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在庫あり
取引情報
取引取次:
楽天 書店
地方小
直接取引:
あり
句集 橋
菊
220ページ
上製
価格
2,700円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年4月1日
- 書店発売日
- 2022年4月4日
- 登録日
- 2022年10月24日
- 最終更新日
- 2022年10月24日
紹介
『一夜劇』、『彷徨(UROTSUKU)』に続く、著者の第14句集。2015年(平成27)から2020年(令和2)までの約575句を収める。
前書きなど
どうしても、次なる地平を求めやうとすると、地続き、若しくは水の流れてゐない川だとしても、そこに架かる〈橋〉を渡らねばならない(気がする)。現に、今までに砂漠に現れては忽然と消える[ワジ Wadi ]に架かる、存在自体無意味とも思へる〈橋〉を幾度か渡つた。無意味でも、水の流れてゐない〈橋〉を渡らねばならない、唯それだけ。ひとつだけ、こじつけやうがあるとすれば、私淑する橋間石の名の〈橋〉は、「石」との間に架かつているし、氏の作品の中の〈棺出るとき風景に橋かかる〉の〈橋〉は、その時点では近未来のことでありながら、他者の葬列ではなく自己の葬列を眺めているやうな不思議な安堵感に充ちてゐる。そして我々も生前に、そのうち渡る〈橋〉をしつかりと見て措かなければならぬやうだ。既に向かふ岸に渡つて来いと〈橋〉を架けられてから、もう三十年経つてしまつた。(「あとがき」より)
上記内容は本書刊行時のものです。