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藤原家経集 源頼実集 全釈 久保木 哲夫(著) - 花鳥社
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藤原家経集 源頼実集 全釈 (フジワラノイエツネシュウ ミナモトノヨリザネシュウ ゼンシャク)

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発行:花鳥社
A5判
536ページ
上製
定価 17,000円+税
ISBN
978-4-86803-011-9   COPY
ISBN 13
9784868030119   COPY
ISBN 10h
4-86803-011-6   COPY
ISBN 10
4868030116   COPY
出版者記号
86803   COPY
Cコード
C3092  
3:専門 0:単行本 92:日本文学詩歌
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年11月30日
書店発売日
登録日
2024年9月12日
最終更新日
2024年12月11日
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紹介

関白頼通時代の二人の歌人

藤原家経は儒者歌人として歌合などで活躍。
家集からは伊勢大輔や能因等との親交、頼通時代の万葉集受容の一端が明らかになる。

源頼実も歌合などで活躍し、和歌六人党の一人に数えられるが、三十歳で夭折した。
最善本を底本とした注釈によって従来の歌序が訂正され、真の姿が出現。
源氏物語や先行詩歌を貪欲に摂取する姿勢が浮かび上がる。

■藤原家経(992~1058)は、参議有国の孫、参議広業の子。
文章博士・式部権大輔などをつとめ、儒者歌人として後一条~後冷泉天皇時代に活躍。
関白頼通の家司で、孫祐子内親王主催の歌合・草合・歌会などで中心的役割を果たす。
家集には万葉集歌を踏まえた家経歌が確認され、関白頼通時代の万葉集受容の一端が明らかとなる。

■源頼実(1015~1044)は、頼光の孫、頼国の子。
後一条天皇の蔵人所雑色、後朱雀天皇時代に、雑色、左衛門尉、六位蔵人、三十歳で没。
関白頼通・祐子内親王に近侍し、源師房の家人。聴覚にすぐれた歌人という定評がある。
源氏物語の場面摂取歌が指摘されているが、先行詩歌を貪欲に学んでいる。
新たに見出した底本からは、自撰家集らしい相貌が見えてくる。

目次

凡例

[注釈]
藤原家経「家経朝臣集」
源頼実「故侍中左金吾家集」

[解説]
I 藤原家経とその家集……加藤静子
一 家経の経歴
 1 後一条天皇時代
 2 後朱雀天皇時代
 3後冷泉天皇時代
二 家経集詞書から――儒学者らしい表現
三 家経集と万葉集

II 家経集の底本(冷泉家時雨亭文庫蔵真観本)、および詠歌の配列について……熊田洋子
一 家経集の底本「真観本」について
二 家経集の配列について

III 頼実集の底本(京都女子大学蔵蘆庵文庫本)、およびその構成と編者……加藤裕子
一 京都女子大学蔵蘆庵文庫本頼実集
二 頼実集の現存諸本と底本の選定
三 部立と部立内の配列
四 詠歌事情の見直し
五 自撰の可能性

IV 源頼実とその和歌活動……花上和広・加藤静子
一 源頼実、祖父頼光・父頼国の事跡を踏まえて
 1 祖父頼光
 2 父頼国――頼実と重なる職歴、以降の職歴、女たちの配偶者
二 頼実の和歌活動

[付]
参考文献
他文献に見える和歌資料(家経・頼実)
系図(天皇家・摂関家・家経関係・頼実関係)
年表
人物索引
和歌初句索引

あとがき

著者プロフィール

久保木 哲夫  (クボキ テツオ)  (

東京教育大学文学部卒業。都留文科大学名誉教授。2022年12月死去。
主な編著書
『四条宮下野集 本文及び総索引』(1970、笠間書院)
『平安時代私家集の研究』(1985、笠間書院)
『完訳日本の古典 無名草子』(1987、小学館)
『伊勢大輔集注釈』(1992、貴重本刊行会)
『康資王母集注釈』(共、1997、貴重本刊行会)
『新編日本古典文学全集 無名草子』(1999、小学館)
『肥後集全注釈』(共、2006、新典社)
『折の文学 平安和歌文学論』(2006、笠間書院)
『古筆と和歌(編、2008、笠間書院)
『出羽弁集新注』(2010、青簡舎)
『うたと文献学』(2013、笠間書院)
『範永集新注』(共、2016、青簡舎)
『伝行成筆 和泉式部続集切 針切相模集新注』(2018、青簡舎)
『藤原頼宗集 師実集 全釈』(共、2021、花鳥社)
『承暦二年内裏歌合新注』(2021年、青簡舎)
『為仲集新注』(2023年、青簡舎)
『歌合集成 平安編』(2024年、古典ライブラリー)編集委員・執筆者

加藤 静子  (カトウ シズコ)  (

東京教育大学大学院博士課程退学。博士(神戸大学)。都留文科大学名誉教授。
編著書
『新編日本古典文学全集 大鏡』(共、1996、小学館)
『王朝歴史物語の生成と方法』(2003、風間書房)
『王朝歴史物語の方法と享受』(2011、竹林舎)
『王朝歴史物語の構想と展望』(共編、2015、新典社) 
『範永集新注』(共、2016、青簡舎)
『藤原頼宗集 師実集 全釈』(共、2021、花鳥社)
『為房妻仮名書状の注釈』(共、2021、青簡舎)

上記内容は本書刊行時のものです。