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対話で学ぶ 江戸東京・横浜の地形 松田 磐余(著) - 之潮
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取引取次: JRC|八木
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対話で学ぶ 江戸東京・横浜の地形 (タイワデマナブ エドトウキョウヨコハマノチケイ)

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発行:之潮
A5判
縦210mm 横150mm 厚さ14mm
重さ 200210g
256ページ
並製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-902695-21-2   COPY
ISBN 13
9784902695212   COPY
ISBN 10h
4-902695-21-9   COPY
ISBN 10
4902695219   COPY
出版者記号
902695   COPY
Cコード
C3525  
3:専門 5:事・辞典 25:地理
出版社在庫情報
品切れ・重版未定
初版年月日
2013年12月
書店発売日
登録日
2014年1月5日
最終更新日
2020年6月5日
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紹介

“ブラタモリ”や『アースダイバー』から近刊本まで、《素人地形談義》の誤りを具体的に指摘しつつ、自然地理学・地形学の営みを平易に語る待望の本が、ついに登場した、といえます。東京と神奈川の地形が一目で分る、カラー口絵画像「デジタル地形段彩陰影図5頁と解説付き。最新の地質学地形情報が、楽しく理解できます。

目次

カラー口絵「東京都側と神奈川県側の地形の差異」
「武蔵野台地の地形」「下末吉台地、相模野台地、丘陵地」

第1章都心部の地形 日本橋台地・江戸前島・日比谷入江 1 銀座の尾根・新橋の谷
 2 日比谷入江の変遷
 3 中世以降の変化
第2章山の手台地を開析する谷の地形と地盤
1 NHK番組「ブラタモリ」の間違い
 2 下末吉海進と縄文海進の混同(『アースダイバー』の誤り)
 3 山の手台地を開析する河川
 4 どこまでが海(入江)だったか ―目黒川
 5 どこまでが海(入江)だったか ―渋谷川・古川
 6 どこまでが海(入江)だったか ―神田川
 7 どこまでが海(入江)だったか ―藍染川(石神井川)
     コラム 別本慶長江戸図
第3章 横浜港周辺部の地形
1 横浜市中心部の地形発達史
 2 埋没谷底と埋没波食台
 3 台地と低地が存在する理由
第4章横浜市金沢低地の地形
1 名勝「金沢八景」の誕生
 2 金沢低地の沖積層
 3 金沢低地の地形発達史
     コラム 横濱村竝近傍圖
第5章山の手台地東北部(赤羽付近)の地形
1 成因の異なる地形
 2 現地に行ってみる
第6章多摩川低地の形成
1 多摩川低地の地形と堆積物
 2 多摩川低地の地形発達史
第7章東京23区と周辺の地形発達史
1 台地と低地
 2 山の手台地と下町低地の形成
 3 東京低地の地盤
 4 東京低地の形成
 5 最終間氷期以降の海面高度の変化と地形発達史
     コラム 隆起地域の地形・地質の模式図
第8章東京・横浜の地形を理解するための基礎
1 関東地方の地形
 2 沖積低地の地形
 3 氷河性海面変動と地形
    4 氷河性海面変動による地形の変化

あとがき
おもな参考文献
索引


前書きなど

最近はテレビや出版物で東京の地形が取り上げられることが多くなり、坂道や窪地、崖に関心を持つ視聴者も増えています。その一方で、地形や地盤の成立ちについて、間違った情報が流布されていて、それが一般に誤った理解を与えている例も見られます。(略)本書では東京と横浜の地形地盤の成立ちを分りやすく記述しました。本書を読んで下さる読者を【読】、著者を【著】として対話形式で、自分の居住している地域の地形を理解できるように書きました。

版元から一言

東日本大震災が2011年3月11日に発生し、沿岸地域の壊滅だけでなく、放射能汚染へと広がった津波被害に震撼し、また低地や埋立地の液状化被害の深刻さも経験しました。このx災害を契機に、南海トラフト沿いの地震も、こで想定されていたよりも強い地震動に襲われることが予想されています。これらの大規模災害の被害想定結果が発表され、大災害に対する関心が高まりました。居住している地域が自然災害に対して脆弱であるか否かを理解するには、その地域の地形・地盤の成立ちを理解する必要があります。本書は、最近のテレビ出版物の間違った情報への批判も込めて、分りやすく正確な地形への知識理解をめざしています。自然地理学・地形学の営みを平易に説いた待望の書であると自負しています。

著者プロフィール

松田 磐余  (マツダ イワレ)  (

1939年、東京都品川生まれ。東京都立大学大学院修了、同大学理学部教授、関東学院大学教授を経て、現在関東学院大学名誉教授。理学博士。

上記内容は本書刊行時のものです。