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京大よ、還せ
琉球人遺骨は訴える
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2020年9月15日
- 登録日
- 2020年8月24日
- 最終更新日
- 2020年9月15日
書評掲載情報
2020-11-28 |
沖縄タイムス
評者: 冨山一郎 |
2020-10-18 |
琉球新報
朝刊 評者: 太田好信 |
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紹介
琉球民族遺骨返還請求訴訟が提起する問題はなにか。なぜ再風葬を求めるのか。〈琉球の人骨なら研究に利用してもいい〉という差別と植民地主義が、研究者の意識の根底にある。京大だけでなく旧帝国大学には、琉球・アイヌ民族の他、アジア各地から持ち出された遺骨があると見られる。いま、大学の真摯な応答、調査、返還が求められている。
目次
はじめに
Ⅰ 京大は遺骨を元の場所に返しなさい
京大は遺骨を元の場所に返しなさい 琉球民族遺骨返還請求訴訟弁護団
哀しき哉、我が先祖! 亀谷正子
沖縄県教育委員会は琉球人の心で考えて! 玉城 毅
ウチナーの未来はウチナーンチュが決める 照屋寛徳
沖縄の死生観(子宮回帰)から考える盗骨 金城 實
京都大学による「琉球人差別事件」を訴える 松島泰勝
コラム
奪ったすべての琉球人遺骨は元の風葬地に 島袋マカト陽子
琉球人としての自覚を呼び覚ます裁判 玉城和宏
せめてお線香の一本でも…… 外間三枝子
Ⅱ 京大による遺骨盗掘問題とは何か
京都帝大の人類学者の植民地主義的ダブルスタンダード 板垣竜太
京都大学の植民地主義を問う 駒込 武
負の連鎖に終止符を 奄美人遺骨収集事件の背景 原井一郎
コラム
学知の植民地主義は京大にどう存在しているか 黒石 級
京大学内の現状と一学生としての活動報告 つじねこ
加害を庇い合う研究文化 中野 楓
Ⅲ 琉球の死生観・歴史・骨神信仰
遺骨返還は私たちの責任 横田チヨ子
骨神信仰からみた琉球と日本――「皇民化」と差別の一四〇年 伊佐眞一
琉球併合と遺骨問題との関係 波平恒男
コラム
琉球人の悔しさを心に留めながら 與儀睦美
琉球民族遺骨返還訴訟への想い 呉屋初子
Ⅳ なぜ再風葬を求めるのか 民族の自己決定権
琉球・沖縄人のアイデンティティと自己決定権の確立へ!! 百按司墓と「遺骨保管場所」京大総合博物館の現地調査を 崎浜盛喜
琉球の自己決定権と遺骨収奪 宮城隆尋
台湾大学による琉球民族遺骨返還の顛末 石 佳音
日本国憲法における先住民族の集団的権利 奥野恒久
遺骨や副葬品を取り戻しつつある先住民のための試論 池田光穂
オーストラリア先住民族の遺骨返還 友永雄吾
コラム
アイデンティティの拠り所としての今帰仁 渡口正三
日本人類学会の「要望書」とアイヌ遺骨問題 出原昌志
人類学と植民地主義─―琉球をめぐって 川瀬俊治
むすびにかえて
資料
京都大学への要望書(日本人類学会)
日本人類学会への抗議文(琉球民族遺骨返還研究会)
日本人類学会への抗議文(琉球遺骨返還請求訴訟・支援集会参加者一同)
関連年表
琉球遺骨返還請求訴訟支援全国連絡会のご案内
版元から一言
2019年に刊行され話題となった『大学による盗骨』の続編です。
本書では、前書から、琉球と日本の死生観や葬送の違いなどを掘り下げ、2018年に京都地裁に提訴した「琉球民族遺骨返還請求訴訟」の原告や京大学生、琉球史、人類学、東アジア近現代史、法学などの研究者による論考を多数収録しています。
関連リンク
上記内容は本書刊行時のものです。