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7つの安いモノから見る世界の歴史
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2025年2月7日
- 登録日
- 2024年10月25日
- 最終更新日
- 2025年2月5日
紹介
自然、貨幣、労働、食料、ケア、エネルギー、生命――
これらを不当に「安く」してきたのが、人類と資本主義の発展の歴史だった!
私たちに不可欠な7つの「モノ」はいかにして、「安く=チープ化」されてきたか、また、それらはいかなる連関性を持っているかを具体的に語りながら、資本主義が作り上げてきた世界の歴史を読み解き、現代にすでに始まった地球規模の危機に取り組む方途を示す。『肥満と飢餓』『値段と価値』などの著作で独自の視点から現代経済の足元に切り込んできたパテルと、「資本新世」を提唱し注目を集めるムーアがタッグを組んだ話題作、待望の邦訳!
[本書へのレビュー]
◆広範囲にわたる知識、全く異なる分野の物事を統合する見事な手腕。――「ガーディアン」
◆資本主義による500 年にわたる世界への植民地搾取の歴史について、学識に基づき、ときに先鋭的な、論争の書。――「ネイチャー」
◆今日の地球の危機を分析するための興味深いアプローチ(…)生態学的研究と世界史の概略を巧みにブレンドし、人類が、世界を資本主義にとって安泰な場所にするための戦略をどのように発明してきたかを解き明かしている。――「ライブラリー・ジャーナル」
【お詫びと訂正】
本書カバー(表1側ソデ)の内容紹介に誤りがございました。関係各位にお詫びするとともに、下記のように訂正いたします。
●後ろから2行目 [誤]「資本新生」→[正]「資本新世」
目次
日本語版へのまえがき
謝辞
はじめに
資本主義以前の人間および自然の概要/初期の未開拓地/未開拓地と安価化/世界‐生態論とは/安価なモノの代替
第1章 安価な自然
初期の植民地主義と自然/自然(ネイチャー)と社会(ソサエティ)の発明
自然、私有財産、労働/資本新世を正確に認識する
第2章 安価な貨幣
生態学としての金融/金融から見た現代世界の出発点/欧州の銀/ジェノバの銀行/軍事の財政的起源/資本主義の生態学――世界的な事例/銀行が政府を必要とする理由/現代的なつながり
第3章 安価な労働
賃金労働の時間的生態学/世界的な工場はすべて世界中に生産地を持つ/本質的な労働管理
第4章 安価なケア
大いなる家畜化/金融化と女性の相続/女性の発明/鋤に続くもの
第5章 安価な食料
食料はどのようにして工業世界を作ったか/少しばかりの肉と野菜の食事からビタミンを加えた貧困へ
第6章 安価なエネルギー
オランダ病/20世紀の食料/20世紀の石炭と労働/20世紀の石油とマネー
第7章 安価な生命
科学的人種差別と植民地政策/自然、文明化、英国の植民地国家/大西洋開拓地での自由主義的管理体制/国家と国民/代替的なナショナリズム
終章
認識/補償/再分配/再考/再生
注
参考文献
訳者あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。