版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
増進型地域福祉への展開 小野 達也(著/文 | 編集) - 同時代社
.
詳細画像 0
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

注文メール:

在庫ステータス

在庫あり

取引情報

取引取次:
ト・日     書店
直接取引:なし

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

増進型地域福祉への展開 (ゾウシンガタフクシヘノテンカイ) 幸福を生みだす福祉をつくる (コウフクヲウミダスフクシヲツクル)

社会科学
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:同時代社
A5判
価格 2,500円+税
ISBN
978-4-88683-930-5   COPY
ISBN 13
9784886839305   COPY
ISBN 10h
4-88683-930-4   COPY
ISBN 10
4886839304   COPY
出版者記号
88683   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2022年7月8日
最終更新日
2022年9月12日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

住民参加の福祉、福祉施設、社会福祉協議会・行政、協同組合、NPO…などよる
いま急速に拡がる支え合い、助け合う増進型地域福祉の実践と研究。
それは、公助抑制のための福祉論ではない。
「共助」の意味と「公助」との関係を再構築し、
「人が生きる幸せ」を地域で考える取り組み。

目次

目次

  はじめに  小野達也

基礎編
 序 章  幸福を生みだす地域福祉へ
 
 第一章 増進型地域福祉の考え方
   第一節 増進型地域福祉の二つの理念と五つの特性
   第二節 増進型地域福祉の基礎
   第三節 増進型地域福祉の哲学的な基盤
   第四節 三助・四助論を「増進」する
   第五節 増進型地域福祉での幸福とは
   第六節 増進型地域福祉への取り組み

 第二章 増進型地域福祉がつくる福祉文化
   はじめに
   第一節 貧困・格差と雇用破壊
   第二節 労働と環境問題
   第三節 幸せと福祉文化

実践編
 第三章 認知症の人が支えられる側から、まちづくりの主人公へ
   第一節「ゆめ伴プロジェクトの誕生」
   第二節 ゆめ伴プロジェクトの活動――集い型地域活動
   第三節 ゆめ伴プロジェクトの活動――コロナ禍でステイホーム型地域活動
   第四節 認知症の人が支えられる側から、まちづくりの主人公へ

 第四章 福祉施設の増進型福祉の取り組み
   第一節 ニーズ保障は権利保障
   第二節 ニーズを形にする
   第三節 ニーズは繋がる――地域と一緒に考える
   第四節 対話をする、視点を変える、地域を知り一緒に考える、それが増進型

 第五章 御池台 住民がつくりだす増進型地域福祉
   第一節 好きやねん御池台
   第二節 御池台という地域
   第三節 どのような住民活動が行われているのか
   第四節 活動はどのようにつくられてきたか
   第五節 活動はどのような仕組みで生み出されるか
   第六節 増進型地域福祉の観点からみた御池台

 第六章 行政による増進型地域福祉の取り組み  植田憲治
   第一節 富田林市の概要
   第二節 富田林市地域福祉計画
   第三節 増進型地域福祉のはじまり
   第四節 増進型地域福祉の推進
   第五節 校区担当職員制度
   第六節 増進型地域福祉アプローチシート
   第七節 市民意識調査
   第八節 考察

 第七章 地域共生社会の実現にむけた増進型地域福祉の推進
   第一節 はじめに
   第二節 社会福祉法からみる住民への役割期待の変遷
   第三節 住民参加を働きかける基本的な考え方
   第四節 包括的相談支援体制・重層的支援体制整備事業からみる
       住民への役割期待と課題
   第五節 「地域や福祉にまだ関心のない層」へ向けてのアプローチに関する一考察
   第六節 堺市社協の地域福祉推進戦略と実践事例
   第七節 残された課題

 第八章 ワーカーズ・コレクティブ運動、協同労働がつくる増進型地域福祉
   第一節 生協からワーカーズ・コレクティブへ
   第二節 ワーカーズ・コレクティブ
   第三節 愛知県のワーカーズ・コレクティブと協同労働の展開
   第四節 愛知のワーカーズ・コレクティブと増進型地域福祉
   おわりに

研究編
 第九章 地域包括ケアシステムと増進型地域福祉
   はじめに
   第一節 地域包括ケアシステムの概念と施策の展開
   第二節 定常型社会におけるケアとコミュニティのゆくえ
   第三節 生活支援体制整備事業の実践にみる増進型地域福祉のエッセンス
   第四節 地域包括ケアシステムと増進型地域福祉の展開
   おわりに
   
 第一〇章増進型地域福祉と居住福祉
   第一節 はじめに――地域福祉と居住困窮
   第二節 居住福祉とは
   第三節 居住保障と居住福祉
   第四節 居住福祉資源と地域福祉
   第五節 増進型地域福祉と居住福祉

 第一一章 プレイス・ベースド・アプローチと増進型地域福祉
   はじめに
   第一節 福祉政策としての社会的な居場所づくりとその方策
   第二節 ネイバーフッドハウスの特徴とその役割
   第三節 コリングウッドネイバーフドハウスの取り組み
   第四節 住民主導の地域福祉拠点づくりに向けて-増進型地域福祉への展望

 第一二章 社会的連帯経済と増進型地域福祉
   第一節 何のための経済活動か?
   第二節 社会的連帯経済とは何か
   第三節 社会的連帯経済と増進型地域福祉への接合点を求めて
   第四節 ポジティブ・サムアプローチと福祉文化

 第一三章 多文化共生と増進型地域福祉
   はじめに
   第一節 住民とは誰か
   第二節 多文化共生と移民政策
   第三節 人口減少と移民
   第四節 多文化共生と増進型地域福祉の展開
   おわりに――多文化共生と増進型地域福祉への展望

おわりに 朝倉美江

前書きなど

「本書の特徴を三点指摘する。
 第一に、地域福祉で幸福の実現を明確に意図した著作であること。幸福としての福祉という考え方に立つ地域福祉論である。地域福祉でのその実現可能性を理論的、実践的に明示することを試みているという点は、本書の最も重要な特徴と言える。
 第二に、実践者と研究者の合作である。研究者間ではこの数年来、科学研究費をもとにした研究会を進めてきた。実践者との間には、かかわりの濃淡はありつつもこの間、報告会等も含めて増進型地域福祉について共通の理解を深めてきた。研究と実践をつなげていくという意図が込められた合作である。
 第三に、増進型地域福祉の実践として、小地域の住民参加活動、福祉施設、社会福祉協議会、協同組合、NPO、そして自治体と多様な場を取り上げている。また、テーマ的にもケアによる地域づくり、居住福祉、地域拠点、社会的連帯経済、多文化共生と多彩である。さまざまな場、テーマへの広がりを理解することができる」(「はじめに」より)

著者プロフィール

小野 達也  (オノ タツヤ)  (著/文 | 編集

桃山学院大学社会学部。小地域の福祉活動から自治体レベルまで増進型地域福祉の可能性を探索しています。主な著書に『対話的行為を基礎とした地域福祉の実践―「主体‐主体」関係をきずく―』(単著、ミネルヴァ書房、2014年)、『単身高齢者の見守りと医療をつなぐ地域包括ケア』(共編著、中央法規、2020年)

朝倉 美江  (アサクラ ミエ)  (著/文 | 編集

金城学院大学人間科学部。多様な人々が、地域で生活と労働を協同することで幸せをつくる地域福祉を研究中です。主な著書に『多文化共生地域福祉への展望 多文化共生コミュニティと日系ブラジル人』(単著、高菅出版、2017年)、『多文化福祉コミュニティ 外国人の人権をめぐる新たな地域福祉の課題』(共編著、誠信書房、2020年)

森 安美  (モリ ヤスミ)  (著/文

ゆめ伴(とも)プロジェクトin門真実行委員会
認知症になっても輝けるまちをめざして、認知症の人が主役となり活躍できる活動を仲間と共に楽しく創出しています。ゆめ伴プロジェクト総合プロデューサー、介護支援専門員。「みんなでつなごう!笑顔の輪!」を合言葉に、認知症の人の笑顔から広がるまちづくりを大切にしています。

原田 徹  (ハラダ トオル)  (著/文

社会福祉法人ライフサポート協会常務理事
「一緒に考える」「一緒に楽しむ」をモットーに、生活が面白く思える地域づくりを実践しています。障がい者福祉事業を活用し、地域のスーパーの再生、農福祉連携でのジュースやジャム作り、ユニクロとの連携でのバックなど作っています。遊び心を大切に増進型福祉に参加中です。

戎谷 悦子  (エビスタニ エツコ)  (著/文

御池台校区連合自治会長・校区福祉委員長・民生委員
地域会館を中心として自治会活動や福祉に関する活動をしています。災害が起きた時のコミュニティの必要性を感じ、誰もが御池台に愛着を持ち、住み続けられることを目指しています。

植田 憲治  (ウエダ ケンジ)  (著/文

大阪府富田林市役所
「一人ひとりの幸せと地域の理想を実現する 富田林」の実現に向け全身全霊で挑みます。子育て福祉部長兼福祉事務所長、大阪社会福祉士会相談センター成年後見支援班所属

所 正文  (トコロ マサフミ)  (著/文

社会福祉法人 堺市社会福祉協議会
平成18年から地域福祉総合企画を担当し、平成21年に行政と合同で地域福祉(活動)計画を機に様々な事業の企画推進に携わる。主な著書に「共生社会実現に向けた社会福祉協議会の戦略」上野谷加代子 編著『共生社会創造におけるソーシャルワークの役割』(ミネルヴァ書房、2020年)

藤井 恵里  (フジイ エリ)  (著/文

 愛知ワーカーズ・コレクティブ連合会
ワーカーズ・コレクティブで協同の文化と実践を拡げ、誰もが豊かに住み暮らせる地域社会を目指します。生協配送のワーカーズ・コレクティブで働く傍ら、協同労働の制度化を全国の仲間と進め、当事者団体代表として2022年10月1日施行の「労働者協同組合法」づくりに参加しました。

渡辺 晴子  (ワタナベ ハルコ)  (著/文

広島国際大学健康科学部
すべての人が自らの生活の主体として生きることを守り、支える地域福祉の方法・技術を模索しています。主な著書に『持続可能な地域福祉のデザイン-循環型地域社会の創造-』(共著、ミネルヴァ書房、2016年)、『ソーシャルワーク演習[社会専門]』(共編著、中央法規出版、2021年)

石川 久仁子  (イシカワ クニコ)  (著/文

大阪人間科学大学人間科学部
どのような環境にあろうとも本来人がもつ主体的で能動的な力を取り戻し地域の力とする実践を模索中です。主な著書に『「複合的不利地域」におけるコミュニティ実践に関する研究:京都・東九条を中心に』(関西学院大学大学院博士論文、2013年)『地域福祉のエンパワメント』(共著、晃洋書房、2017年)

岡野 聡子  (オカノ サトコ)  (著/文

奈良学園大学人間教育学部
地域に住むあらゆる人々が交流し、つながりを構築できる地域づくりの手法について研究をしています。主な著書に『子育て支援』(共編著、ミネルヴァ書房、2018年)、『子どもの生活理解と環境づくり』(共編著、ふくろう出版、2019年)

柴田 学  (シバタ マナブ)  (著/文

関西学院大学人間福祉学部
人と人との支え合いによる経済活動を、地域福祉実践と捉えて研究しています。主な著書に『これからの社会的企業に求められるものは何か』(共編著、ミネルヴァ書房、2015年)、『社会福祉法人はどこに向かうのか』(共著、大阪公立大学出版会、2021年)

上記内容は本書刊行時のものです。