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写真と証言で伝える世界のヒバクシャ3
旧ソ連・核保有各国による被害者と日本のヒバクシャ
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2022年2月15日
- 登録日
- 2022年1月27日
- 最終更新日
- 2022年5月20日
紹介
Ⅰ 写真と証言で知る世界のヒバクシャの実態
世界中のヒバクシャの実態を、核実験場と核保有国ごとに概説し、ヒバクシャの証言を記録した第3弾。旧ソ連、イギリス、フランス、中国などの核実験によるヒバクシャ、原発事故などによるヒバクシャのほか、ウラン採掘と精錬によるヒバクシャについても収録した。世界中にどれだけたくさんのヒバクシャがおり、苦しんできたかの証。
Ⅱ 旧ソ連の核実験、原発事故等によるヒバクシャ
カザフスタン・セミパラチンスクの核実験にともな被ばく被害は周辺国家までおよぶが、カザフスタンだけでも法律で132万人のヒバクシャとしている。ほかにロシア北極圏のノバヤゼムリャ島の核実験により先住民族ネネツのヒバクシャ、カムチャツカ半島の核実験による先住民族イテリメンのヒバクシャなどの証言も収録した。またチェルノブイリ事故にともなう作業員のヒバクシャ、周辺住民と北欧先住民族サーミのヒバクシャについても掲載した。
Ⅲ イギリスの核実験によるヒバクシャ
イギリスはオーストラリア周辺の島、オーストラリアの砂漠、そして中部太平洋で核実験を続け、大きな被害を生み出した。特に核戦争を想定した合同軍事演習に参加したイギリス兵、カナダ兵などが多数被ばくした。さらにオーストラリアでは核実験場周辺の先住民族アボリジニがヒバクシャとなった。
Ⅳ フランスの核実験によるヒバクシャ
フランスの核実験は主にアルジェリアのサハラ砂漠と南太平洋のモロルア環礁でおこなわれた。ヒバクシャはフランス兵15万人、ほかにニュージーランド兵、アルジェリア兵、住民、ニジェール住民、そしてポリネシア住民と被ばく被害は数か国に及んでいる。
Ⅴ 中国の核実験によるヒバクシャ
中国では新疆ウイグル自治区のロプ・ノールで核実験がおこなわれ、これに参加した軍人、労働者が多数被ばくしている。また核実験場周辺の新疆ウイグル自治区、チベット、モンゴルなどの風下住民にも被害者がでている。
Ⅵ ウラン採掘と精錬によるヒバクシャ
世界中のウラン採掘と精錬によるヒバクシャについて解説したほか、オーストラリア・アボリジニ、カナダ住民、ナミビア採掘労働者、ナイジェリアなどのヒバクシャの証言と写真を収録した。
Ⅶ 核廃絶への歩み
日本と世界の反核・非核運動と反原発運動について時系列にわかりやすく解説。
目次
1 見えないヒバクシャ
―ヒバクシャになる危うさと隣り合わせに生きる私たち―
2 旧ソ連の核兵器開発とヒバクシャ
―見えない核被害の実態―
3 チェルノブイリ原発事故
―終わらない事故の影響と暮らしのはざまで―
4 イギリスの核開発とヒバクシャ
―核被害にさらされる先住民族の人々と太平洋の島々の住民たち―
5 フランスの核兵器開発とヒバクシャ
―アフリカの砂漠と太平洋の環礁で繰り返された核実験―
6 中国の核兵器開発とヒバクシャ
―5番目の核保有国の出現と明らかにされない核被害―
7 日本の核被害―原爆被爆と原発被ばく
―被ばくさせられた人々の声の記録―
8 ウラン採掘と精錬によるヒバクシャ
―核兵器の開発・製造以前に危険にさらされる人々―
上記内容は本書刊行時のものです。