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藤原家経集 源頼実集 全釈
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年11月30日
- 書店発売日
- 2024年12月16日
- 登録日
- 2024年9月12日
- 最終更新日
- 2024年12月11日
紹介
関白頼通時代の二人の歌人
藤原家経は儒者歌人として歌合などで活躍。
家集からは伊勢大輔や能因等との親交、頼通時代の万葉集受容の一端が明らかになる。
源頼実も歌合などで活躍し、和歌六人党の一人に数えられるが、三十歳で夭折した。
最善本を底本とした注釈によって従来の歌序が訂正され、真の姿が出現。
源氏物語や先行詩歌を貪欲に摂取する姿勢が浮かび上がる。
■藤原家経(992~1058)は、参議有国の孫、参議広業の子。
文章博士・式部権大輔などをつとめ、儒者歌人として後一条~後冷泉天皇時代に活躍。
関白頼通の家司で、孫祐子内親王主催の歌合・草合・歌会などで中心的役割を果たす。
家集には万葉集歌を踏まえた家経歌が確認され、関白頼通時代の万葉集受容の一端が明らかとなる。
■源頼実(1015~1044)は、頼光の孫、頼国の子。
後一条天皇の蔵人所雑色、後朱雀天皇時代に、雑色、左衛門尉、六位蔵人、三十歳で没。
関白頼通・祐子内親王に近侍し、源師房の家人。聴覚にすぐれた歌人という定評がある。
源氏物語の場面摂取歌が指摘されているが、先行詩歌を貪欲に学んでいる。
新たに見出した底本からは、自撰家集らしい相貌が見えてくる。
目次
凡例
[注釈]
藤原家経「家経朝臣集」
源頼実「故侍中左金吾家集」
[解説]
I 藤原家経とその家集……加藤静子
一 家経の経歴
1 後一条天皇時代
2 後朱雀天皇時代
3後冷泉天皇時代
二 家経集詞書から――儒学者らしい表現
三 家経集と万葉集
II 家経集の底本(冷泉家時雨亭文庫蔵真観本)、および詠歌の配列について……熊田洋子
一 家経集の底本「真観本」について
二 家経集の配列について
III 頼実集の底本(京都女子大学蔵蘆庵文庫本)、およびその構成と編者……加藤裕子
一 京都女子大学蔵蘆庵文庫本頼実集
二 頼実集の現存諸本と底本の選定
三 部立と部立内の配列
四 詠歌事情の見直し
五 自撰の可能性
IV 源頼実とその和歌活動……花上和広・加藤静子
一 源頼実、祖父頼光・父頼国の事跡を踏まえて
1 祖父頼光
2 父頼国――頼実と重なる職歴、以降の職歴、女たちの配偶者
二 頼実の和歌活動
[付]
参考文献
他文献に見える和歌資料(家経・頼実)
系図(天皇家・摂関家・家経関係・頼実関係)
年表
人物索引
和歌初句索引
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。