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改訂版 二笑亭綺譚 式場 隆三郎(著) - 中西出版
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改訂版 二笑亭綺譚 (カイテイバン ニショウテイキタン) 改訂版

文芸
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発行:中西出版
AB判
縦257mm 横212mm 厚さ9mm
重さ 420g
137ページ
並製
定価 3,000円+税
ISBN
978-4-89115-410-3   COPY
ISBN 13
9784891154103   COPY
ISBN 10h
4-89115-410-1   COPY
ISBN 10
4891154101   COPY
出版者記号
89115   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
品切れ・重版未定
初版年月日
2022年4月22日
書店発売日
登録日
2022年5月23日
最終更新日
2023年8月2日
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紹介

“私は私の信念によって、やったのだ”

精神科医であり、生涯におよそ200冊におよぶ著書の執筆をはじめ、芸術や民藝運動など多岐にわたる活動に精力的に携わった式場隆三郞。
その文筆活動のうち、昭和14年の初版以後、度々復刊されてきた作品に『二笑亭綺譚』がある。
実在した奇妙な建築「二笑亭」と、その主人の人生を詳らかに描き、読み継がれてきたこの作品が、著者が熱望しながらも未発表となり、その後失われていた木村荘八の挿絵と、当時の資料の発見により新装版として蘇る。
※本書は『決定版 二笑亭綺譚』(今野書房、昭和40年)の章立てを一部変更して採録し、書下ろしを加えて構成。英文抄録は割愛した。

※この改訂版は『二笑亭綺譚』(ISBN 9784891153755)の巻末の後見返しに、【付録】として本文中の挿絵の一覧と説明を付け加えたものです。

目次

二笑亭綺譚 ―― 式場 隆三郎
発端・電話事件 / 赤木城吉小伝 / 二笑亭の由来
異様な外観 / 不思議な間取 / 黒板に残された文字
節孔窓 / 和洋合体風呂 / 九畳の間 / のぼれぬ梯子
遊離した厠 / 鉄板の目隠し / 土蔵裏の祠 / 天秤堂
使えぬ部屋 / 巨大な擂木 / 二笑亭主人語録
病気の診断 / 芸術としての二笑亭 / 生活の反省

二笑亭後日譚 ―― 式場 隆三郎
跋 ―― 柳 宗悦
二笑亭の建築 ―― 谷口 吉郎

  『二笑亭綺譚』(三笠書房、昭和31年)の追記
  『決定版 二笑亭綺譚』(今野書房、昭和40年)のあとがき

繰り返し、再発見される二笑亭 ―― 五十嵐 太郎
作者紹介・編集後記

前書きなど

序文
 「二笑亭綺譚」は、私の祖父であり、同じ精神科医である式場隆三郎(1898~1965)が1937年に執筆した作品です。本作は、およそ200冊ある隆三郎の著作のなかで、唯一没後も度々復刊され、時代を超えて読み継がれている作品の一つです。本作が長きにわたって愛され続けているのは、一個人のかけがえのない営為と、それに大いに驚嘆して筆を執った作者の想いが重なり合い、私たちの心を強く揺さぶるからではないでしょうか。
 本書は、隆三郎が終生熱望していた木村荘八の挿絵による新装版となります。二笑亭の世界へようこそ。どうぞごゆっくりお楽しみください。
式場 隆史

著者プロフィール

式場 隆三郎  (シキバ リュウザブロウ)  (

精神科医。
1898年、新潟県中蒲原郡五泉町(現・五泉市)生まれ。新潟脳病院、静岡脳病院等を経て千葉県市川市に国府台病院(現・式場病院)を創設。ゴッホやロートレックら芸術家の研究や普及活動、山下清の後援活動、医学書等の文筆活動にも精力的に携わった。また、柳宗悦が先導した民藝運動に草創期から関わり、同志として尽力した。1965年没。

柳 宗悦  (ヤナギ ムネヨシ)  (

1889年東京麻布生まれの思想家、美学者、宗教哲学者。民藝運動の提唱者の一人。1961年没。

谷口 吉郎  (タニグチ ヨシロウ)  (

1904年石川県金沢市生まれの建築家。日本のモダニズム建築の第一人者。東宮御所、帝国劇場、東京国立近代美術館、東京国立博物館東洋館などの設計者。1979年没。

五十嵐 太郎  (イガラシ タロウ)  (

東北大学大学院工学研究科教授。1967年フランス・パリ生まれ。東京大学工学部建築学科卒業、同大学大学院修士課程修了。博士(工学)。2008年ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展日本館コミッショナー、2013年あいちトリエンナーレ芸術監督を務めるほか、建築をテーマとした展覧会を監修。
著書に『日本建築入門 伝統と近代』(筑摩書房、2016年)、『現代日本建築家列伝』(河出書房新社、2011年)、『被災地を歩きながら考えたこと』(みすず書房、2011年)ほか。

旧版ISBN
9784891153755

上記内容は本書刊行時のものです。