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北海道開拓の素朴な疑問を関先生に聞いてみた
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年12月12日
- 書店発売日
- 2020年12月5日
- 登録日
- 2020年11月20日
- 最終更新日
- 2020年12月5日
紹介
北海道開拓に携わった最初の人々は、何もない未開地へ移住し、どのように生活の基盤をつくりあげていったのだろう――。かつて北海道を切り開いた開拓民たちの暮らしぶりや労苦を、私たちが知る機会は今や激減しています。◇そこで、一般の歴史書ではあまり取り上げられない開拓生活の実像を、長年にわたって北海道開拓史の研究を続けてこられた関秀志先生に教えていただこう、というのが本書のテーマです。◇さらに、面白くてわかりやすい内容にするため、本文は関先生との対話形式にし、図版もふんだんに使用。北海道のルーツに気軽に親しめる、道産子必読の歴史読み物が誕生しました。
目次
本書の登場人物/本書の特長
【ホームルーム】
ぼくたちは開拓のことを何も知らない?
【1時限目】
開拓前夜。開拓者たちが北海道にやってきたワケ
「開拓」ってどんなこと/北海道はなぜ開拓されたのか?/開拓者を受け入れるための準備/どんな人が北海道に移住してきたの?/移住の理由や動機って?
コラム《休み時間》◇関先生のこぼれ話①…北海道開拓とアイヌ民族の移住
【2時限目】
いざ、新天地の北海道へ!
移住したい人は、どうやって北海道の情報を手に入れたの?/どこの開拓地に入るのか選べたの?/故郷から入植地まで、どうやって移動したの?/移住費用って、どれくらいかかったんだろう?
コラム《休み時間》◇関先生のこぼれ話②…明治維新と士族移住
【3時限目】
思っていたのと全然違う? 開拓生活がスタート!
ついに到着! 開拓地での初日/開拓の手始めは、小屋づくりから/開墾地の食卓。移住した日の最初の食事は?/いよいよ、伐木開墾がスタート!/急いで畑をつくるぞー!
コラム《休み時間》◇関先生のこぼれ話③…屯田兵とは?
【4時限目】
やっぱり大変なことばかり! 開拓地での日常生活
普段の仕事や収入は?/生活費って、どれくらい必要だったんだろう?/開拓小屋での暮らしって、どんな感じ?/開拓「小屋」からちゃんとした「家」に!/冬はどうやって越していた?/普段は何を食べていたの? 当時のご馳走は?/冬の食料はどうしていたの?/開拓者の普段着、防寒着/開拓地での苦労、困難って?
コラム《休み時間》◇関先生のこぼれ話④…開拓農家の必需品
【5時限目】
開拓から町ができるまで
みんなで力を合わせて、開拓集落をつくっていく/開拓集落に最初にできる公共施設とは?/市街地ができるまで/開拓地の交通事情/開拓時代の運搬道具と通信事情
コラム《休み時間》◇関先生のこぼれ話⑤開拓のリーダーたち
【6時限目】
開拓者たちのその後
結局、開拓に成功した人はどれくらいいたんだろう?
〈データからみる開拓のアレコレ〉
移民数の推移と移民の出身地/開拓地域の広がり方/産業の発展からみる開拓の歩み
講義を終えて――ぼくたちは北海道開拓を知って何を感じたのか
あとがき
北海道移住・開拓史年表/索引/参考文献
前書きなど
ぼくが開拓の歴史を60年以上調べてきて感じるのは、昔の人は非常に強かった、ということです。例えば、本州での暮らしがとても厳しかったから、北海道に来たと言います。それは間違いないんです。一見ネガティブな理由に思えますが、そこには北海道で新しい暮らしをつくっていこうという、気概というか積極的な意欲もあったはずなんです。(中略)開拓者たちの苦労や思いを、実感として多くの道民に知ってもらいたいんです。そして、ピンチにぶつかったときには、自分の先祖だったらどうしただろうかと、少しでも思いを馳せてもらえれば。(中略)先人の経験の中から、何を引き継いでいったらいいのか。それは人それぞれ違うでしょうが、必ず生きていく上でのエネルギー源になるようなものが、あるはずだとぼくは思います。(「講義を終えて」より)
版元から一言
《本書の特徴》
●開拓史の専門家が持つ膨大な知識や経験を、対話形式の講義で楽しく、わかりやすく紹介。
●知っているようで実はあまり理解していない、「北海道開拓」の時代背景や政策など大きな歴史の流れから実際の開墾作業といった細部にいたるまで、手に取るようにわかります。
●明治時代の開墾地の住居や農作業の風景、移住旅行時の一コマなど、当時の貴重な写真をたっぷり掲載。目で見ることで、開拓の実態がよりリアルに感じられます。
●開拓の歴史を「開拓が必要となった時代背景」「開拓地への入植」「開拓地での最初の仕事」など、時間軸に沿って構成。開拓の流れとその背景をより深く理解できます。
●あなたの先祖がなぜ北海道に来て、どんな思いで未開地を開拓して新たな社会をつくっていったのか─。そんな自分のルーツの深部が、わかるかもしれません。
関連リンク
a href="http://http://www.alicesha.co.jp/books/0314/index.html">増補版 北海道の歴史がわかる本 a href="http://http://www.alicesha.co.jp/books/0315/index.html">札幌の地名がわかる本 a href="http://http://www.alicesha.co.jp/books/0307/index.html">地図の中の札幌
上記内容は本書刊行時のものです。