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水と生きる地域の力 楊 平(著) - サンライズ出版
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水と生きる地域の力 (ミズトイキルチイキノチカラ) 琵琶湖・太湖の比較から (ビワコ タイコノヒカクカラ)

社会一般
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A5
272ページ
上製
価格 2,800円+税
ISBN
978-4-88325-777-5   COPY
ISBN 13
9784883257775   COPY
ISBN 10h
4-88325-777-0   COPY
ISBN 10
4883257770   COPY
出版者記号
88325   COPY
Cコード
C3036  
3:専門 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年11月1日
書店発売日
登録日
2022年9月30日
最終更新日
2022年11月10日
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紹介

「人類のコミュニティは水場からはじまった──水道の普及で私たちはそのことを忘れはじめているにすぎない。日本と中国で水と共にある暮らしを緻密に踏査した地域社会学者の提言の書。」早稲田大学名誉教授・元日本社会学会会長 鳥越皓之氏推薦! 日本の琵琶湖辺と中国の太湖周辺において、水辺のエコトーンを活用し、いかに稲作、漁撈、養魚、養蚕などの生業が複合的かつ合理的に実践されてきたかを紹介。地球規模の環境問題と気候変動が拡大するいま、改めてコミュニティ主義の有効性を問う。

目次

序章 『成長の限界』から50年
──水と生きる地域コミュニティの意味を日中比較の中から問う

第Ⅰ部  水と生活──関わりの多様性
 第1章 水に寄り添う
 第2章 水辺遊びの意味と環境適応
 第3章 守りを貫く地域コミュニティ「生水の郷委員会」の挑戦

第Ⅱ部  水と生業──水陸移行帯における多重性
 第1章 コモンズ環境としての水辺
 第2章 農業にみる水とのせめぎ合い

第Ⅲ部  社会基盤を支える地域コミュニティ
 第1章 若者を育てる地域の力
 第2章 生活を支える基礎的な組織

第Ⅳ部  東アジアの中の魚米の郷──琵琶湖から太湖へ
 第1章 水と生活──水上生活と陸上生活からみた自然との距離
 第2章 水と生業──資源の循環からみる生業複合
 第3章 人と湖との関わりの今昔──生業複合から単一機能化へ

終章 地球規模での気候危機にコミュニティ主義は有効か?

前書きなど

 著者の嘉田由紀子と楊平は、母娘のように世代が異なり、また中国と日本という育った文化の違いを越えて、「魚米の郷」や「針江」に魂をうばわれ、聴き取り調査にのめりこんできた研究仲間でもある。異なった文化で、また異なった世代で育ってきた二人がまさに世代と文化をクロスしながら、まとめあげたのが本書である。本書が、過去のノスタルジーではなく、地球の未来に人類として生き延びる一つの生態適応の、地域共同体の役割を最大限に活かすことができるライフスタイルを示すことになってほしいと願う。まさに「懐かしい未来」として、未来の方向を照らし出す書籍となってほしいと願っている。

著者プロフィール

楊 平  (ヤン ピン)  (

滋賀県立琵琶湖博物館専門学芸員、社会学博士
1975年、中国遼寧省生まれ。筑波大学人文社会科学研究科博士課程修了。2007年より滋賀県立琵琶湖博物館に勤務。龍谷大学、滋賀県立大学、嵯峨美術大学、天理大学の非常勤講師を歴任。 地域社会学と環境社会学を専門分野として、琵琶湖周辺の河川や湧き水、ため池などの水環境と人びとの暮らしなどを対象に研究調査を行っている。
主な著書・論文に
「水上生活における資源利用」鳥越皓之・足立重和・金菱清編著『生活環境主義のコミュニティ分析』ミネルヴァ書房:443-459,2018年。
「名水「観光」にみる地域社会の活性化」『ものがたり観光行動学会誌 Narrative tourism』ものがたり観光行動学会:(7), 4-15,2017年。
「中国・太湖における暮らしと景観の保全」内山純蔵・リンドストロム,カティ編『東アジア内海文化圏の景観史と環境3 景観から未来へ』昭和堂:212-225,2012年。
「地域における「水辺」の維持管理基盤──中国江南水郷地帯の家船民と農民の生活環境保全」『21世紀東アジア社会学』3,2010年。

嘉田 由紀子  (カダ ユキコ)  (

参議院議員、元滋賀県知事、日本環境社会学会元会長、農学博士
1950年、埼玉県生まれ。1970年代初頭京都大学探検部員としてアフリカで水と環境の価値を発見。ウイスコンシン大学大学院・京都大学大学院修了。1970年代から琵琶湖周辺農村での水利用調査などを行い、1982年より琵琶湖研究所研究員として鳥越晧之たちと生活環境主義を提唱。1980年代中頃より琵琶湖博物館の企画・建設提案し1996年開館に結びつける。2000年より京都精華大学教授を経て、2006年公共事業の見直し・子育ての充実を訴え滋賀県知事に。「流域治水条例」を全国で初めて制定。2014年勇退後はびわ湖成蹊スポーツ大学学長。2019年より参議院議員。
編著書に『水と人の環境史』(1984年、鳥越晧之・嘉田編)、『生活世界の環境学』(1995年)、『水辺遊びの生態学』(遊磨正秀と共著、2000年)、『水辺ぐらしの環境学』(2001年)、『環境社会学』(2002年)、『生活環境主義でいこう!──琵琶湖に恋した知事』(古谷桂信と共著、2008年)、『知事は何ができるのか』(2012年)、『滋賀県発! 持続可能社会への挑戦』(内藤正明・嘉田編、2018年)、『命をつなぐ政治を求めて』(2019年)、『流域治水がひらく川と人の関係』(嘉田編、2021年)など多数。

上記内容は本書刊行時のものです。