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遥かなる希望の島
「試される大地」へのラブレター
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年10月19日
- 書店発売日
- 2019年10月12日
- 登録日
- 2019年9月12日
- 最終更新日
- 2019年11月18日
紹介
■元副知事の著者は、道庁時代に「時のアセスメント」や「北海道文化振興条例」など、次代へつなぐ数々の施策を実現。さらに、北海道のキャッチコピー「試される大地」の決定に携わり、狂牛病発生時には対策本部長として日本標準ともなった全頭検査への道筋をつけた。さらに退任後も、「君の椅子」プロジェクトを筆頭にまちづくりや文化、芸術、教育、農業など、幅広い視点から北の未来を見つめ続けてきた。
■本書では、そうした自らの体験を通して、暮らしの原点に立ち返り心に刻みつけてきた幼い日の記憶に耳を澄ませることの大切さ説き、そして地域の誇りを胸に、独自の発想で北海道を「暮らしの王国」にして行こうと、北海道人たちに語り掛ける。同時に元道庁マンの著者は、地域を支える行政マンたちに、地方で暮らすことの希望を創造する志(こころざし)を持とうとも訴える。
■北海道を心から愛する著者が、この島の希望に満ちあふれた未来を願ってつづる初のエッセイ集。ここには、北海道の未来を生きる人々に伝えたい言葉がある。
目次
はしがき――帰郷して気づいた、この島の希望
Ⅰ 木もれ日のなかで
1 心に刻まれた道
ニシン漬/心に刻まれた道/木のトラック
私の精神安定剤/〝わずらわしさ〟という幸せ
2 時を磨く
時を磨くビルヂング/時間を味方に
都市の力量/不動の道しるべ
Ⅱ この島の希望
1 地域の誇りを未来へ
「ただいま」「おかえりなさい」が響き合う彫刻空間
かけがえのない空間/演劇創造のまち/訪れた人を
〝不機嫌〟にするまち/語り伝えたい、大雪が秘める魅力
野外劇という歴史絵巻/今さら聞けない「パシフィック」
2 旅人のまなざし
旅の楽しみとは/見事な人生/二百八十円の贅沢
旅人のまなざし/韓国・光州の挑戦 一/韓国・光州の挑戦 二
3 自らの道を探して
赤れんがが伝える未来への智恵/周回遅れのトップランナー
「もの」の価値を高める「ものがたり」/文化のパワーを信じて
スコットランド分権改革に学ぶ/それぞれの道
Ⅲ 次代へつなぐ
1 君の椅子と地域の力
君の椅子がつくりだす〝まちの風景〟/3・11に生まれた君へ
地域再生への祈り――福島県葛尾村の決意
2 旭川家具と不屈の家具職人
孤立を恐れず、風上に立つ――不屈の家具職人・長原實さんのこと
文化の都・長安と旭川家具
Ⅳ この土地に生きる矜持
1 一歩前に出る勇気
北海道遺産が持つ独自の視点/北海道文化振興条例が掲げた松明
既存の枠組みを突き破る〝言葉の力〟/一歩前に出る勇気
色あせない「試される大地」の時代性/北海道がもらった贈物
北海道スタンダードが拓く北の希望
独自の発想で日本のリードオフマンに
農業に春(HAL)を呼ぶ/生きることは、伝えていくこと
2 行政マンの気概
悲しみに心揺れるとき、人は北に針路をとる
映画「柳川掘割物語」に学ぶ地域再生/第三の故郷として選ばれるまちに
光に願い託した点灯虫作戦/行政マンの気概/楽譜が読めないこと!
「ない」ことを力に変える/自治体経営陣へのラブレター
風に向かって立つ
あとがきに代えて――包み込み、勇気をくれた「君」へ
前書きなど
北海道は、東京の視点だけで見ると遠く離れた辺境だが、そこに暮らすと思い定めて目を凝らして見ると、この島の遥か向こうには希望が見える。(中略) この大地に育てられた一市民の目線で、まだ十分には知られていない、あるいは見落されている、「ひと・まち・文化」をめぐる北海道の〝希望〟を訪ねる旅に出てみようと思う。(「はしがき」より)
版元から一言
北海道に生まれ、北海道をこよなく愛する著者。北海道の未来を担う道民と行政マンに伝えたいその言葉に、ぜひ耳を傾けてください。
上記内容は本書刊行時のものです。