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増進型地域福祉への展開
幸福を生みだす福祉をつくる
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2022年9月7日
- 登録日
- 2022年7月8日
- 最終更新日
- 2022年9月12日
紹介
住民参加の福祉、福祉施設、社会福祉協議会・行政、協同組合、NPO…などよる
いま急速に拡がる支え合い、助け合う増進型地域福祉の実践と研究。
それは、公助抑制のための福祉論ではない。
「共助」の意味と「公助」との関係を再構築し、
「人が生きる幸せ」を地域で考える取り組み。
目次
目次
はじめに 小野達也
基礎編
序 章 幸福を生みだす地域福祉へ
第一章 増進型地域福祉の考え方
第一節 増進型地域福祉の二つの理念と五つの特性
第二節 増進型地域福祉の基礎
第三節 増進型地域福祉の哲学的な基盤
第四節 三助・四助論を「増進」する
第五節 増進型地域福祉での幸福とは
第六節 増進型地域福祉への取り組み
第二章 増進型地域福祉がつくる福祉文化
はじめに
第一節 貧困・格差と雇用破壊
第二節 労働と環境問題
第三節 幸せと福祉文化
実践編
第三章 認知症の人が支えられる側から、まちづくりの主人公へ
第一節「ゆめ伴プロジェクトの誕生」
第二節 ゆめ伴プロジェクトの活動――集い型地域活動
第三節 ゆめ伴プロジェクトの活動――コロナ禍でステイホーム型地域活動
第四節 認知症の人が支えられる側から、まちづくりの主人公へ
第四章 福祉施設の増進型福祉の取り組み
第一節 ニーズ保障は権利保障
第二節 ニーズを形にする
第三節 ニーズは繋がる――地域と一緒に考える
第四節 対話をする、視点を変える、地域を知り一緒に考える、それが増進型
第五章 御池台 住民がつくりだす増進型地域福祉
第一節 好きやねん御池台
第二節 御池台という地域
第三節 どのような住民活動が行われているのか
第四節 活動はどのようにつくられてきたか
第五節 活動はどのような仕組みで生み出されるか
第六節 増進型地域福祉の観点からみた御池台
第六章 行政による増進型地域福祉の取り組み 植田憲治
第一節 富田林市の概要
第二節 富田林市地域福祉計画
第三節 増進型地域福祉のはじまり
第四節 増進型地域福祉の推進
第五節 校区担当職員制度
第六節 増進型地域福祉アプローチシート
第七節 市民意識調査
第八節 考察
第七章 地域共生社会の実現にむけた増進型地域福祉の推進
第一節 はじめに
第二節 社会福祉法からみる住民への役割期待の変遷
第三節 住民参加を働きかける基本的な考え方
第四節 包括的相談支援体制・重層的支援体制整備事業からみる
住民への役割期待と課題
第五節 「地域や福祉にまだ関心のない層」へ向けてのアプローチに関する一考察
第六節 堺市社協の地域福祉推進戦略と実践事例
第七節 残された課題
第八章 ワーカーズ・コレクティブ運動、協同労働がつくる増進型地域福祉
第一節 生協からワーカーズ・コレクティブへ
第二節 ワーカーズ・コレクティブ
第三節 愛知県のワーカーズ・コレクティブと協同労働の展開
第四節 愛知のワーカーズ・コレクティブと増進型地域福祉
おわりに
研究編
第九章 地域包括ケアシステムと増進型地域福祉
はじめに
第一節 地域包括ケアシステムの概念と施策の展開
第二節 定常型社会におけるケアとコミュニティのゆくえ
第三節 生活支援体制整備事業の実践にみる増進型地域福祉のエッセンス
第四節 地域包括ケアシステムと増進型地域福祉の展開
おわりに
第一〇章増進型地域福祉と居住福祉
第一節 はじめに――地域福祉と居住困窮
第二節 居住福祉とは
第三節 居住保障と居住福祉
第四節 居住福祉資源と地域福祉
第五節 増進型地域福祉と居住福祉
第一一章 プレイス・ベースド・アプローチと増進型地域福祉
はじめに
第一節 福祉政策としての社会的な居場所づくりとその方策
第二節 ネイバーフッドハウスの特徴とその役割
第三節 コリングウッドネイバーフドハウスの取り組み
第四節 住民主導の地域福祉拠点づくりに向けて-増進型地域福祉への展望
第一二章 社会的連帯経済と増進型地域福祉
第一節 何のための経済活動か?
第二節 社会的連帯経済とは何か
第三節 社会的連帯経済と増進型地域福祉への接合点を求めて
第四節 ポジティブ・サムアプローチと福祉文化
第一三章 多文化共生と増進型地域福祉
はじめに
第一節 住民とは誰か
第二節 多文化共生と移民政策
第三節 人口減少と移民
第四節 多文化共生と増進型地域福祉の展開
おわりに――多文化共生と増進型地域福祉への展望
おわりに 朝倉美江
前書きなど
「本書の特徴を三点指摘する。
第一に、地域福祉で幸福の実現を明確に意図した著作であること。幸福としての福祉という考え方に立つ地域福祉論である。地域福祉でのその実現可能性を理論的、実践的に明示することを試みているという点は、本書の最も重要な特徴と言える。
第二に、実践者と研究者の合作である。研究者間ではこの数年来、科学研究費をもとにした研究会を進めてきた。実践者との間には、かかわりの濃淡はありつつもこの間、報告会等も含めて増進型地域福祉について共通の理解を深めてきた。研究と実践をつなげていくという意図が込められた合作である。
第三に、増進型地域福祉の実践として、小地域の住民参加活動、福祉施設、社会福祉協議会、協同組合、NPO、そして自治体と多様な場を取り上げている。また、テーマ的にもケアによる地域づくり、居住福祉、地域拠点、社会的連帯経済、多文化共生と多彩である。さまざまな場、テーマへの広がりを理解することができる」(「はじめに」より)
上記内容は本書刊行時のものです。