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批評王
終わりなき思考のレッスン
- 初版年月日
- 2020年8月
- 書店発売日
- 2020年8月26日
- 登録日
- 2020年6月25日
- 最終更新日
- 2020年7月23日
紹介
思想、文芸、音楽、映画、コミック、演劇、アート……
多彩な領域に、筆鋒鋭利に切り込んできた、批評家・佐々木敦。
2020年、小説『半睡』を発表し、文学ムック「ことばと」編集長就任と
目覚ましい活躍をする一方、批評家卒業を宣言。
批評活動最後の総まとめとして本書『批評王』を公刊する。
ジャンルを問わず「ただそれだけを読んでも面白い」78編を厳選、
批評スタイル別に編集した画期的なアンソロジー。
目次
序 批評王の遺言
第1章:批評の絶体絶命
先生、それって何の役に立つんですか?
リトルピープルよりレワニワを!(村上春樹『1Q84 BOOK1/BOOK2』)
小松左京のニッポンの思想 他
第2章:批評の丁々発止
偏見と偏愛の平成Jポップ10選
発生としての歌(矢野顕子)
映画の野蛮について(北野武監督『アウトレイジ・ビヨンド』大森立嗣監督『タロウのバカ』他) 他
第3章:批評の虚々実々
「小説」の「映画」化とは何か?(吉本ばなな「白河夜船」/若木信吾監督『白河夜船』)
SOS団はもう解散している(涼宮ハルヒ)
ふたつの時間の交叉点(岡崎京子『リバーズ・エッジ』) 他
第4章:批評の右往左往
「思考する声」の歌姫(やくしまるえつこ)
激突と遭遇(スティーヴン・スピルバーグ監督『激突!』『未知との遭遇』)
善行にかんするエスキス(アントニオ・タブッキ『供述によるとペレイラは……』 ) 他
第5章:批評の荒唐無稽
「4分33秒」のための約一五時間からの約一万字(ジョン・ケージ)
「詩人の新(しい)書」(吉増剛造『我が詩的自伝:素手で焔をつかみとれ!』)
フィクションがヘコヒョンなら、リアルは何か? (カワイオカムラ「コロンボス」) 他
第6章:批評の反射神経(新聞書評より)
朝井リョウ『桐島、部活やめるってよ』/角田光代『八日目の蟬』/ロベルト・ボラーニョ『売女の人殺し:ポラーニョ・コレクション』/石原慎太郎『やや暴力的に』/千葉雅也『動きすぎてはいけない:ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』他
上記内容は本書刊行時のものです。