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出版者情報
在庫ステータス
在庫あり
取引情報
直接取引:あり(自社)
表参道の地下シェルター
発行:書肆侃侃房
四六判
208ページ
並製
価格
1,800円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2023年4月21日
- 登録日
- 2023年3月27日
- 最終更新日
- 2023年5月1日
紹介
そのおんなの人は青山・表参道入口の石灯籠に
白い太腿の一本の足になって立てかけられていた
(「表参道の本屋と一本の白い足の話」より)
著者の心をとらえて離さない表参道と神宮外苑での妻と二人の日々。それは晩年の夫婦に訪れた、穏やかな日々の連続に見えたが。見たくても見えない妻の頭の中はまるで消しゴムで消していくかのように記憶がなくなっていくのだ。
人生にはいつも思いもかけないことが起こる。
定年後の夫婦二人の穏やかな生活のつもりが、徐々に忍び寄る妻の認知症。行方不明になるM。その追体験に臨む「私」とMとの脳内問答。
神宮の杜、青山・表参道、羽田空港を舞台に、詩とエッセイ、絵、藍染、写真でつづる密やかな日常とセカイの変容。
[エッセイ「途中」より]
コロナやウクライナ戦争で世界は一変した。
それでも世界は私のような平凡な人間と普通の暮らしで回っている。いまほど「何でもない日常」が愛おしく、かけがえのない時代はないのではないか。それこそが「世界の変容」や「新しい戦前」をくい止める拠り所だと私は思っている。
上記内容は本書刊行時のものです。