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ぼく色のレインボー
仁井将貴作品集
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2016年4月
- 書店発売日
- 2016年4月20日
- 登録日
- 2016年4月5日
- 最終更新日
- 2016年5月17日
紹介
ダイナミックで、ロマンティックで、ユーモラス、その多彩かつ独創的な構図と色遣いには命の喜びが溢れている。躍動する精神を見事に示す仁井将貴の絵画世界。
障害とともに生きる人たちの創作活動とその可能性を伝えるアートシリーズ3。
目次
「気の置けないヒーロー」田上貴美子[工房まる]/「笑うスイカ」武田 楽[工房まる]/「愛に満ちあふれた作品」松澤佐和子[画家]/「子どもの可能性を信じて」松澤佐和子・仁井和恵対談
前書きなど
■松澤佐和子・仁井和恵対談「子どもの可能性を信じて」より
仁井:松澤造形教室に通うためだったらバスにも一人で乗る,と言うので,何度も乗り間違えたりしながらも練習して,バスの乗り方も覚え,公共の交通機関を一人で利用できるようになっていきました。
それに,骨密度を上げるための体力づくりにということもあって,できるだけ自分で歩くことを本人に勧めたのです。
今では一人でできることも増え,人に自分の気持ちを伝えたり,これからの自分の未来についても話をするようになり,母親の私が将来を心配せずに,サポートできるようになってきました。
松澤:私も,いわゆる絵の描き方などの技術的な方法を生徒さんたちに教えているようで,実は,本当のところは,技術ではない何かを,子どもたちにはつかんでほしいと思っているのです。
たとえば,地球上の生きとし生けるものの命のすばらしさを知ること,どんなに時間がかかっても,必ず作品を仕上げていくことで培われる自分をあきらめない力,少しずつの積み重ねですが,一心に物事を追究していくことで得られる達成感など。障害のあるなしにかかわらず,人として,自分以外の人を大切にすることも学んでほしいと思っています。
本当に楽しそうにのびのびと絵を描いている今の将貴君を見ていると,体の内側からの輝きを感じて,まぶしいくらいです。
■「コミュニケーション・アート」について
「コミュニケーション・アート」は,主に福岡県で,障害のある人たちのアート活動を支援しているNPO法人です。展覧会の企画開催,ポストカード・Tシャツ・バッグ・カレンダーの制作などを行い,アートを通して,障害のあるなしにかかわらず,人の心と心をつなぐことを目的として,2005年に結成され,2013年11月に法人化されました。
その活動の一環として,2011年からメンバーの作品集を「コミュニケーション・アート・シリーズ」として刊行しています。それぞれの作品を楽しんでいただきながら,障害のある人たちへの理解と社会参加を共に応援していただけたら幸いです。
上記内容は本書刊行時のものです。