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樹響 大城貞俊(著/文) - 人文書館
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樹響 (ジュキョウ) でいご村から (デイゴムラカラ)
原書: 樹響

文芸
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発行:人文書館
四六判
296ページ
上製
定価 2,650円+税
ISBN
978-4-903174-29-7   COPY
ISBN 13
9784903174297   COPY
ISBN 10h
4-903174-29-8   COPY
ISBN 10
4903174298   COPY
出版者記号
903174   COPY
Cコード
C1093  
1:教養 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2014年4月
書店発売日
登録日
2014年4月2日
最終更新日
2014年4月14日
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紹介

梢を吹き渡る風の音よ! 水平線の彼方の幻影の人よ!
あの海の果てには、大空に繋がる道がある!

大城貞俊は、詩と詩論、そして小説を書き、卑小な存在として自己を問い詰めながら、
生きることの意味を問い続けてきた。
過ぎに過ぎて、内なる視点から、他者の具体的な日常へと想像力を飛翔させ、
詩の世界から散文の世界へ飛び出す。心奥の詩の散文化である。
言葉づかいの美しさは、大城貞俊の詩人としての魂にあり、
「ニライカナイ」(神々の国)の魂でもあろう。
本作品集は、いくつもの短編を縒り合わせて、生きることの尊さ、愛のかたち、
そして沖縄の現代性を問おうとする普遍的なテーマに繋げている。
現代沖縄文学を牽引する詩人であり、作家の静かな抒情集成である。

沖縄の過去と今日を繋ぐ現代性(アクチュアリティ)を見事に集約!

目次

巻頭詩

鎮魂 別れてぃどいちゅる
加世子の村
ハンバーガーボブ
でいご村から

[解説]鈴木智之(法政大学教授・文化社会学)

あとがき

前書きなど

希望を断じて捨てないということ
沖縄を描くことで普遍的な世界に到達する可能性を信じている。
沖縄の歩んできた共同体の歴史、悲喜こもごもの人生を担った人々の物語は、
世界の人々が共有することの出来る歴史であり物語である。
沖縄が有する風土や文化の特異性は、
世界の人々へ発信するに足る有益な経験であり文化的遺産である。
感動の拠点は、国が変わっても、時代が変わっても揺らぐことはない。
言葉を届ける喜びは、同時に小さな島で生きる無名の人々の
物語を紡ぐ喜びでもある。
己を不甲斐なく思い、虚しさに苛まれることもあるが、
希望を持ち続けることを矜持としたい。(あとがきより)

著者プロフィール

大城貞俊  (オオシロサダトシ)  (著/文

1949年 沖縄県大宜味村生まれ。
1973年 琉球大学法文学部国語国文学科卒業。
県立高校教諭、県教育庁県立学校教育課指導主事等を経て、現在、琉球大学教授。詩人・作家。
沖縄タイムス芸術選賞文学部門(小説)大賞受賞、沖縄タイムス教育賞受賞。

主な著書
詩集『夢・夢夢(ぼうぼう)街道』、評論『沖縄・戦後詩人論』『沖縄・戦後詩史』、小説『椎の川』(具志川市文学賞)、『山のサバニ』(戯曲「山のサバニ~ヤンバル・パルチザン伝」第1回沖縄市戯曲大賞)、「サーンド・クラッシュ」(九州芸術祭文学賞佳作)、詩集『或いは取るに足りない小さな物語』(第28回山之口貘賞)、小説『記憶から記憶へ』、『アトムたちの空』(第2回文の京文芸賞)、『運転代行人』、『ウマーク日記』、『G米軍野戦病院跡辺り』『大城貞俊作品集【上】島影―慶良間や見いゆしが』(人文書館)ほか。
原作・脚本:映画『ひまわり~沖縄は忘れない、あの日の空を』(脚本)、演劇集団「創造」の舞台「でいご村から」(原作)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。