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反東京オリンピック宣言
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2016年8月
- 書店発売日
- 2016年8月17日
- 登録日
- 2016年7月2日
- 最終更新日
- 2018年3月19日
書評掲載情報
2016-11-20 |
朝日新聞
朝刊 評者: 原武史(放送大学教授) |
2016-09-18 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
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重版情報
5刷 | 出来予定日: 2018-06-05 |
4刷 | 出来予定日: 2017-03-02 |
3刷 | 出来予定日: 2016-11-14 |
2刷 | 出来予定日: 2016-09-16 |
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紹介
開催を返上・中止せよ!
「アンダーコントロール」などという安倍首相による世界に向けた虚偽発言、
裏金不正疑惑、抵抗するアスリートの排除、
野宿者排除・人権蹂躙、だるま式に膨れ上がる開催費用/まやかしの経済効果、
環境汚染、置き去りにされる福島復興・原発対策……
様々な問題が山積・噴出しているにもかかわらず、なぜ東京でオリンピックを開かねばならないのか?
政府・東京都・広告業界、それらと一体と化したマスメディアが、
これらの問題に目を耳を口を閉ざして歓迎ムードを醸成、反対の声を抑圧するなか、
2020東京オリンピック開催に対して、
スポーツ、科学、思想、哲学、社会学などの研究者・活動家ら16人による根源的な異議申し立て。
目次
●巻頭言
イメージとフレーム――五輪ファシズムを迎え撃つために
鵜飼 哲
●第Ⅰ部 科学者/科学論
私のオリンピック反対論――スポーツはもはやオリンピックを必要としない
池内 了
災害資本主義の只中での忘却への圧力――非常事態政治と平常性バイアス
塚原東吾
●第Ⅱ部 レガシー
先取りされた未来の憂鬱――東京二〇二〇年オリンピックとレガシープラン
阿部 潔
「リップサービス」としてのナショナリズム
石川義正
●第Ⅲ部 運動の継承
メガ・イヴェントはメディアの祝福をうけながら空転する
酒井隆史
貧富の戦争がはじまる――オリンピックとジェントリフィケーションをめぐって
原口 剛
オリンピックと生活の闘い
小川てつオ
反オリンピック
ジュールズ・ボイコフ(鈴木直文 訳)
祝賀資本主義に対抗する市民の力
鈴木直文
ありがとう、でももう結構――オリンピック協約の贈与と負債
フィル・コーエン(小美濃 彰・友常 勉 訳)
トラックの裏側――オリンピックの生政治とレガシー・ビジネス、そして効果研究
友常 勉
●第Ⅳ部 アスリート
競技場に闘技が入場するとき
小泉義之
アスリートたちの反オリンピック
山本敦久
なぜ僕がいまだにオリンピックを憎んでいるのか
テリエ・ハーコンセン(山本敦久 訳)
反東京オリンピック宣言――あとがきにかえて
小笠原博毅
前書きなど
私たちの「情報」戦は、いまだ十分に〈組織〉されているとは言えない。それは民衆のさまざまな層が抱いているオリンピックに対する多様な異議や違和感を〈組織〉する方途が、いまだ発見/発明されるべく残されていることと並行している。さしあたり必然的なこの欠乏を見据えること、愚民政策と棄民政策が一体となった究極の「スペクタクルの政治」を迎え撃つ闘いはそこからしか始まらない。リオから私たちが引き継ぐべきは利権まみれの「聖火」ではなく、いまやグローバル・ファシズムと化した五輪攻撃と対決する、民衆闘争の国際主義的な大義である。
――鵜飼哲「イメージとフレーム――五輪ファシズムを迎え撃つために」より
上記内容は本書刊行時のものです。