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感情の海を泳ぎ、言葉と出会う 荒井裕樹(著/文) - 教育評論社
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感情の海を泳ぎ、言葉と出会う (カンジョウノウミヲオヨギコトバトデアウ)

文芸
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発行:教育評論社
B6判
縦182mm 横130mm 厚さ18mm
重さ 240g
208ページ
定価 1,700円+税
ISBN
978-4-86624-104-3   COPY
ISBN 13
9784866241043   COPY
ISBN 10h
4-86624-104-7   COPY
ISBN 10
4866241047   COPY
出版者記号
86624   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年9月
書店発売日
登録日
2024年6月28日
最終更新日
2024年8月29日
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紹介

被抑圧者の表現を追って踏み入れた学問の世界。文学者で物書き、人権や差別といった問題についても発信しているから、何者か分からないと思われている節がある。
一貫して向き合ってきたのは言葉について。

良い文章ってなんだろう?
今まで漠然と考えていたことを、あらためて直視してみようと思う。

「良い文章を探すことは、喩えるなら、夜空を見上げて星座盤にない星を探すようなものかもしれない。確かに今、視線の先に星は見えない。でも、この視界の先に星があると信じることはできる。信じた方が、夜の暗さが怖くなくなる。そう感じられる人と、この本を分かち合いたい」――「はじめに」より。

文章を書く人・書きたい人に贈る、良い文章と出会うための25篇。
第15回わたくし、つまりNobody賞受賞以来、初のエッセイ集!

■推薦
言葉には人の「生」が滲む。出会ってきた人の姿、誰かの声、沈黙、悔恨、よろこび、幸福――ささやかで大事なものが溶けこんだ海にペンの先を浸し、自分の文章を書き始める。揺らぎ、ためらい、一文字も書けなくても、海に身を浸してそれでも言葉を探すあなたの姿を、この本は見ていてくれる。
――安達茉莉子さん(作家・文筆家)

言葉で伝えるのは難しい。
その難しさを知っている人の言葉は、
こうしてゆっくりと届く。
――武田砂鉄さん(ライター)

目次

はじめに――とはいえ、を重ねながら綴る

急須のお茶を飲みきるまでに
何者かでありすぎて、自分以外ではない
押し込められた声を聞くことができるか
やさしい言葉
書いた気がしない本
憧れる言葉
羨ましい読まれ方
遠くの場所で言葉が重なる
伸ばせたかもしれない翼を語る
時々こうして言葉にしておく
感情の海を泳ぐ
生きられた世界に潜る
ずれた言葉の隙間を埋める
心の在処を表現する
世界を殴る
何かするとは、何かすること
自分がやるしかない証明作業
言葉にこまる日のこと
子どもと生きる
「仕方がない」が積もった場所で
「分かってもらえない」を分かち合いたい
下駄を履いて余力を削る
文章と晩ごはん

おわりに――綴ることは、息継ぎすること

著者プロフィール

荒井裕樹  (アライユウキ)  (著/文

1980年東京都生まれ。二松學舍大学文学部教授。文筆家。専門は障害者文化論、日本近現代文学。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。
著書に『障害と文学――「しののめ」から「青い芝の会」へ』『凜として灯る』(現代書館)、『隔離の文学――ハンセン病療養所の自己表現史』(書肆アルス)、『生きていく絵――アートが人を〈癒す〉とき』(亜紀書房、のちにちくま文庫)、『障害者差別を問いなおす』(筑摩書房)、『車椅子の横に立つ人――障害から見つめる「生きにくさ」』(青土社)、『まとまらない言葉を生きる』(柏書房)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。