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戦時下の演劇 神山彰(編著) - 森話社
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戦時下の演劇 (センジカノエンゲキ) 国策劇・外地・収容所 (コクサクゲキガイチシュウヨウジョ)

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発行:森話社
A5判
368ページ
定価 4,600円+税
ISBN
978-4-86405-180-4   COPY
ISBN 13
9784864051804   COPY
ISBN 10h
4-86405-180-1   COPY
ISBN 10
4864051801   COPY
出版者記号
86405   COPY
Cコード
C1074  
1:教養 0:単行本 74:演劇・映画
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年11月20日
書店発売日
登録日
2023年11月1日
最終更新日
2023年12月26日
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紹介

戦時中、国家と庶民とが求めた演劇の共有点と差異とは何だろうか。国策と娯楽の間に見いだされる庶民の欲望、統制・検閲の建前と現実。
本書では、広いジャンルで「国策劇」が作られ、移動演劇や慰問公演が行われた国内の状況、そこから排除されたもの、さらに外地や軍隊・収容所での演劇など、これまで語られること少なく、あるいは個別的に語られてきた「戦時下の演劇」を包括的・横断的に検討する。

目次

[Ⅰ]忘れられた「国民」と「国策」
忘れられた「国策劇」──娯楽・検閲・外地(神山彰)
「国民演劇」を巡って(日比野啓)
興行としての「移動演劇」と「慰問公演」(神山彰)

[Ⅱ]移動・慰問・収容所
戦争と演劇──東宝舞踊隊の慰問活動(小針侑起)
「軍隊」と「収容所」の演芸──異郷の昭和演劇(神山彰)

[Ⅲ]異郷の「日本」演劇
「満洲国」の演劇(瀬戸宏)
戦時下の上海租界と演劇──呉祖光『文天祥』を中心に(瀬戸宏)
戦時下台湾における近代演劇(間ふさ子)
パロディとしての植民地朝鮮「国民演劇」論序説──『寒駅』・『山河有情』・笑い(金牡蘭)
東アジアの女子レヴュー──中国・韓国・台湾(細井尚子)

[Ⅳ]「娯楽」と「伝統」と
戦時下の能楽── プロパガンダ・満洲ツーリズム・海外移民(佐藤和道)
戦時下の軽演劇団と国策活動──古川緑波一座にみる招待マチネー、内地慰問、空襲下の興行(中野正昭)
戦時下の農村における素人演劇(畑中小百合)

著者プロフィール

神山彰  (カミヤマアキラ)  (編著

明治大学名誉教授 専攻=近代日本演劇
『近代演劇の水脈──歌舞伎と新劇の間』(森話社、2009年)、『近代演劇の脈拍──その受容と心性』(同、2021年)

日比野啓  (ヒビノケイ)  (

成蹊大学文学部教授 専攻=演劇学
『三島の子どもたち──三島由紀夫の「革命」と日本の戦後演劇』(白水社、2020年)、『「地域市民演劇」の現在──芸術と社会の新しい結びつき』(編、森話社、2022年)

小針侑起  (コバリユウキ)  (

芸能史評論家 専攻=浅草オペラ史、レビュー史
『あゝ浅草オペラ──写真でたどる魅惑の「インチキ」歌劇』(えにし書房、2016年)、『大正昭和美人図鑑』(河出書房新社、2018年)

瀬戸 宏  (セトヒロシ)  (

摂南大学名誉教授 専攻=中国現代文学・演劇
『中国話劇成立史研究』(東方書店、2005年)、『中国の現代演劇──中国話劇史概況』(同、2018年)

間ふさ子  (アイダフサコ)  (

福岡大学非常勤講師 専攻=中国近現代文学
『中国南方話劇運動研究 1889-1949』(九州大学出版会、2010年)、三毛『三つの名を持つ少女──その孤独と愛の記憶』(共訳、石風社、2022年)

金 牡蘭  (キムモラン)  (

早稲田大学文学学術院など非常勤講師 専攻=近現代朝鮮・韓国文学、比較文学
『異文化理解とパフォーマンス──Border Crossers』(共著、春風社、2016年)、『越境のパラダイム・パラダイムの越境──フュスリ絵画から魔法使いハウルまで』(共著、同、2023年)

佐藤和道  (サトウカズミチ)  (

学校法人名古屋学院 名古屋中学・高等学校教諭 専攻=能楽
「戦時下の能楽──『忠霊』『皇軍艦』を中心に」(『演劇学論集』65、2017年11月)、「近代における演能の場の変容──公会堂演能と梅若流の影響について」(同69、2019年12月)

畑中小百合  (ハタナカサユリ)  (

大阪大学・関西学院大学非常勤講師等 専攻=民俗学
「戦時下の農村と演劇──素人演劇と移動演劇」(『演劇学論集』47、2008年10月)、「地域共同体における「素人演劇」──神社祭礼との関わりから」(日比野啓編『「地域市民演劇」の現在』森話社、2022年)

上記内容は本書刊行時のものです。