座談会
「日本国」の誕生と、日本人のこころの原点を記憶する史跡
木下正史、松浦晃一郎、岩槻邦男、五十嵐敬喜、西村幸夫
第三章 飛鳥・藤原京の自然と文化
飛鳥時代の人と自然_岩槻邦男(人と自然の博物館名誉館長)
古代の国家デザイン:律令と藤原京_五十嵐敬喜(法政大学名誉教授)
『万葉集』のなかの明日香と藤原_井上さやか(奈良県万葉文化館)
飛鳥時代の美術と信仰_竹下繭子(奈良県)
第四章 世界遺産登録に向けて
高松塚古墳にみる石室・壁画の保存_建石 徹(奈良県)
東西交流の古代都市「パルミラ」_岡橋純子(聖心女子大学准教授)
日本古代への国際的理解をさらなる深みへ_西村幸夫(神戸芸術工科大学教授)
前書きなど
濃密な国際交流のもとで形成された日本の古代国家
「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」(「飛鳥・藤原」)は、奈良盆地の東南に位置する丘陵にある飛鳥と、その北側の大和三山(香具山、耳成山、畝傍山)に囲まれた藤原からなり、明日香村、桜井市、橿原市にわたっています。五九二年に推古天皇が飛鳥に豊浦宮を開いてから、七一〇年に藤原宮から平城宮に遷都するまでの間の、いわゆる飛鳥時代に多くの天皇が宮を置き、飛鳥時代後半には律令国家の体制の基礎固めとなる都城として中国の都に学んだ藤原京が建設され、この地で本格的な古代国家が始動しました。
「飛鳥・藤原」では、天皇陵などの古墳や建造物、遺構からの出土品をはじめ、高松塚・キトラ古墳の壁画や諸外国の技術を受容した工房跡なども発見され、これらがアジア諸外国との濃密な国際交流を目に見えるかたちで今に伝えています。また、『万葉集』『古事記』『日本書紀』が編纂され、飛鳥・白鳳文化が花開いた時代でもあり、とくに大和三山は、『万葉集』や『古今和歌集』に多数詠まれ、日本人の原風景となっています。
本書は、世界遺産登録をめざす「飛鳥・藤原」の概要と魅力を、最新の考古学研究の成果を含む様々な視点から紹介し、日本の古代文化への国際的理解をさらなる深みへと導くものです。
版元から一言
世界遺産登録をめざす「飛鳥・藤原」の概要と魅力を、最新の発掘調査の成果を含む様々な視点から紹介し、濃密な国際交流のもとで形成された日本の古代国家誕生の全容に迫る一冊。
関連リンク
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上記内容は本書刊行時のものです。