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アマゾンへ じっちゃんと 鳥居 真知子(著) - 海風社
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アマゾンへ じっちゃんと (アマゾンヘ ジッチャント)

児童図書
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発行:海風社
A5判
130ページ
並製
定価 1,400円+税
ISBN
978-4-87616-066-2   COPY
ISBN 13
9784876160662   COPY
ISBN 10h
4-87616-066-X   COPY
ISBN 10
487616066X   COPY
出版者記号
87616   COPY
Cコード
C8093  
8:児童 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年10月20日
書店発売日
登録日
2022年8月26日
最終更新日
2022年9月28日
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書評掲載情報

2022-11-06 産經新聞  朝刊
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紹介

ちょっぴり勉強嫌いの主人公・健一は両親やじっちゃんの愛情に包まれて元気いっぱいの男の子。釣り好きのじっちゃんに可愛がられ、高校生の時に、じっちゃんに勧められた開高健の『オーパ!』と出会い、アマゾンに興味を持つようになっていく。
猛勉強の末、医学部に進学した健一は阪神淡路大震災で友人が亡くなったことをきっかけにアマゾンへの旅を思い立つ。 
「アマゾンの無医村で医者になる」じっちゃんとの夢の実現を胸に秘め、アマゾンを旅する健一は旅先での出来事を日本で待つじっちゃんに向けて13通の手紙に書き綴った。
滞在先の町や村の様子、アマゾンの珍しい生き物、アマゾン川での釣りの醍醐味や冒険、そしてアマゾンで暮らす人々との出会い、芽生える友情、窮地に立った時に支えてくれた人への感謝の気持ち……。
旅が進むにつれて、ドンドンたくましくなっていく健一は、じっちゃんとの夢を実現する決意を新たにする。
そして最後に、日本から遠く離れたアマゾンで、
思いもよらないドラマチックな出会いが待っていた!

目次

プロローグ

第一章 じっちゃんと僕 
じっちゃんの生い立ち/じっちゃんと僕/『オーパ!』と出会って/医学部目指して

第二章 アマゾンへ
K大学入学/阪神淡路大震災/アマゾンへ

第三章 じっちゃん元気ですか
①レティシアより(河口より三二〇〇キロ)/②ジャヴァリ川のジャングルツアー/③ビンジャド村より/④ソコ湖より/⑤ジャングルの奥地より/⑥初めての船旅/⑦マナウスより(河口より一六〇〇キロ)/⑧イランデゥーバより/⑨病気になりました/⑩バウビナより/⑪新聞に載ります/⑫伸助さんに会いました/⑬河口の町ベレンより

第四章 ビンジャド村に診療所を
帰国/医師への道/じっちゃんとの約束/アマゾンからの応援/じっちゃんとの別れ

エピローグ

あとがき

前書きなど

あとがき

 私は、昨年古希(七〇歳)を迎え、三冊目の児童文学集『あした咲く花』を刊行しました。創作活動も、これで一区切りかなと考えていました。しばらくは、書くことから離れた解放感を味わっておりました。でも時間が経つにつれ、何か空虚な気持ちになって参りました。
 ある日、机の引き出しの奥から、現在四六歳の息子が大学時代に、一年休学をしてアマゾンの一人旅をした時のメモが出てきました。それを読んでいると、私が訪れたことのないアマゾンでの様々な情景が、目の前に浮かんできて、夢中になりました。私は、このアマゾンでの体験を元にして、児童文学として表わせたらと思うようになりました。
 私は、今まで原稿用紙七~一〇枚程度の短編作品を執筆し続けて参りました。そのような私に長編作品が書けるのだろうかと躊躇もありました。でも主題と全体の構想を考えた上で、各章を、短編作品と同じように、心を込めて書き溜めていけば、ゴールに到達するのではと、取り組み始めました。
 コロナ禍は続いていましたが、私は新たな目標ができ、家事を終えてパソコンの前に座るのが、楽しみとなりました。自由に世界を往来するのが困難な時期でしたが、私は執筆活動を通して、息子とアマゾンの旅を満喫することができました。
 この『アマゾンへ じっちゃんと』の基軸は、祖父と孫の「絆」です。さらにその中に「人生の目標を持つこと」という主題を込めました。主人公の「僕」は、「じっちゃん」から託された夢、「アマゾンで医者になる」という目標を見出し、自分の人生を真剣に歩んで行きます。
 今、世界情勢は不条理な戦争など、暗く厳しい状態です。でもこれからの子供や若い方々には、決して未来に希望を失わず、自分の人生に目標を持って、前向きに生きていってほしいと、心より願っております。
 『アマゾンへ じっちゃんと』を通して、広く世界にも目を向けて、自分の目標を探し出すきっかけになってもらえたら、嬉しい限りです。それは、大人やお年寄りの方々にも願うことです。特にお年寄りの方には、「じっちゃん」のように、次の世代に夢を託し、それを支えていくことは、自分自身の生きていく力にもなると思います。
 私も、微力ではありますが、残された人生、次世代に向けての作品を執筆することを、人生の目標として、日々大切に歩んで参りたく存じます。
 『アマゾンへ じっちゃんと』の出版を、快く引き受けて頂き、ご尽力を賜りました海風社の作井文子様には、有難く、この場をお借りして、深く御礼を申し上げます。
 また、本書の趣旨を生かして頂いた足立茂美先生の帯へのお言葉、さらに、文章の心象風景を描き出して頂きましたイラストレーターyukam様に、心より感謝致します。
 最後に、アマゾン旅行のメモと写真を残してくれた息子に、ありがとう。

   二〇二二年秋 鳥居真知子

版元から一言

この物語はフィクションですが、作者の息子が大学時代に何度も旅をしたアマゾンでの実際のメモや写真が執筆の基となっていて、アマゾンでの体験がとてもリアルに生き生きと描かれています。
アマゾンの旅先からの手紙が日本にいる祖父(じっちゃん)に届き、手紙を受け取るじっちゃんもまたアマゾンに移り住んだ幼なじみに思いを馳せながら、アマゾンの地図(巻頭に掲載)に印を付けていく。そうして、孫と一緒に旅をしているような気持になっていきます。
文中にはアマゾンの写真や生き物のイラストなどをふんだんに配し、子どもも大人も楽しめるようになっています。

【あらすじ】
ちょっぴり勉強嫌いの主人公・健一は両親やじっちゃんの愛情に包まれて元気いっぱいの男の子。釣り好きのじっちゃんに可愛がられ、高校生の時に、じっちゃんに勧められた開高健の『オーパ!』と出会い、アマゾンに興味を持つようになっていく。
猛勉強の末、医学部に進学した健一は阪神淡路大震災で友人が亡くなったことをきっかけにアマゾンへの旅を思い立つ。 
「アマゾンの無医村で医者になる」というじっちゃんとの夢の実現を胸に秘め、アマゾンを旅する健一は旅先での出来事を日本で待つじっちゃんに向けて13通の手紙に書き綴った。
滞在先の町や村の様子、アマゾンの珍しい生き物、アマゾン川での釣りの醍醐味や冒険、そしてアマゾンで暮らす人々との出会い、芽生える友情、窮地に立った時に支えてくれた人への感謝の気持ち……。
旅が進むにつれて、ドンドンたくましくなっていく健一は、じっちゃんとの夢を実現する決意を新たにする。
そして最後に、日本から遠く離れたアマゾンで、思いもよらないドラマチックな出会いが待っていた!

著者プロフィール

鳥居 真知子  (トリイ マチコ)  (

鳥居真知子(とりい まちこ)
 1951年三重県に生まれ、兵庫県の芦屋で育つ。1974年甲南大学文学部卒業。出産後、子育ての合間に児童文学を書き、「おはようおじさん」が三木市立図書館でビデオ化される。
 1992年甲南大学大学院入学。終了後、同大学と神戸山手女子短期大学で非常勤講師として勤め、退職後、再び児童文学を書き始める。
 研究著書に『我々は何処へ行くのか―福永武彦・島尾ミホ作品論集』(和泉書院)、共著に『時の形見に』(白地社)、『南島へ南島から』(和泉書院)、『島尾敏雄』(鼎書房)。児童文学としての著書に『赤い屋根』(BL出版)、『ピラカンサの実るころ』(読売ライフ)、『あした咲く花』(読売ライフ)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。