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映画と文学 交響する想像力 中村 三春(著/文 | 著/文 | 編集) - 森話社
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映画と文学 交響する想像力 (エイガトブンガクコウキョウスルソウゾウリョク)

芸術
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発行:森話社
四六判
336ページ
定価 3,400円+税
ISBN
978-4-86405-092-0   COPY
ISBN 13
9784864050920   COPY
ISBN 10h
4-86405-092-9   COPY
ISBN 10
4864050929   COPY
出版者記号
86405   COPY
Cコード
C1074  
1:教養 0:単行本 74:演劇・映画
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2016年3月18日
最終更新日
2016年3月18日
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書評掲載情報

2016-05-06 週刊読書人
評者: 真銅正宏=追手門学院大学教授・日本近現代文学専攻
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紹介

映画はいつの時代も文学との協働によって活性化され、文学もまた映画との交流の中で変異を遂げてきた。
川端康成原作などの〈文芸映画〉を中心に、アニメ、ミステリー、スリラーなどのジャンルも含め、映画と文学の多様な相関をとらえ直す。

目次

はしがき──日本における映画と文学=中村三春

[Ⅰ ジャンルとメディアの形成]
カリガリからドグラ・マグラへ=佐藤泉
女性文芸映画というジャンル──その発端と終焉=中川成美
アニメーションと絵本、児童雑誌の往来──一九五〇年前後における動向より=萩原由加里
現代の恐怖、真実の二重化──一九六〇年前後のスリラー映画とその周辺=川崎公平

コラム① プロレタリア文学と映画=雨宮幸明
コラム② 乱歩と映画=井川重乃

[Ⅱ 協働とメディア・ミックス]
安部公房の残響──勅使河原宏『サマー・ソルジャー』試論=友田義行
探偵とノスタルジアの視線──『獄門島』をめぐって=横濱雄二
大江健三郎の映画観と小説──『臈たしアナベル・リイ?総毛立ちつ身まかりつ』論=高橋由貴

コラム③ ジャパニーズ・ホラーの成立=本田みなみ
コラム④ 映画『ノルウェイの森』=平野葵

[Ⅲ 川端康成の小説と映画───パリ国際ワークショップより]
川端康成の文学と映画の特性──豊田四郎監督の『雪国』を中心として=中村三春
「有りがたうさん」をめぐる追走劇=宮本明子
ふたつの『千羽鶴』──映画の宿命に抗して=志村三代子
「文芸アニメ」にとって〈原作〉とは何か──アニメ版『伊豆の踊子』の脚色=米村みゆき
川端作品における映画性の特徴=坂井セシル

あとがき

著者プロフィール

中村 三春  (ナカムラ ミハル)  (著/文 | 著/文 | 編集

北海道大学大学院文学研究科教授。日本文学・比較文学・表象文化論
『物語の論理学 近代文芸論集』(翰林書房、2014年)、『フィクションの機構2』(ひつじ書房、2015年)

佐藤 泉  (サトウ イズミ)  (著/文

青山学院大学文学部日本文学科教授。日本近代文学
『戦後批評のメタヒストリー──近代を記憶する場』(岩波書店、2005年)、『国語教科書の戦後史』(勁草書房、2006年)

中川 成美  (ナカガワ シゲミ)  (著/文

立命館大学文学部人文学科教授。日本近現代文学・文化
『語りかける記憶──文学とジェンダー・スタディーズ』(小沢書店、1999年)、『モダニティの想像力──文学と視覚性』(新曜社、2009年)

萩原 由加里  (ハギハラ ユカリ)  (著/文

甲南女子大学・立命館大学非常勤講師。アニメーション史
『政岡憲三とその時代──「日本アニメーションの父」の戦前と戦後』(青弓社、2015年)、「マルチプレーン・カメラの立体感がもたらしたもの」(『アニメーション研究』16〔2〕、2015年3月)

川崎 公平  (カワサキ コウヘイ)  (著/文

北海道大学大学院文学研究科助教。映像論・日本映画
『黒沢清と〈断続〉の映画』(水声社、2014年)、『ヴィジュアル・クリティシズム』(共著、中山昭彦編、玉川大学出版部、2008年)

友田 義行  (トモダ ヨシユキ)  (著/文

信州大学教育学部准教授。日本近代文学・映画学
『戦後前衛映画と文学──安部公房×勅使河原宏』(人文書院、2012年)、『安部公房 ジャンルの越境者』(共著、鳥羽耕史編、森話社、2013年)

横濱 雄二  (ヨコハマ ユウジ)  (著/文

甲南女子大学文学部日本語日本文化学科准教授。日本近現代文学・映像文化
『日本探偵小説を読む──偏光と挑発のミステリ史』(共著、押野武志・諸岡卓馬編、北海道大学出版会、2013年)、「片岡千恵蔵の金田一耕助──占領期日本における二つの映画化作品をめぐって」(『文学』15〔6〕、2014年11月)

高橋 由貴  (タカハシ ユキ)  (著/文

福島大学人間発達文化学類准教授。日本近代文学
「言葉ならぬ声を聴く鳥──大江健三郎『個人的な体験』論」(『國語と國文學』90〔7〕、2013年7月)、「大江健三郎のフランス・ユマニスム受容──『痴愚神礼讃』と小説的豊かさ」(『言文』61、2014年3月)

宮本 明子  (ミヤモト アキコ)  (著/文

東京工業大学大学院イノベーション・マネジメント研究科助教。表象文化論
「『早春』と里見弴──「『早春』修正入台本」上の加筆修正をめぐって」(『表象』4、月曜社、2010年4月)、「はじまりとしての『晩春』」(『ユリイカ』48〔3〕、青土社、2016年1月)

志村 三代子  (シムラ ミヨコ)  (著/文

都留文科大学比較文化学科准教授。映画史
『映画人・菊池寛』(藤原書店、2013年)、「『羅生門』から『ゴジラ』へ──輸出産業のホープをめざして」(岩本憲児編『日本映画の海外進出──文化戦略の歴史』森話社、2015年)

米村 みゆき  (ヨネムラ ミユキ)  (著/文

専修大学文学部教授。日本近現代文学・アニメーション文化論
『宮沢賢治を創った男たち』(青弓社、2003年、日本児童文学学会奨励賞受賞)、『ジブリの森へ──高畑勲・宮崎駿を読む[増補版]』(編著、森話社、2008年)

坂井 セシル  (サカイ セシル)  (著/文

パリ・ディドロ大学東アジア言語文化学部教授。日本近現代文学
『日本の大衆文学』(朝比奈弘治訳、平凡社、1997年)、Kawabata le clair-obscur - Essai sur une écriture de l'ambiguïté, Paris, Presses Universitaires de France, 2001, rééd. 2014.(『明暗の川端康成──曖昧性のエクリチュールについて』)

雨宮 幸明  (アメミヤ コウメイ)  (著/文

同志社大学人文科学研究所嘱託研究員(社外)、立命館大学大学院文学研究科研究生。日本映画・日本近代文学
『DVDファシズムと文化新聞『土曜日』の時代──1930年代能勢克男映像作品集』(企画構成・解説、牧野守監修、六花出版、2012年)、『DVDプロキノ作品集』(解説、牧野守監修、六花出版、2013年)

井川 重乃  (イカワ シゲノ)  (著/文

北海道大学大学院文学研究科映像・表現文化論講座博士後期課程。映像論・日本映画
「狂気が持つ力とその終焉──北野武“フラクタル三部作”にみる自写のイメージ」(『北海道大学大学院文学研究科研究論集』12、2012年)、「ふしあわせという名の犬と猫──寺山修司にみる「書くこと」」(『東北文学の世界』21、2013年)

本田 みなみ  (ホンダ ミナミ)  (著/文

北海道大学大学院文学研究科映像・表現文化論講座修士課程。日本映画
「映画『リング』シリーズの成立──『女優霊』を手がかりに」(口頭発表、現代日本〈映画─文学〉相関研究会、2015年7月4日、北海道大学)

平野 葵  (ヒラノ アオイ)  (著/文

北海道大学大学院文学研究科映像・表現文化論講座博士後期課程。近現代日本文学
「母娘関係の檻の中で──村上春樹「飛行機──あるいは彼はいかにして詩を読むようにひとりごとを言ったか」論」(『層:映像と表現』4、2011年3月)、「『1Q84』の〈母〉たち──『海辺のカフカ』との対比において」(米村みゆき編『村上春樹 表象の圏域──『1Q84』とその周辺』森話社、2014年)

上記内容は本書刊行時のものです。