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ライク・ア・ローリング公務員 福野博昭(著) - 木楽舎
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ライク・ア・ローリング公務員 (ライクアローリングコウムイン) まち思う 故に我あり (マチオモウ ユエニワレアリ)

社会一般
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発行:木楽舎
四六判
256ページ
価格 1,800円+税
ISBN
978-4-86324-160-2   COPY
ISBN 13
9784863241602   COPY
ISBN 10h
4-86324-160-7   COPY
ISBN 10
4863241607   COPY
出版者記号
86324   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2021年7月5日
最終更新日
2021年12月27日
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受賞情報

尾崎行雄記念財団 咢堂ブックオブザイヤー2021 地方部門 大賞

書評掲載情報

2021-12-18 京都新聞  朝刊
評者: 田村 秀
2021-10-10 奈良新聞
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紹介

全国で話題の「スーパー公務員」遂に参上!
「コロナ?人口減少?何があってもいける人といける場所は絶対残って
いく。役所は、夢を語らなあかんねん。暗いこというたらあかんねん。
夢語って怒られへんのが自治体職員やから」
『自治体職員ってこんなんできんの?!』と思うなかれ。
「自治体職員でこんな仕事できるなら自分の仕事もこんなできる!」
と感じてほしい。いかに仕事をおもろくするかを実践し、転がり続けた、
笑いあり、涙あり、そして関西弁ありの福野ワールドへようこそ!

目次

はじめに

第1章 公務員、めっちゃおもろい!
社会ってすごいな。変わるんや!  
県庁って、おかしな世界やな  
奈良公園の柵の針金を勝手に切る  
奈良公園のゴミ箱も撤去や!  
奈良公園のトイレに革命を  
日本初。歴史的な奈良公園での電柱地中化  
いち早くパソコンを導入する  
バブル崩壊の頃、アメリカで新しい時代に触れる  
自分の力でどこまでできるか気付いてほしい
そんな奴のためにやってるから
学生たちの一次産業体験、奈良県縦断チャレンジ  
会議室管理ソフトとダイヤルインを導入  
県庁のゴミ・電気代・水道代を減らしたる  
まず、仲良うならなあかん  
前例のない、文化庁の工事公開事業を始める  
人を育てる「奈良2010 年塾」  

第2章 奥大和をつくる
奈良にはなかった、農家民宿を立ち上げたい  
反対する村人に「この川と星を見せたいねん!」  
ボロボロの古い家を、次々に改修して変身させる  
「奥大和」という言葉をつくる
まさかの、紀伊半島大水害  
村の木で家具をつくった「十津川家具プロジェクト」  
高校に、新しい学びの場をつくる  
弘法大師が歩いた道を走るイベント「Kobo Trail」  
『オフィスキャンプ東吉野』に全国から人が来る  
奥大和で、さらなる拠点づくり  
地域の人たちを健康にする、コミュニティナース  
大事なんは、拠点づくりと人材育成の二本柱や!

第3章 俺が自治体職員になったワケ
やんちゃだった、子ども時代  
親父とおかん、妹のこと  
考えるの、おもろいやん  
県庁に就職したシンプルな理由  
働きながら、大学生になる  
笑福亭鶴瓶さんとの出会い  
マクドに転職しようとして鶴瓶さんに怒られる  

第4章 仕事はこうして「おもしろく」できる
格好を気にせん奴は、ええ仕事でけへん  
そもそもなんのためにしようとしてるのか?  
失敗を恐れずやる。自治体職員はクビにはならへん  
信頼できる「友達」と仕事する  
鶴瓶さんに教わった「仕事をシンプルに説明する」  
自分の仕事を家族に自慢できるかどうか
横展開はオリジナリティがないから嫌い  
ゼロから1 をつくり出すことが好き  
遊んで、考える。公私混同でいい  
求められるのは、スピードとチャレンジ  
憧れは、遠山の金さん  
ブレストミーティングが大事  
仕事の進め方とサッカーの戦術は似ている  
こっちがパンツ脱がな、向こうも脱げへん  
その仕事に、魂入ってんのか?

第5章 コロナ、ピンチはチャンスや
良くなるほうに最大限抵抗しようや
コロナ禍で野外のアートイベントを思いつく
約130のメディアに取り上げてもらった 
3つの村のブランディングムービー 
奥大和の家具がシンガポールでバカ売れする 
事業者どうしが仲良くなった「にっぽんの宝物」 
最後の年に、いろんなことにチャレンジできた 

巻末対談 福野博昭×坂本大祐 地域の未来
地域に「居続けるデザイナー」がキーマンになる 
ビジョンを信じていい続ける力
この10年で大きく変化した奥大和 
地域の未来と、行政の力 

おわりに 
 

前書きなど

本書は、42年間奈良県庁に勤めた熱い男・福野博昭さんの物語です。
 第2章で紹介されていますが、平成18(2006)年、大阪から奈良県・東吉野村という山村に移住し、デザイン業をフリーランスで行っていた当時の僕は、ある雑誌の取材がきっかけで福野さんと出会いました。
 奈良に縁もゆかりもなく、以前住んでいた大阪や、その界隈のお仕事で生活
していること。友達や仕事仲間も、奈良にはおらず、遊びはもっぱら大阪や京
都へ出向いていること。
 そんな現状を取材の際に話したところ、福野さんがこんな風にいったんです。
「奈良に友達おらんのもあかんし、奈良の仕事してないのもあかん! 友達は
紹介するし、仕事も一緒にやろ!」
 この一言から、僕の人生は変わったんだと思います。
 以来、公私ともに仲良くさせていただき、仕事や人に向き合うスタンスが独
特な福野さんから、ずいぶん多くのことを学ばせていただきました。
「この学びが、近しい人たちの間だけで終わってしまうのはもったいない!
 福野さんのように仕事を楽しむ自治体職員こそが、ローカルを元気にするの
ではないか!」
 そんな風に思った人たちの手によって、この本は生まれたのです。
 これから始まる物語は福野博昭さんの自分語りで書かれています。
 少々読みにくかったり、意味が分かりづらい箇所もあると思いますが、著者である福野さんの魅力をできるだけ正確にお伝えしたくて、このような表現を
選んでいます(福野さんに出会ったように感じてもらいたいのです)。
 それでは、本書の内容がどのようになっているか、簡単にお伝えしますね。
 第1章では18歳で入庁した福野さんが、自治体職員として奮闘した物語を。
 第2章では奈良県奥大和地域を中心に活動した、自治体職員の後半の物語を。
 第3章では自治体職員になった個人的な理由について。
 第4章では自治体職員の仕事をおもしろくする秘訣やこだわりを。
 第5章ではコロナ禍と福野さんの最終年度が重なった令和2(2020)年度
の活動について、それぞれまとめています。
「ローカルベンチャー」という言葉をつくり、岡山県・西粟倉村で活動してい
る『エーゼロ』『西粟倉・森の学校』の牧大介さんが「福野さんのような自治
体職員が10いれば、日本は変わります」と話してくれたことがあります。この本は、仕事に悩む若い人たちや、ローカルで頑張るプレイヤー、人生を
折り返そうとしている会社員の人たちなど、多くの人に読んでいただきたいの
ですが、特に、地方の自治体職員の数多くのみなさまのお手元に届けば、本当
に日本が変わるかもしれません。
 大きなことを書きましたが(笑)、そろそろ、福野さんの物語が始まります。
笑いあり、涙あり、そして関西弁ありの福野ワールドへ、いってらっしゃい!

版元から一言

奈良県内で、全国のまちづくり系の活動家の間で、知る人ぞ知る存在の福野博昭さん。これまで各地域や組織を改革してきましたが、その秘訣は行動力など以上に、どこにいても仕事を楽しむ姿勢にありました。
「どの部署でも仕事はおもしろくできる」。そして「自治体職員って、めっちゃおもろい!」。この本には、そう語る福野さんの自治体職員人生を収録しました。楽しむ自治体職員こそがローカルを元気にしていくのだと感じさせてくれる一冊です。
地域づくりのヒントにあふれていますので、自治体で働いている人や地域で活動をしている人、これから活動しようとしている人におすすめです!
小久保よしの(編集担当)

著者プロフィール

福野博昭  (フクノヒロアキ)  (

昭和35(1960)年、奈良県奈良市生まれ。元知事公室次長・南部東部振興・移住交流担当。高校を卒業後、18歳で奈良県庁へ入庁。以来、「ならの魅力創造課」「南部東部振興課」など12の部署で、スピードと実行力、プロデュース力でさまざまな改革と地域活性を行う。退官前の10年以上は奥大和地域のブランディングに取り組む。42年間勤めた奈良県庁を令和3(2021)年3月に定年退官。現在、全国の新規事業の立ち上げなどに取り組んでいる。

上記内容は本書刊行時のものです。