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チャリティとイギリス近代
発行:京都大学学術出版会
A5判
440ページ
上製
定価
5,000円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2008年12月1日
- 書店発売日
- 2008年12月20日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2011年1月24日
書評掲載情報
2021-07-31 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 大橋里見(立教大学特任准教授) |
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紹介
国家福祉が主流を占める現代にあって,欧米,とくにイギリスはチャリティ大国としてその活力を保っている.公刊史料や手紙・広告などの非公刊史料によりつつ, 18世紀半ば以来の百年余にわたるチャリティ実践の歴史をはじめて活写し,救貧法史や福祉国家形成史,近代化論や帝国史からは知りえない,新しいイギリス像を掘り起こす.
目次
序章 偽善・不合理・前近代?――フィランスロピとイギリス
第一章 さまざまなチャリティのかたち
第一節 遺産の半永久的な運用――信託型
第二節 寄付者の民主主義――結社型
第三節 貧者の相互扶助を管理下に――友愛組合支援型
第四節 コミュニティの記憶とアイデンティティ――慣習型
第五節 善意と浪費の相克――個人型
第六節 チャリティの近代的モザイク
第二章 近代国家とチャリティ
第一節 通史にチャリティを導入する
第二節 誰が誰をどのように救うのか――救貧法の再検討
第三節 難破船とイギリス近代――海難救助の歴史
第四節 慈悲深いイギリス――帝国とチャリティ
第三章 慈善社会で生きるということ
第一節 与える人、受け取る人――階級・ジェンダー・ネイション
第二節 日常と空間
第三節 チャリティのイデオロギー
第四節 転換と持続――一九世紀後半の「投票チャリティ」論争
第五節 チャリティの自然化した社会
終章 「チャリティの近代」のゆくえ
上記内容は本書刊行時のものです。