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岩魚曼荼羅 神秘のイワナ図鑑 佐藤成史(著) - つり人社
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岩魚曼荼羅 神秘のイワナ図鑑 (イワナマンダラ シンピノイワナズカン)

趣味・実用
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発行:つり人社
A4変型判
縦285mm 横210mm 厚さ11mm
重さ 650g
144ページ
定価 3,800円+税
ISBN
978-4-86447-743-7   COPY
ISBN 13
9784864477437   COPY
ISBN 10h
4-86447-743-4   COPY
ISBN 10
4864477434   COPY
出版者記号
86447   COPY
Cコード
C2075  
2:実用 0:単行本 75:体育・スポーツ
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年11月10日
書店発売日
登録日
2024年8月29日
最終更新日
2024年10月24日
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紹介

曼荼羅とは本来、密教修行者が悟りを得るためのシンボルとして、彼らの世界観を図案化したものといわれている。それは宇宙であり、天界を表わすデザインでもある。密教では世界をひとつの生命体として位置づけているが、そこには自然界の生命活動も含まれている。岩魚曼荼羅とは、神聖であり、神秘の象徴ともいえる個性豊かなイワナたちから学びを得るための絵図である。河川の最上流域、天空に最も近い水域で命をつなぐイワナたちの美しくも儚い容姿に敬意を込めて、全国の釣り人たちが撮影した画像をとくとご覧いただきたい。
次項からは国内のイワナ棲息地を8つのエリアに分けて解説を進めていく。そして不要な混乱を避けるため、従来どおりの外観的特徴に基づいた1種4亜種(アメマス:エゾイワナ、ニッコウイワナ、ヤマトイワナ、ゴギ)の呼称を使うことを基本にする。

勉強不足で科学的な根拠を示せない点が多々あるかもしれないが、ご笑読いただければ幸いである。

(本書p.15『日本産イワナの神秘を紐解く多様な外観と分布の実際」より)



氷河時代に北方から日本へ訪れ、大気気温の上昇とともに山岳部へ取り残されたイワナ。一般的にはアメマス(エゾイワナ)、ニッコウイワナ、ヤマトイワナ、ゴギと4亜種に分けられますが、それにとどまらない多様な外観を持っています。本書では、全国にイワナを追いかける佐藤成史さんが、最新の研究を紹介しつつ、多数の写真を整理し、考察します。

本書で地理的に分類したのは、北海道エリア、東北エリア、関東エリア、中部北陸エリア、中部東海エリア、近畿エリア、中国エリア、四国・九州エリアです。北からグラデーションで変化していく外観、それぞれの地域に住む魚の相違点と類似点など、日本の地形と照らし合わせるとさまざまなドラマを想像することができます。

また、「エゾゴギ」、「天目イワナ」、「ヒライワナ」、「ヤマトイワナ」に関する独立したエピソードも収録。全国の多様なイワナの写真をここまで集めたものはこれまでにないものです。「日本の渓流には、こんな魚が太古から住んでいるのか」と、渓流釣りファンだけでなく、森や山の自然に興味のある方なら驚嘆するはず。

彼らの神秘的な姿をご堪能ください。

目次

岩魚曼荼羅図……………………………………………………………………002

日本産イワナの神秘を紐解く…………………………………………………008

本書に登場する多様なイワナたち……………………………………………018

北海道エリア 広大な大地と海、豊かな自然環境と潤沢なイワナ資源…020

東北エリア 北から南へグラデーションで変化する魚体…………………032

岩魚曼荼羅エピソード エゾゴギの渓………………………………………048

関東エリア フォッサマグナとニッコウイワナ……………………………052

岩魚曼荼羅エピソード 利根川水系の特殊斑紋イワナ……………………064

中部・北陸エリア 日本海沿岸の多様なイワナたち………………………070

岩魚曼荼羅エピソード ヒライワナという謎………………………………084

中部・東海エリア ヤマトイワナの聖地を巡る……………………………088

岩魚曼荼羅エピソード ヤマトイワナと白点の関係について……………104

近畿エリア 琵琶湖流入河川と世界のイワナ南限棲息地…………………108

中国エリア ゴギを育む山陰と山陽の小渓…………………………………116

四国・九州エリア イワナの自然分布の可能性を探る……………………130

岩魚曼荼羅にご協力いただいた方々/参考文献……………………………140

あとがき…………………………………………………………………………142

上記内容は本書刊行時のものです。