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クレサラ対協40周年記念誌
失われ続ける時代、生活再建の今
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年6月15日
- 書店発売日
- 2019年7月10日
- 登録日
- 2019年6月24日
- 最終更新日
- 2020年1月29日
紹介
1978年の結成以来、多重債務被害者の救済、サラ金の法規制に取り組んできたクレサラ対協。2010年の改正貸金業法施行後、クレジット・サラ金問題は一定程度解決し、問題でなくなったかのように見える。しかしより巧妙に見えにくくなった金融被害、生活再建の機会を奪う行政の過酷な滞納処分問題、奨学金という名の貸付、保証人問題等、問題は山積している。今つきつけられている課題は何か、現場で取り組む弁護士・司法書士他実務家、被害者の会、研究者らが論じる。
目次
発刊に際して(木村達也)
第1章 クレサラ運動の過去・現在・未来
総論 私たちはどこに向かうのか(柴田武男)
「全国クレジット・サラ金問題対策協議会」から「全国クレサラ・生活再建問題対策協議会」へ(山田治彦)
クレサラ対協と多重債務救済の歴史を紐解く─時代別の検証─(大山小夜)
銀行カードローン問題と再燃する金融被害(木村裕二)
貸金業関係事件における最高裁判決の概要─最近10年間を中心に─(井上耕史)
第2章 鼎談 多重債務から生活再建へ─クレサラ対協40年の活動と今後の課題─(新里宏二/小久保哲郎/小野順子/岡澤史人)
第3章 私たちと仲間たち
第1節 私たちと一緒に歩んできた団体
新しい被害者運動を目指して(鍋谷健一)
第2節 私たちが担っている団体
1 クレジット・サラ金・ヤミ金問題に取り組む団体
43条対策会議の課題(茆原洋子)
クレちほの10年を振り返る(拝師徳彦)
利息制限法金利引下実現全国会議の立ち上げから現在まで(茆原正道)
生活を破壊しない金利水準の実現を!─これまでの活動の記録として─(小澤吉徳)
武富士創業家への責任追及─強欲資本家の逃げ得と弱者踏みにじりを許すな─(及川智志)
保証人問題(保証被害対策)道半ば─保証被害対策全国会議─(辰巳裕規)
全国ヤミ金融・悪質金融対策会議(三上 理)
2 生活再建・貧困問題に取り組む団体
行政対策充実会議の活動について(山田治彦)
生活再建と国際交流部会(小野 慶)
クレサラ運動に育てられた生活保護運動─生活保護問題対策全国会議、12年間の軌跡─(小久保哲郎)
非正規労働者の権利実現全国会議(村田浩治)
奨学金問題対策全国会議─「被害に始まり、被害に終わる」の先にあるもの─(岩重佳治)
多重債務問題から社会保障問題へ(土井裕明)
依存症問題対策全国会議と全国カジノ賭博場設置反対連絡協議会の運動と課題(吉田哲也)
生活弱者の住み続ける権利対策会議の活動と賃借人の権利保障のための課題(増田 尚)
滞納処分対策全国会議(佐藤靖祥)
第3節 私たちの仲間が担っている団体あるいは活動
公正な税制を求める市民連絡会(猪股 正)
多重債務と自殺─当会の歩みと法律家に望むこと─(弘中照美)
青木ヶ原樹海での自殺防止看板の設置と相談電話の受付を通して(吉田豊樹)
「暮らしとこころの総合相談会」を実施して(吉田豊樹)
第4章 寄稿 クレサラ対協40周年に寄せて
社会保障問題とクレサラ対協の役割─多様化する社会問題にどう応えるのか─(伊藤周平)
日弁連の活動とクレサラ対協(辻 泰弘)
多重債務者救済から生活困窮者支援へ─野洲市の取組について─(生水裕美)
数字を使った分析にも力を入れよう(白井康彦)
クレサラ運動が鍛えたジャーナリスト─ヤミ金、武富士、大東建託─(三宅勝久)
特別報告 優生保護法による強制不妊手術・謝罪と補償を─被害者が声を上げることが社会を変える力─(新里宏二)
第5章 国際交流とクレサラ対協
国際交流14年間を振り返る(大山小夜)
国際交流部会の発足の経緯(永田廣次)
韓国でのクレサラ運動、10年を振り返って(金寬起)
台湾カードローン債務者運動10周年の回顧(林永頌)
結び 40周年記念誌「まとめ」にかえて─民主的勢力のためのインフラ整備と名称について─(柴田武男)
資料 年表(2008~2019)/新聞記事/声明/クレサラ対協並びに関係団体組織一覧
編集後記(水谷英二)
上記内容は本書刊行時のものです。