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笑福亭純瓶と行く 落語散策そぞろ歩き 改訂版 狐狸窟 彦兵衛(著/文) - 浪速社
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笑福亭純瓶と行く 落語散策そぞろ歩き 改訂版 (ショウフクテイジュンペイトイク ラクゴサンサクソゾロアルキ カイテイバン)

文芸
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発行:浪速社
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ13mm
重さ 350g
169ページ
並製
定価 1,500円+税
ISBN
978-4-88854-570-9   COPY
ISBN 13
9784888545709   COPY
ISBN 10h
4-88854-570-7   COPY
ISBN 10
4888545707   COPY
出版者記号
88854   COPY
Cコード
C0076  
0:一般 0:単行本 76:諸芸・娯楽
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年9月1日
書店発売日
登録日
2024年8月22日
最終更新日
2024年9月8日
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紹介

上方落語のあのネタ、この噺、ゆかりの地を歩いてみましょう。
純瓶・彦兵衛がご案内します! 
さ、行きまひょ。こっちぃ出ておいなはれ。
落語を歩く 季節を感じる
春夏秋冬 東西南北
なにわの町を縦横十文字

●口絵
●口上
●消えゆく落語のパーツ
●はじめに  ~落語の世界へのお誘い~
●時うどん  天満橋~大坂町中時鐘楼
※コラム うどん屋は九つに商いできたのか
●正月丁稚  船場の商家
●ちはやふる  龍田川、新町、堀江他 
※コラム 太夫が、物乞いになる?
●初天神  天満宮~大坂城
※コラム かえる石
●厄払い  今橋~肥後橋  
●雁風呂  淀屋橋~堂島 
※コラム 鳥山石燕の「鉦五郎」
●牛の丸薬  永代橋~河内
※コラム 角屋船の由来余話
●天神山  一心寺~葛葉稲荷
※コラム 茶臼山
●野崎詣り  住道~野崎観音
●あみだ池  和光寺~土佐稲荷    
●いらち俥  難波~大阪駅
●ちりとてちん  散策は京都・伏見
●野ざらし  木津川河口~長柄
※コラム 雉子畷
●へっつい幽霊  市中の裏長屋
※コラム 耳嚢について
●天王寺詣り  四天王寺境内
●茶目八  上町台地 大阪の清水寺~浮瀬跡など
●佐々木裁き  東横堀~天満
※コラム 大塩平八郎
●池田の猪買い  丼池~池田
※コラム 猪喰うた報い
●蔵丁稚  道頓堀、箕面萱野など
※コラム 天王寺七坂
●船弁慶  中之島大川遊覧と大物    
※コラム 難波橋のライオン

前書きなど

 落語散策そぞろ歩きは、噺家の笑福亭純瓶さんと、上方落語の定席、天満天神繁昌亭で、落語を一席聴いて、ゆかりの街を歩くというイベントを始めたのがきっかけでした。平成27年(2015年)のことですから、もう10年近く前です。その年に、天満橋よみうり文化センターで月一回の講座をシリーズ化して3年間の内容を一冊にまとめたのが『笑福亭純瓶と行く 上方噺三十六景 落語散策そぞろ歩き』です。元号が令和に代り、元年(2019年)にこの本がご縁となって大阪成蹊大学で「大阪の風土と文化」を担当する非常勤講師を承ることになりました。「先生」なんて、おこがましいのですが、若い人にも古き良き大阪、上方の文化、ユーモアをお伝えできればと、講義に臨んできました。
 途中、新型コロナウイルスの感染拡大で、天満橋よみうり文化センターが閉校となり、大学の授業も対面からオンラインで授業の素材を視聴してもらう「オンデマンド方式」となるなど、時代の流れに翻弄されてきましたが、お陰様で、授業は継続、さらに大阪城南女子短期大学でも同様の授業を令和6年度(2024年度)後期から開講することになりました。
 そこで、授業に取り上げた演目で、前著に入っていなかった内容を盛り込み、また、従来の演目についても解説、写真を刻々変わる大阪の風景を取り入れてアップデートした『笑福亭純瓶と行く 落語散策そぞろ歩き 改訂版』として新版を編むことといたしました。演目の配列は、正月から年の瀬まで、季節を追って楽しめる歳時記風にまとめております。
 大阪は、第二次大戦の空襲で、市街地がことごとく灰燼に帰し、文化遺産など残っていないように思われています。しかしながら、ちょっと歩いてみると、古代の都の史跡や近世の商人の生業の遺構、近代モダニズム、大大阪の息吹など、そこここに「なにわ」の心意気を感じ取れる場所があるのです。本書を片手に、大阪の街をそぞろ歩いてみてください。きっと新しい発見があると思います。また、いつかご一緒しましょう。
 前回も申しましたが、本書は純瓶さんと私が掛け合いで解説する体裁となっておりますが、二人の対談の速記録ではありません。純瓶さんと演目の打ち合わせや一緒に下見をしながら話した内容などを勘案して再構成した架空対談です。内容に関する責任は、一切、筆者にございます。ではございますが、純瓶さんのご助言、ご助力なくては本書が形をなさなかったことは、言うまでもありません。純瓶さんには厚く御礼申し上げます。
 それでは、上方落語の舞台へとご案内いたします。
さ、こぉおいでなされませ。
令和6年(2024年)7月吉日
                          狐狸窟彦兵衛こと彦坂真一郎

版元から一言

上方落語のあのネタ、この噺、ゆかりの地がズバリ分かる。
読むだけで歩いた気がする、落語を聴いた気がする! 
本書を片手に落語のネタにまつわる地を散策。
大阪の風土と文化に触れる。
これであなたも落語通!大阪通!

著者プロフィール

狐狸窟 彦兵衛  (コリクツ ヒコベエ)  (著/文

本名/彦坂真一郎。大阪市立大学文学部卒。
1982年読売新聞大阪本社入社。地方部、経済部、社会部で記者として勤務。広告局にも在籍した。
2023年7月定年退職。現在、大阪成蹊大学、甲南女子大学、大阪城南女子短期大学で非常勤講師。
日本笑い学会会員。
小学生の高学年のころから上方落語の面白さに目覚め落語会に通い始める。新聞社在勤中に本業とは別に居酒屋で落語会を開いたり、落語を聞いてゆかりの地を巡る「落語散策そぞろ歩き」の会を開催したりした。
著書に『笑福亭純瓶と行く 落語散策そぞろ歩き 上方噺三十六景』
落語、講談の創作活動もしている。落語「久米仙人」「件」「青衣の女人」、講談「大石順教尼物語」「弘法大師・空海渡唐のこと」「佐野の佐太郎 冷や飯の由来」など。

上記内容は本書刊行時のものです。