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原住民文化・文学言説集・
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2007年6月
- 書店発売日
- 2007年6月1日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2015年8月22日
紹介
日本での台湾原住民文学への関心と紹介は、時間と空間の環境の差異により、台湾エスニックグループ意識や国家アイデンティティといったもめごとにとらわれず、原住民文学の作品のなかにあらわれた「生存を求める」強い意志を行間から直接汲みとっている。もう一人の「他者」である日本の読者に、「わたし」の台湾原住民の生命世界に飛躍するチャンスを与えているのかもしれません。(孫大川・序より)
日本での台湾原住民文学への関心と紹介は、時間と空間の環境の差異により、エスニックグループ意識と国家アイデンティティのしがらみにとらわれず、直接原住民文学の作品のなかにあらわれた「生存を求める」強い意志を汲みとっています。一字一句の翻訳、一編一編の詳細な読み込みは、もう一人の「他者」としての日本の読者として、あるいは、さらにチャンスがあれば、「わたし」の台湾原住民の生命世界に飛躍しようとしています。(孫大川・序より)
「他者」によって語られた台湾原住民文化・文学論である。原住民族にとっての「他者」である漢族系台湾人たちは、原住民族の文化・文学の出現をどのように受けとめ、とらえたのだろうか。
目次
楊渡_原住民に母語で詩を書かせよう/彭小妍_族群エクリチュールと国民・国家/陳昭瑛_文学の原住民と原住民の文学/傅大為_パイランの森に住む文字の猟人/杜国清_山海の世界/楊翠_アイデンティティと記憶/魏貽君_アイデンティティの戦闘位置/彭瑞金_迷霧を払って祖先の魂を取り戻せ/廖咸浩_「漢」夜いまだ懼るるべからず、なんぞ炬を持ちて遊ばざらんや/王應棠_言語、生命経験、文学創作/邱貴芬_原住民は文学「創作」を必要としているか。/陳雨嵐_出版される台湾原住民/李壬癸_台湾オーストロネシア諸語の分布と民族移動/台湾原住民族文化文学年表_山海文化雑誌社林宜妙編
【解説】「他者」は台湾原住民文学をいかに読むか_下村作次郎
前書きなど
台湾原住民文学の可能性の扉は開けることができるのか_
かつては日本語、つづいて漢語という押しつけられた文字符号という媒介がなければ、原住民文学の創作はどうなるのか。また原住民各族言語の深刻な流失現象という文学創造の危機のなかで原住民文学の可能性を探求する代表的論究。
版元から一言
台湾漢族系台湾人による代表的言説/台湾原住民文学の可能性を探る
上記内容は本書刊行時のものです。