版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
ドナーで生まれた子どもたち 「精子・卵子・受精卵」売買の汚れた真実 サラ・ディングル(著/文) - 日経ナショナルジオグラフィック社
..
【利用不可】

ドナーで生まれた子どもたち 「精子・卵子・受精卵」売買の汚れた真実 (ドナーデウマレタコドモタチセイシランシジュセイランバイバイノヨゴレタシンジツ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
四六判
厚さ25mm
重さ 400g
488ページ
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-86313-537-6   COPY
ISBN 13
9784863135376   COPY
ISBN 10h
4-86313-537-8   COPY
ISBN 10
4863135378   COPY
出版者記号
86313   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年9月20日
書店発売日
登録日
2022年8月27日
最終更新日
2022年8月27日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2022-12-03 朝日新聞  朝刊
2022-11-19 東京新聞/中日新聞  朝刊
2022-11-19 日本経済新聞  朝刊
MORE
LESS

紹介

私は、母と「誰かの精子」の間に生まれた――

不妊治療と生殖ビジネスの深い闇を、当事者が暴く。

人間の倫理を問う、出色の科学ノンフィクション。



オーストラリアの著名ジャーナリストである著者は、27歳のとき、自身がドナーによる精子提供で生まれたことを知り、生物学上の父親を探す調査を開始した。

いまやドナーによる懐胎(DC)は世間の認識以上に広く浸透しているが、その実情は世間の想像以上に異様で、多くの問題をはらんでいる。

DC児たちにドナーが誰かを知る権利は保証されていないため、持っているかもしれない遺伝性の疾患や、いるかもしれないきょうだいの存在、あるいはその数を知るすべはない。

本書は「第三者の生殖細胞から誕生した人間」について、また「人間を繁殖させること」について、DCの当事者が10年という歳月をかけて綴ったものである。





母の不妊治療医ヤン・カルバート自身が精子ドナーだと知り、

これまでに世界各地から75人の異母兄弟を見つけたジョーイ・ホフマンによる国連でのスピーチより:

「自分が大量生産された人間というモノのひとつに思えてきます。(中略)

どうかお願いです。これからは子どもたちの基本的な権利や利益を、優先リストの最下位に置くのではなく、最優先にするように努めてください」




目次

1 父だと思っていた人

2 私を失った私

3 人工授精の始まり

4 体外受精とビジネスの幕開け

5 失われた情報

6 法の不在

7 養子縁組制度とDC

8 声を上げるDC児たち

9 リスクとともに生きる

10 ずさんな医療記録

11 DCによるHIV感染の実例

12 感染ドナー排除への道のり

13 記録破棄と金銭の授受

14 機能しないマッチングシステム

15 ナレル・グレッチのストーリー

16 公の場で自分を語る

17 望めば子どもは手に入るのか

18 テレビ出演

19 純粋なコミュニティーの成立

20 偶発的近親相姦

21 何百人もいるかもしれない兄弟姉妹

22 堂々巡りの果てに

23 公にされた外部調査結果

24 公にされなかった外部調査結果

25 搾取されるドナーたち

26 命の過剰生産

27 胚の取引にある闇

28 実際には売買される配偶子

29 とんでもない不妊治療医

30 レイプまがいの精子提供

31 DNA検査で見つけたもの

32 遺伝子系図のスーパー探索者

33 見つけたかもしれない

34 本当の父に会う

35 永遠に続く不安



エピローグ



付録 DCと代理出産における国際原則(草案)

謝辞

原注

著者プロフィール

サラ・ディングル  (サラ ディングル)  (著/文

国営放送であるオーストラリア放送協会(ABC)の調査報道記者兼司会者。テレビ番組、ラジオ番組で時事問題を扱い、国内でその年の最も優れたジャーナリズムに贈られるウォークリー賞を2度受賞。その他、女性や子供への暴力を扱う優れた報道に送られるウォークリー財団Our Watch賞、オーストラリア国連協会メディア平和賞、アムネスティメディア賞、動物保護慈善団体Voicelessメディア賞、オーストラリア教育大学メディア賞の受賞歴を持つ。2010年、ABCのアンドリュー・オーレ奨学生に選出。

上記内容は本書刊行時のものです。