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廃プラ・リサイクル公害とのたたかい
大阪・寝屋川からの報告
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年11月30日
- 書店発売日
- 2021年12月5日
- 登録日
- 2021年11月18日
- 最終更新日
- 2022年11月28日
紹介
廃プラ病ともいうべき病状は有機化学物質(炭化水素系)および、なかでも発がん性があり、シックハウス症候群の主な原因物質であるホルムアルデヒドがもっとも恐ろしい物質とされ、病状が進めば根治しにくい化学物質過敏症にまで至ると聞きます。―「はじめに」より
<プラスチックゴミは燃やすと有害か否か>
<プラスチックゴミは再生可能なのか>
2004年から続く、大阪・寝屋川市での廃プラ・リサイクル公害問題への取り組みをまとめた1冊。
目次
はじめに…廃プラ処理による公害から健康と環境を守る会代表 牧 隆三
読者の方へ――前書きおよび用語解説
第1章 寝屋川廃プラ運動のあゆみ
第2章 住民の健康被害の実際
第3章 廃プラ問題の科学的検証
第4章 裁判および公害等調整委員会での争点
第5章 プラスチックごみ問題の方向をさぐる
資料編
前書きなど
私たち住民は、国内はもとより海外でも話題になっていない、廃プラのマテリアルリサイクルによる健康被害を体験しました。―
サイエンスとして廃プラの問題で、重要な事実が新しく解明され、そのことについて証言までしていただいても、裁判官が重要な新事実として取りあげていただけなければ、正しい科学的事実に基づいて判断ができず、先へ進まなくなります。
二審で裁判長が判決前に「理由骨子」という一文を読みあげて、予防原則を採択したリオ宣言の趣旨までを否定する姿勢を出されたことに、この裁判の限界を感じました。
諸先生方による調査で2つの施設から住宅地に有害ガスが届いており、シックハウス状の症状が広がってきたと推定される事実が証明されているにもかかわらず、残念ながらその一つ一つを事実として取りあげていただけていませんでした。
今後、廃プラの処理は重要な課題となってくると思いますので、みなさまに広く知っていただきたく、本書を上梓いたしました。 ―「はじめに」より
上記内容は本書刊行時のものです。