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子どもたちが安心して暮らせる施設を目指して 小木曽 宏(著) - 生活書院
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子どもたちが安心して暮らせる施設を目指して (コドモタチガアンシンシテクラセルシセツヲメザシテ) 被措置児童虐待に抗するために (ヒソチジドウギャクタイニコウスルタメニ)

社会一般
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発行:生活書院
A5判
136ページ
定価 2,500 円+税   2,750 円(税込)
ISBN
978-4-86500-203-4   COPY
ISBN 13
9784865002034   COPY
ISBN 10h
4-86500-203-0   COPY
ISBN 10
4865002030   COPY
出版者記号
86500   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2026年6月20日
書店発売日
登録日
2026年5月24日
最終更新日
2026年7月4日
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紹介

施設がそこで暮らす子どもたちにとって「安心・安全」な場所であると言い切れない状況がある!

増加し深刻化する、施設職員による利用者に対する「性的問題」。法的整備の問題とだけ捉えるのではなく、児童福祉施設自身ががこの問題にどのように向き合えばよいのか……
課題を明確化すると同時に、さまざまな視点による新たな取り組みの実践を示し、現状改革の視点を提供する。

目次

はじめに

序章 「被措置児童虐待防止」の「明確化」とは──法改正と実施体制の課題  小木曽 宏
1 「被措置児童虐待通告」の法制化の歴史
2 子どもの権利侵害に対する行政機関、児童相談所の視点
3 「被措置児童虐待防止」対策の根拠となるもの
4 「被措置児童虐待防止」対策の現状と課題
5 「重大事案」とは何か――定義の明確化による視点

第1章 加害を理解し、育ちを支える――被害者も加害者もつくらない社会を目指して  芳賀英友
1 加害行為の背景にある依存構造
2 現場に現れる依存のサイン
3 「こども性暴力防止法」の成立と現場の課題
4 依存を生まない支援文化を育てる
5 被害者も加害者もつくらない養育
6 おわりに――理解から文化へ

第2章 被措置児童等虐待の背景にあるもの――「転移・逆転移」の視点から  後藤武則
1 はじめに
2 「転移・逆転移」の基本概念
3 入所児童に良く見られる転移反応の例
4 不適切対応(被措置児童等虐待)の背景にある「職員の誤認知」の原因とは
5 トラウマの再演とトラウマインフォームドケア(TIC)とは?
6 おわりに

第3章 「性被害」の法的対応の整備と必要性  杉浦ひとみ
1 はじめに
2 虐待の最たるものとしての性被害
3 性被害が適切に法制化されることの意義
4 性犯罪規定、新設や改正の推移
5 性を侵害された子どもの権利を救済するその他の活動
6 「妊産婦等生活援助事業ガイドライン」(こども家庭庁)
7 被措置児童の虐待の防止と救済
8 子どもから事実を聞き取る手法
9 通報の実現に向けて

第4章 子どもが被害者の場合の性暴力について理解を深める  齋藤 梓
1 子どもが被害者の場合の性暴力の現状
2 性暴力とは何か
3 性的同意とは何か
4 性暴力に直面したときの子どもたちの反応や行動
5 性暴力被害が子どもに与える影響
6 性暴力被害を受けた子どもに関わる支援者が受ける影響

第5章 被措置児童虐待を防ぐために──子どもの背景への理解に基づく対応について  山口修平
1 はじめに
2 児童養護施設における子どもの行動理解と職員の対応技術――発達・愛着・トラウマを踏まえたアセスメントと支援の視点
3 心のコップで捉える子どもの心理状態――行動の背景にあるストレスと自己評価への理解
4 ストレスと行動の背景理解――心のコップ理論を活かした支援実践
5 児童養護施設職員に求められる関わりと支援技術――子どもの成長を支える具体的アプローチ
6 子どもの「怒り」と心の脆さを理解するための視点
7 乳幼児期から考える心の発達と感覚統合――「コップ理論」と「心の器」の視点から支援を考える
8 加害と被害、その連鎖に目を向けて
9 おわりに

終章 「恩寵園事件」再考――初めての意見表明「事件」  小木曽 宏
1 「恩寵園事件」とはなんだったのだろうか?
2 もう一つの「恩寵園事件」
3 なぜ、子どもたちは市川児童相談所を目指したか

資料

おわりに

著者プロフィール

小木曽 宏  (オギソ ヒロシ)  (

小木曽 宏(おぎそ・ひろし)
1954年生まれ。国立武蔵野学院付属児童自立支援専門員養成所卒業。千葉県児童自立支援施設・児童相談所児童指導員、淑徳大学総合福祉学部准教授、児童養護施設・房総双葉学園施設長を経て、東京経営短期大学こども教育学科特任教授。現在は合同会社ASHIBINA共同代表。
著書に、『現場に生きる子ども支援・家庭支援――ケース・アプローチの実際と活用』(生活書院、2007年)、『児童自立支援施設これまでとこれから――厳罰化に抗する新たな役割を担うために』(編著、生活書院、2009年)、『新版 子ども家庭福祉』(共著、建帛社、2019年)、『地域子ども家庭支援の新たなかたち――児童家庭支援センターが繋ぎ、紡ぎ、創る地域養育システム』(編著、生活書院、2020年)、『児童福祉施設における性的問題対応ハンドブック』(編著、生活書院、2022年)など。

芳賀英友  (ハガ ヒデトモ)  (

芳賀英友(はが・ひでとも)
1971年生まれ。茨城キリスト教大学文学部キリスト教学科社会福祉コース卒業。常磐短期大学非常勤講師・茨城キリスト教大学非常勤講師を経て、現在、児童養護施設同人会ホーム施設長・同仁会児童家庭支援センター センター長。2007-2008 年全国児童家庭支援センター協議会「児童家庭支援センターのあり方に関する研究事業」委員・同「児童家庭支援センターの活動実態調査」委員、2010年国立武蔵野学院「社会的養護における『育ち』『育て』を考える研究会」委員。
著書に、『子ども家庭まるごと支援テキスト──垣根を越えた重層的支援論』(分担執筆、明石書店、2025年)など。

後藤武則  (ゴトウ タケノリ)  (

後藤武則(ごとう・たけのり)
1983年生まれ。宇都宮大学教育学部障害児教育専攻卒業、同大学院特別支援教育専攻特別支援教育専修修了。修士(特別支援教育学)、公認心理師。栃木県中央児童相談所(判定指導課・一時保護課)、特別支援学校高等部講師、児童養護施設心理士を経て、現在、児童養護施設東京都片瀬学園心理技術員。子ども家庭福祉・子ども虐待領域における心理支援・トラウマインフォームドケア(TIC)を専門とする。

杉浦ひとみ  (スギウラ ヒトミ)  (

杉浦ひとみ(すぎうら・ひとみ)
1956 年生まれ。愛知県立岡崎高校卒業。中央大学法学部卒業。弁護士。
著書に、『少年犯罪と被害者の人権――改正少年法をめぐって』(少年犯罪被害者支援弁護士ネットワーク編、分担執筆、明石書店、2001年)、『少年法の課題と展望 (第1巻)』(斉藤豊治・守屋克彦編、分担執筆、成文堂、2005年)、『修復的司法の総合的研究――刑罰を超え新たな正義を求めて』(細井洋子編、分担執筆、風間書房、2006年)『セカンドチャンス!――人生が変わった少年院出院者たち』(セカンドチャンス!編、分担執筆、新科学出版社、2011年)など。

齋藤 梓  (サイトウ アズサ)  (

齋藤 梓(さいとう・あずさ)
1979 年生まれ。上智大学文学部心理学科卒業、同大学院文学研究科心理学專攻博士課程単位取得後退学。博士(心理学)、臨床心理士、公認心理師。精神科クリニックや感染症科(HIVカウンセラー)、小中学校(スクールカウンセラー)に勤務する一方で、東京医科歯科大学(現・東京科学大学)難治疾患研究所にてPTSDに対するProlongedexposuretherapy の治療効果研究に携わる。現在、上智大学総合人間科学部心理学科准教授、民間被害者支援団体犯罪被相談員。法務省「性犯罪の罰則に関する検討会」「性犯罪に関する刑事法検討会」「法制審議刑事法部会(性犯罪関係)」および、こども家庭庁「こども性力防止法施行準備検討会」に委員や幹事として関わる。
著書・編著に、『性暴力被害者の心理支援』(金剛出版,2022年)、『性暴力被害の実際─被害はどのように起き、どう回復するか─』(金剛出版、2020年)、『性暴力についてかんがえるために』(一藝社、2024年)、『性暴力被害と支援のQ&A──子どもにかかわるひとのために』(金剛出版、2025年)など。

山口修平  (ヤマグチ シュウヘイ)  (

山口修平(やまぐち・しゅうへい)
1977年生まれ。淑徳大学社会学部社会福祉学科卒業。社会福祉法人児童愛護会 一宮学園副施設長。子どもの生活場における治療的養育の実践を基盤に、虐待を受けた子どもへの包括的性教育、トラウマインフォームドケア、性暴力防止教育に関する実践・研究・研修活動に取り組む。西日本子ども研修センターあかし研修企画評価委員、日本子ども虐待防止学会代議委員、“人間と性”教育研究協議会全国児童養護施設サークル副代表、性教育研究会事務局長、TIC研究会共同代表、NPO STARS理事。
著書に、『児童福祉施設における性的問題対応ハンドブック』(分担執筆、生活書院、2022年)、論文に、「児童福祉施設における性暴力――暴力連鎖を断ち切るために」(『こころの科学』230、2023年)、「“生き抜く力”を育む――すべてのこどもに包括的性教育を(共同執筆、『子どもの虐待とネグレクト』27(2)、2025年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。