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戦時下の演劇
国策劇・外地・収容所
発行:森話社
A5判
368ページ
定価
4,600円+税
- 初版年月日
- 2023年11月20日
- 書店発売日
- 2023年11月20日
- 登録日
- 2023年11月1日
- 最終更新日
- 2023年12月26日
紹介
戦時中、国家と庶民とが求めた演劇の共有点と差異とは何だろうか。国策と娯楽の間に見いだされる庶民の欲望、統制・検閲の建前と現実。
本書では、広いジャンルで「国策劇」が作られ、移動演劇や慰問公演が行われた国内の状況、そこから排除されたもの、さらに外地や軍隊・収容所での演劇など、これまで語られること少なく、あるいは個別的に語られてきた「戦時下の演劇」を包括的・横断的に検討する。
目次
[Ⅰ]忘れられた「国民」と「国策」
忘れられた「国策劇」──娯楽・検閲・外地(神山彰)
「国民演劇」を巡って(日比野啓)
興行としての「移動演劇」と「慰問公演」(神山彰)
[Ⅱ]移動・慰問・収容所
戦争と演劇──東宝舞踊隊の慰問活動(小針侑起)
「軍隊」と「収容所」の演芸──異郷の昭和演劇(神山彰)
[Ⅲ]異郷の「日本」演劇
「満洲国」の演劇(瀬戸宏)
戦時下の上海租界と演劇──呉祖光『文天祥』を中心に(瀬戸宏)
戦時下台湾における近代演劇(間ふさ子)
パロディとしての植民地朝鮮「国民演劇」論序説──『寒駅』・『山河有情』・笑い(金牡蘭)
東アジアの女子レヴュー──中国・韓国・台湾(細井尚子)
[Ⅳ]「娯楽」と「伝統」と
戦時下の能楽── プロパガンダ・満洲ツーリズム・海外移民(佐藤和道)
戦時下の軽演劇団と国策活動──古川緑波一座にみる招待マチネー、内地慰問、空襲下の興行(中野正昭)
戦時下の農村における素人演劇(畑中小百合)
上記内容は本書刊行時のものです。