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小林秀雄の批評思想形成 有田 和臣(著) - 鳥影社
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小林秀雄の批評思想形成 (コバヤシヒデオ ノ ヒヒョウシソウケイセイ) 〈生の認識論〉と 西欧近代知の危機 (セイノニンシキロン ト セイオウキンダイチノキキ)

文芸
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発行:鳥影社
四六判
368ページ
価格 6,200円+税
ISBN
978-4-86782-149-7   COPY
ISBN 13
9784867821497   COPY
ISBN 10h
4-86782-149-7   COPY
ISBN 10
4867821497   COPY
出版者記号
86782   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2025年2月27日
最終更新日
2025年3月31日
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紹介

小林秀雄の批評文はニーチェ、西田幾多郎ら「生の哲学」系著作群からの〝借用〟に満ちており、それらが西欧近代知の危機乗り越えの道筋を示す意図のもとにあった事実を解明する。

目次

序 文
第一章 教育論の中の大正生命主義
 序
 一 生命主義思潮の中の教育論
 二 和辻『ニイチェ研究』と小林秀雄の同質性
 三 生命主義教育論に見られる「根本動機」
 四 教育論、生命主義思潮、小林秀雄の共鳴
 結
 注
第二章 生命主義芸術教育論と小林秀雄の〝自己表白〟
 序
 一 武者小路実篤の「自我」と「人類」
 二 片上伸および小林秀雄における「批評」と「独白」
 三 「強烈なる生命表現」の芸術
 四 生命主義芸術教育論の「内観」
 結
 注

第三章 初期小林秀雄と生命主義思潮
 序
 一 「生の哲学」と「生命主義」
 二 初期小林秀雄と大正生命主義思想との交点
 三 「生命の理論」を発見する批評
 四 「生命」と趣味・性格・人格
 結
 注
第四章 生命主義美術批評に見る「人格」と「肉体」―白樺派の人格主義的美術批評と小林秀雄
 序
 一 美術批評における「人格」の由来
 二 高村光太郎の生命主義美術批評とその周辺
 三 小林秀雄における心身の不可分
 四 生命主義と小林秀雄の「肉体」
 結
 注

第五章 生命主義認識論者としての西田幾多郎
 序
 一 生命主義認識論者としての西田幾多郎という観点
 二 『ニイチェ研究』、「緑色の太陽」、およびその周辺
 三 『善の研究』とそれ以後
 四 小林秀雄の中の西田幾多郎―両者の〝シンクロニシティ〟
 結
 注
第六章 「無私」と西田幾多郎およびR・シュタイナーの「純粋経験」
 序
 一 小林秀雄の「肉体」論とR・シュタイナーのニーチェ論
 二 小林秀雄の古典・歴史認識と西田幾多郎の「人格」論
 三 R・シュタイナーの「純粋経験」と西田、小林の「無私」
 結
 注
第七章 「様々なる意匠」の中心素材
 序
 一 R・シュタイナーの「純粋経験」と「統一体」としての「思考世界」
 二 西田幾多郎の「純粋経験」と「唯一なる義務の世界」
 三 小林秀雄の「宿命」と「生命」
 結
 注
第八章 古典批評に示された「現象学的還元」
 序
 一 R・シュタイナーに対する注釈的受容者としてのE・フッサール
 二 「純粋経験」とフッサール「現象学」の認識起点
 三 認識論における「内的経験」の意義
 四 小林秀雄の「無私」と「現象学的還元」
 結
 注
第九章 「無常といふ事」と「思ひ出」される歴史の認識論
 序 
 一 判断停止(エポケー)と純粋自我
 二 人間になりつゝある動物
 三 「思ひ出」される歴史
 結
 注
第十章 直知される《本居宣長》―小林秀雄の現象学的実験と近代諸学の危機
 序
 一 「直知」と〝新たな客観主義〟
 二 R・シュタイナー、E・フッサール、西田幾多郎の存在論
 三 内部から蘇る「思ひ出」
 四 歴史認識における「無私」という方法と現象学的還元
 結
 注
あとがき─本書上梓までの経緯
 注
初出一覧

著者プロフィール

有田 和臣  (アリタ カズオミ)  (

有田和臣(ありた かずおみ)
1962年生まれ。早稲田大学第一文学部卒、立教大学大学院博士前期課程修了、筑波大学大学院博士後期課程単位取得満期退学、現在佛教大学文学部教授。主要論文:「〈女性の身体〉を奪還する少女―山田詠美「風葬の教室」と一九八〇年代のフェミニズム動向」(『京都語文』2019年11月)、「『「ごん狐』における物語の〝起点〟と〝源泉〟―猟師生活と兵十・茂助(茂平)の位相」(『京都語文』2016年12月)、「『春琴抄』と『小説の筋』論争―〈鳥〉に喩された芸術論小説」(『京都語文』2013年11月)、「『千と千尋の神隠し』論―『千の顔をもつ英雄』とニュータウンの幻影」(『京都語文』2011年11月)、「『伊豆の踊子』における〈裸体への視線〉―エキゾチック空間を生きる『私』と栄吉」(『京都語文』2010年11月)、「川端康成「古都」と〈トポス〉としての京都―千重子〝再生〟の主題と「四神相応」への夢」(『佛教大学総合研究所紀要別冊』2008年12月)、「眼の陶冶と帝国主義(四)―大正期文芸教育論と生命主義芸術教育論」(『京都語文』2003年11月)、「〈眼の陶冶〉と帝国主義(三)―大正期芸術教育論に見る国民国家形成の影」(『文学部論集』佛教大学文学部、2003年3月)、「〈眼の陶冶〉と帝国主義(二)―大正期文芸教育論の源流」(『京都語文』2002年10月)、「〈眼の陶冶〉と帝国主義(一)―大正期文芸教育運動の芸術愛好」(『京都語文』2000年10月)、「一葉『たけくらべ』における『水』の意味―水辺の遊興空間と文明開化」(『京都語文』1999年10月)、「三島由紀夫と『卵』―戦後から経済成長へ」(『京都語文』1998年10月)、「マンガを使った『読み方』の技術」(『教育技術』明治図書、1997年10月)、「初期小林秀雄の思想形成―ニーチェ『力への意志』と『宿命』」(『稿本近代文学』1994年11月)など。

上記内容は本書刊行時のものです。