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『資本論』の新しい読み方
21世紀のマルクス入門
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2014年4月
- 書店発売日
- 2014年4月5日
- 登録日
- 2014年4月5日
- 最終更新日
- 2021年2月16日
重版情報
3刷 | 出来予定日: 2021-03-10 |
2刷 | 出来予定日: 2015-02-25 |
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刊行から7年目が経過しますが、版を重ねています。いま再び注目が集まっているマルクス『資本論』の入門書のロングセラーです。 |
紹介
今、ドイツで、世界で広がっているドイツ・マルクス研究の潮流「マルクスの新しい読み方 Neue Marx-Lekture」。その旗手ミヒャエル・ハインリッヒによる「『資本論』入門」がついに邦訳! この入門書でマルクス研究の最前線、これからの資本論の読み方がわかる!
目次
日本語版への序文 03
序 文 08
凡 例 18
■1 資本主義と「マルクス主義」 21
1.1 資本主義とは何か? 21
1.2 労働運動の成立 27
1.3 マルクスと「マルクス主義」 30
■2 経済学批判の対象 39
2.1 理論と歴史 40
2.2 理論と批判 43
2.3 弁証法―マルクス主義の打ち出の小槌? 48
■3 価値、労働、貨幣 52
3.1 使用価値、交換価値、価値 52
3.2 労働価値論の証明?(個人的行為と社会的構造) 59
3.3 抽象的労働:実在的抽象と通用関係 63
3.4 「まぼろしのような価値対象性」:
価値の生産理論か、流通理論か? 69
3.5 価値形態と貨幣形態(経済的形態諸規定) 73
3.6 貨幣と交換過程(商品所持者の行為) 80
3.7 貨幣機能、貨幣商品、現代貨幣システム 83
3.8 商品・貨幣物神の「秘密」 91
■4 資本、剰余価値および搾取 103
4.1 市場経済と資本:「貨幣から資本への移行」 103
4.2 価値の「摩訶不思議な資質」:G-W-G’ 109
4.3 階級関係:「二重に自由な」労働者 114
4.4 労働力商品の価値、剰余価値および搾取 117
4.5 労働の価値―「想像上の表現」 123
■5 資本主義的生産過程 126
5.1 不変資本と可変資本、剰余価値率、労働日 126
5.2 絶対的剰余価値と相対的剰余価値、競争の強制法則 132
5.3 相対的剰余価値生産の方法:協業、分業、機械設備 138
5.4 資本主義的生産力発展の破壊的潜在力 144
5.5 形態的包摂と実質的包摂、フォーディズム、
生産的労働と非生産的労働 149
5.6 蓄積、産業予備軍、窮乏化 155
■6 資本の流通 164
6.1 資本の循環。流通費用、産業資本と商業資本 164
6.2 資本の回転。固定資本と流動資本 169
6.3 社会的総資本の再生産 170
■7 利潤、平均利潤および「利潤率の傾向的低下の法則」 175
7.1 費用価格、利潤および利潤率
―諸カテゴリーと日常の神秘化 176
7.2 平均利潤と生産価格 179
7.3 「利潤率の傾向的低下の法則」―批判的検討 184
■8 利子、信用および「架空資本」 191
8.1 利子生み資本、利子および企業者利得
―資本物神の完成 191
8.2 信用貨幣、銀行および「架空資本」 196
8.3 資本主義経済の調整機構としての信用システム 204
■9 恐 慌 209
9.1 循環と恐慌 209
9.2 マルクスにおいて崩壊論は存在したのか? 216
■10 ブルジョア的諸関係の物神崇拝 221
10.1 「三位一体定式」 221
10.2 反ユダヤ主義についての付論 229
10.3 諸階級、階級闘争および歴史決定論 237
■11 国家と資本 247
11.1 国家―支配階級の道具? 248
11.2 ブルジョア国家の形態諸規定:
法治国家、社会国家、民主主義 252
11.3 世界市場と帝国主義 266
■12 共産主義─商品、貨幣、国家を越えた社会 273
参考文献 281
事項索引 289
訳者解説 292
訳者あとがき 304
版元から一言
世界中、また日本でも近年、『資本論』に対する注目が集まっており、その入門書は様々なものが発行されています。本書はドイツ・マルクス研究の最前線の研究者による新しい解釈が盛り込まれており、また、そのわかりやすさなどから、本場ドイツにおいて、もっとも読まれている入門書です。2004年の発売以降11版を重ね、英語・スペイン語の訳も出版されているなど、世界中にも広がっています。 広まっている理由としては、入門書としてコンパクトでありながら、他の多くの類書のように『資本論』1巻にとどまらず、全3巻の解説をカバーしていること、最新の解釈において記されつつ、それまでの解釈についての整理・言及がされており、今までどのように読まれてきたのか、といった『資本論』の読み方自体もわかりやすく記載されていることなどにあります。 すでに『資本論』を読まれている方は、新しい解釈を知る手がかりとして、はじめて読まれる方においては、『資本論』そのものと、『資本論』をめぐる概観を知るために、というように、様々なタイプの方に手に取っていただくことができる1冊です。
上記内容は本書刊行時のものです。