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『源氏物語』創成と記憶
平安から江戸まで
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年12月25日
- 書店発売日
- 2024年12月27日
- 登録日
- 2024年9月12日
- 最終更新日
- 2024年12月20日
紹介
未来へつなぐ。
物語誕生の時代から江戸時代後期、そして現代にいたるまで、『源氏物語』は何を創造し、どのように伝播して、人々に共有される記憶となり、そこから何が新たに創造されたのか。
『源氏物語』という作品そのものの特質・存在を捉え返す。
目次
はじめに
Ⅰ 物語の創造
六条御息所から六条院へ―源氏物語の時間と空間―◉高田祐彦
父としての光源氏―明石の姫君の教育をめぐって―◉鈴木裕子
『源氏物語』の和歌があらわにする傲り
―その眼差しと逸脱が意味するもの―◉田渕句美子
『源氏物語』から平安後期物語にわたる笑い
―『御津の浜松』の例から―◉陣野英則
Ⅱ 伝播と再創造
『源氏物語絵巻』制作をめぐって―王家・女院・源氏―◉松薗斉
仏法の文芸と『源氏物語』
―法会・源氏供養・一つ蓮の言説をめぐって―◉海野圭介
『源氏物語』の遺響と創造―新古今時代を中心に―◉渡邉裕美子
「大島本源氏物語」研究の現在◉佐々木孝浩
Ⅲ 空間・階層・ジェンダー
古河公方周辺の源氏物語愛好―源氏物語文字鋂を中心に―◉小川剛生
近世後期宮廷と『源氏物語』―光格天皇の時代を中心に―◉盛田帝子
御伽草子の世界における『源氏物語』◉齋藤真麻理
女子用往来物と絵入源氏物語
―近世出版文化にみる教養の浸透と均質化―◉加藤弓枝
あとがき
執筆者紹介
前書きなど
『源氏物語』とは日本文化にとってどういう存在なのか、ということを考えようとするとき、テクストとしての『源氏物語』の読みを深めるのと同時に、文化資源としての『源氏物語』を大きな視野から捉え返すことが必要なのではないか。時代・ジャンルなどの異なる、さまざまな専門的な知見を結集して初めて見えてくるものがあるに違いない。そのような意図をもって本書は企画された。
(「はじめに」より)
上記内容は本書刊行時のものです。