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Fishing Café VOL.74
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2023年4月14日
- 登録日
- 2023年1月17日
- 最終更新日
- 2023年8月7日
紹介
釣りを通して環境教育を実践する、元釣り少年たちの活躍 BOY'S LIFE 未来の釣り人たちへ
釣りをたしなむ人の多くは、少年時代の思い出を心に秘めてロッドを振っている。
しかし現在、都市部、地方に関係なく、子どもたちの外遊び離れが進み、そうした問題解決の一環として「釣りや魚をきっかけに外遊びの楽しさを気づかせる」活動が、日本各地で行われるようになっている。
水産庁による「子ども釣り場」の創設構想、各地の釣り普及団体による「全国釣り教室」の開催といった大規模な取り組みをはじめ、学校や自治体などでも水生昆虫を採取し餌にして釣りを行う授業など、NPO や個人レベルでの活動も増えている。
そこで今号の特集では、釣りを通して環境教育を実践し、未来の釣り人たちを応援、サポートする元釣り少年たちの活躍をレポートする。
目次
【巻頭インタビュー】
事務用品メーカー「キングジム」 宮本 彰― 一本のヘラ浮子が創造力の扉を開ける―
【特集】
釣りを通して環境教育を実践する、元釣り少年たちの活躍 BOY'S LIFE 未来の釣り人たちへ
◎宇奈月小学校「川が、ぼくらの教室」だった
◎子ども釣り場がもたらす豊かな未来
◎「正しく楽しい釣り文化」を目指して
◎小学校の跡地で魚類や自然を学ぶ「ひみラボ水族館」
◎子どもと一緒に楽しむ釣り観光の可能性
◎魚たちと語ろう、学ぼう!
◎子どもと一緒に釣りの一歩「あたしは自由だ!」
【連載コラム】
太公望万歳! 幸田露伴
『釣・魚画帖』入門 宮田亮平
釣人たちの輪舞曲 錦織則政
釣音(つりおと) 宮沢和史
グランシェフ室井克義の至り料理
Magical Aquarium Tour 猿渡敏郎
【釣具物語】釣具、漁具の歴史とその変貌
同じ水、同じ流れの中で 土屋 守
未知との邂逅 高橋幸宏
フィッシング・カフェ・クラブ Fishing Café CLUB
前書きなど
特集:釣りを通して環境教育を実践する、元釣り少年たちの活躍
BOY'S LIFE 未来の釣り人たちへ
日差しの強い炎天下であろうと土砂降りの雨や強い風にさらされようと、子どもたちにとって自然の中で過ごすことは、喜びに満ちているように見える。
たとえ天候トラブルに見舞われたとしても、親や兄弟、友人と一緒に対処し、
風雨を避けて森に逃げ込み、焚火を熾せる仲間がいれば、その時間は、最高のエンターテイメントにもなる。
1953年にエベレスト初登頂を成し遂げたエドモンド・ヒラリー卿(1919~2008年)にニュージーランド南島のマウント・クックの麓で、自然教育としての「子どもと登山」について質問したことがある。
「子どもたちにとって、小さい頃から登山にいそしむことは、彼ら彼女らにとって、人生のかけがえのない体験になる場合もあります。しかし、子どもたちは、大人たちが思うように登山を好きにはなりません。そこでニュージーランドでは、プライマリースクール(5歳から6年間の学校)に入るようになったら、男の子も女の子も、親から『釣り』を教わります。釣りを通して、楽しみながら自然を学ぶのです」と言った。
その理由は、子どもたちにとってつらさや退屈が際立つ登山より、仲間と一緒に川や湖畔で過ごす釣りの時間は、「遊ぶ・作る・食べる」という喜びに直結し、自然の営みと自分自身の鼓動を共に感じる、命の輝きに満ちているからだ。
上記内容は本書刊行時のものです。