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育つ・育てる 3 仲間と育ち合う
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2007年8月
- 書店発売日
- 2007年8月10日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2014年9月11日
紹介
1歳半から3歳までの幼児編。テーマ別に編集。
目次
はじめに
冒険の場へ
友だちと一緒の楽しさ
ごめんね
がんばる
子どもには「冷たい目」も必要
自分で
にらみ合い
わがまま同士 できない同士
子ども同士のかかわり
期待され 信頼され
わらべうたで仲間入り
障害のある子も
他人の子育てを見る
ほかの子と較(くら)べる
コラム 子育てに効率主義は似合いません
預ける
預ける責任
預けることは生活を見直すこと
子どもと別れること 再会すること
密室になりやすい
仲間で子育てを
* 親子で育ち合う「風の子」サークル
Q&A
おわりに
わらべうたで集団あそび/絵本の世界であそぶ/ことしのぼたん/あーぶくたった/かんたん手作りおもちゃ
前書きなど
どんなにまじめな子育てをしている親でも、親(大人)には及ばないことがあるのです。それは「お友だち」です。
「何歳からお友だちが必要でしょう?」「何歳から集団生活に入れればいいのでしょう?」と聞かれると、私は「0歳から」と答えます。そして1週間に1回でも、2時間でも3時間でも預けることをお勧めします。ヒトは生まれたときから「人々」の中で育たないと「人」になれないからです。それも母親のように「保護する立場の人」だけでなく、ちょっと冷たい目で見てくれる人や、対等な立場でかかわってくれる人や、いろいろな種類の人が必要なのです。
2人でも3人でも集団です。一緒に遊んだり、預け合ったり、話し合ったりできる、子育て仲間を作ることをお勧めします。2人でも3人でも近所の仲良し同士で預け合いをすれば、お互いの子育てを見ることができるし、子どもも子ども同士の対等な関係で遊べるし、たくさんの目で子どもを見守れます。預けることで子どもの新しい面が見えてくるし、子どもも新しいかかわり方を身につけていきます。
長い子育ての歴史を見ても、赤ちゃんが母親と2人きりの状態で育つというのは、ほんのここ数十年のことです。私に言わせれば、これは異常な状態なのです。母親も社会から切り離され、子どもも切り離された状態では、かかわる力が育ちません。
「人と上手にかかわることのできる子ども」を育てるには、生まれたときから「人々」の中で育つことが必要なのです。
版元から一言
親がいくら仕付けても言うことを聞かなかった子が、保育園の友達がやることを見てあっという間にできるようになる。親自身が、「人の子と比べる」ことで自分の子どもを見直す。親も子も成長する仲間。親対子どもの育児書がほとんどだが、それでは解決しないことが多い。本書は、異色の育児書であり、評価も高い。
上記内容は本書刊行時のものです。