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私は小説である
発行:幻戯書房
四六判
384ページ
定価
3,400円+税
- 初版年月日
- 2019年8月31日
- 書店発売日
- 2019年9月2日
- 登録日
- 2019年7月20日
- 最終更新日
- 2019年8月21日
書評掲載情報
2020-04-18 |
毎日新聞
朝刊 評者: 菊池信義(装幀家) |
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紹介
「こんなことさえも小説には可能なのだということ、それだけが、ほんとうに重要なことなのだ。」
サミュエル・ベケットに始まり、小島信夫、小沼丹、保坂和志、大江健三郎、村上春樹、蓮實重彦、円城塔、筒井康隆、磯崎憲一郎、古川日出男、坂口恭平、山下澄人、飴屋法水、そして再びベケットの方へ。「小説の可能性」を酷使/拡張する試みに共振する、『あなたは今、この文章を読んでいる。』『新しい小説のために』に続く小説論。装丁はいま注目を集める制作集団「いぬのせなか座」の山本浩貴+h。
目次
はじめに
1. 事実
小島信夫の/とベケット
反実仮想のかなしみとよろこび――小島信夫の/とベケット2
「自然成長性」にかんするメモ――小島信夫『別れる理由』
不可逆性と運命
おわりなきおわりのはじまり――小島信夫『公園/卒業式』
慟哭と吃驚――小島信夫と小沼丹
想い出すことなど――小沼丹『藁屋根』
慕情と追憶――小沼丹『お下げ髪の詩人』
「あなた」のための音楽――保坂和志『地鳴き、小鳥みたいな』
2. 虚構
大江健三郎VS村上春樹
凡庸ならざる肖像画家の肖像――村上春樹『騎士団長殺し』
小説家蓮實重彦、一、二、三、四、
3. 小説
序章と終章と文字
筒井康隆は「パラフィクション」を書いたのか?
三つの「小説」について
死んで いる者たち
おわりに
上記内容は本書刊行時のものです。