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映画と文学 交響する想像力
発行:森話社
四六判
336ページ
定価
3,400円+税
- 書店発売日
- 2016年3月25日
- 登録日
- 2016年3月18日
- 最終更新日
- 2016年3月18日
書評掲載情報
2016-05-06 |
週刊読書人
評者: 真銅正宏=追手門学院大学教授・日本近現代文学専攻 |
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紹介
映画はいつの時代も文学との協働によって活性化され、文学もまた映画との交流の中で変異を遂げてきた。
川端康成原作などの〈文芸映画〉を中心に、アニメ、ミステリー、スリラーなどのジャンルも含め、映画と文学の多様な相関をとらえ直す。
目次
はしがき──日本における映画と文学=中村三春
[Ⅰ ジャンルとメディアの形成]
カリガリからドグラ・マグラへ=佐藤泉
女性文芸映画というジャンル──その発端と終焉=中川成美
アニメーションと絵本、児童雑誌の往来──一九五〇年前後における動向より=萩原由加里
現代の恐怖、真実の二重化──一九六〇年前後のスリラー映画とその周辺=川崎公平
コラム① プロレタリア文学と映画=雨宮幸明
コラム② 乱歩と映画=井川重乃
[Ⅱ 協働とメディア・ミックス]
安部公房の残響──勅使河原宏『サマー・ソルジャー』試論=友田義行
探偵とノスタルジアの視線──『獄門島』をめぐって=横濱雄二
大江健三郎の映画観と小説──『臈たしアナベル・リイ?総毛立ちつ身まかりつ』論=高橋由貴
コラム③ ジャパニーズ・ホラーの成立=本田みなみ
コラム④ 映画『ノルウェイの森』=平野葵
[Ⅲ 川端康成の小説と映画───パリ国際ワークショップより]
川端康成の文学と映画の特性──豊田四郎監督の『雪国』を中心として=中村三春
「有りがたうさん」をめぐる追走劇=宮本明子
ふたつの『千羽鶴』──映画の宿命に抗して=志村三代子
「文芸アニメ」にとって〈原作〉とは何か──アニメ版『伊豆の踊子』の脚色=米村みゆき
川端作品における映画性の特徴=坂井セシル
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。