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もも色ゆうびんきょく 小松 則也(著・画) - イー・ピックス
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もも色ゆうびんきょく (モモイロユウビンキョク) The Pink Office (ザ ピンク オフィス)

児童図書
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A4変
縦257mm 横210mm 厚さ10mm
重さ 410g
44ページ
上製
価格 1,500円+税
ISBN
978-4-901602-61-7   COPY
ISBN 13
9784901602617   COPY
ISBN 10h
4-901602-61-6   COPY
ISBN 10
4901602616   COPY
出版者記号
901602   COPY
Cコード
C8771  
8:児童 7:絵本 71:絵画・彫刻
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年3月
書店発売日
登録日
2017年6月29日
最終更新日
2017年7月13日
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受賞情報

「平成28年度ふるさとおおふなとお話大賞”奨励賞”」受賞作品

紹介

●物語について(本書後書きより)
東日本大震災で「奇跡の集落」(アエラ/2011年5月合併号)と呼ばれた岩手県大船渡市三陸町吉浜地区。その地域に古くから残る郵便局にまつわるお話です。
「もの色ゆうびんきょく」の物語は、明治三陸大津波と昭和三陸津波に遭遇した後、吉浜村が高台移転した事実を元に描かれています。新沼武右衛門村長(p.12)と柏崎丑太郎村長の手紙(p.16)の内容は、史実に即して記述しておりますが、それ以外の部分は、筆者の創作によるものです。この物語は、事実と空想を重ね合わせたフィクションです。
このお話を通して,子供たちに津波伝承の大切さ、自然との共生、地域の絆の大切さを伝えています。
 尚、この作品は、平成28年度「ふるさと・おおふなとお話大賞」において、奨励賞を受賞しています。

前書きなど

●筆者メッセージ
 旧吉浜郵便局は、明治、昭和の二度の大津波の度に被害に遭い、建て替えられ移転し、昭和11年に高台に位置する現在の場所に建てられました。ですから、津波と共に歩んできた吉浜地区の重要な文化財です。しかし、この旧吉浜郵便局は、廃局になってからすでに28年。老朽化に加え、東日本大震災の地震の影響を受け、破損が深刻な状況です。現状のままいけば、いずれは消滅することになります。本来であれば、修復・保存・活用を望むところですが、それも難しい状況です。そこで、せめて旧吉浜郵便局の存在を絵本という形に残し、後世に伝えようと考えました。
 吉浜地区は、百年以上前に高台集団移転を成し遂げたことで、東日本大震災の人的被害を小さなものにすることができました。その偉業ゆえ、吉浜地区は「奇跡の集落」と呼ばれています。この奇跡は、偶然ではなく必然の奇跡です。その奇跡を象徴する建物が旧吉浜郵便局です。現在、往時を偲ぶ公的施設は、旧吉浜郵便局のみとなっています。
 戦前戦後の昭和の時代は、生活が苦しいながら皆が希望に燃え最も活気があった時代です。当時は、公会堂も銀行も診療所もありました。地域の人達は、小包を出したり、受け取ったり、お金を出し入れしたり、子どもから大人まで誰もが足しげく吉浜郵便局に通いました。昭和生まれの人にとっては、忘れられない “ ふるさと”のような建物です。大きなカウンターや電話ボックスは、当時のまま残っています。

版元から一言

 著者の小松則也さんは現役の小学校の教諭です。小松さんの生まれ故郷は大船渡市三陸町吉浜(よしはま)というまちです。吉浜は明治三陸大津波で大きな被害を受けた村でしたが、当時の村長さんが村人に高台移転を呼びかけ、町民あげて高台移転をしたため、今回の東日本大震災では死亡した人は1人だけで「奇跡の村」と報道されました。
 そんな自分のまちの先人たちの誇りある決断やまちづくりの歴史を次世代に継承したいと、小松さんは懸命に活動しています。この『もも色ゆうびんきょく』の絵本もそんな小松さんたちの活動に役立てようと制作したものです。
 絵本には英語の翻訳文もあり、三陸の津波の歴史を外国人に伝えるための数少ない貴重な本でもあります。

著者プロフィール

小松 則也  (コマツ ノリヤ)  (著・画

 岩手大学教育学研究科修了。大船渡市立立根(たっこん)小学校教諭。東日本大震災をきっかけに、震災絵本を制作。絵本を活用し防災教育を行っている。また、地域においては「吉浜教えの里プロジェクト」を立ち上げ、町おこしの活動を積極的に行っている。
 著書には他に『ふろしきづづみ』(ツーワンライフ)、『浜の命』(ツーワンライフ)がある。

ジュリアン アーノット  (ジュリアン アーノット)  (翻訳

オーストラリア キャンベラ出身。オーストラリアの国立大学で3年間日本語を専攻。2015年に来日。現在、大船渡市内の小中学校で英語指導助手(ALT)を行っている。
日本の自然や文化が好きで、子供たちに英語を教えることの喜びを日々感じながら過ごしている。

上記内容は本書刊行時のものです。