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スプリング・ソナタ
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2025年5月15日
- 登録日
- 2025年4月24日
- 最終更新日
- 2025年6月3日
紹介
エールフランス初の日本人スチュワーデスと、年下の音楽青年。
戦後の時代の激動の中、日米間の絆を紡ぎ続けた家族の物語。
◇ 「東洋のショパン」を夢見た青年を、アメリカに向かわせた運命のいたずら。
10歳年上の美しい女性との出会いからはじまる、日米の家族の物語。
◆ 戦後間もなく、太平洋をまたいだ二人の少女の文通が、二つの家族を結びつける。
◇ 所帯持ちの貧乏留学生が、領事館職員を経て母国の名誉教授へ。
新しい学問「国際コミュニケーション学」の発展とともにあった学者人生。
◆ 夫より先に老いていく自分、アメリカ生まれの子供たちの日本での生活……。
さまざまな問題を乗り越えて、「いい43年間だったわね」という言葉を遺した妻の最期。
目次
序文 太平洋を越えたある日米家族の絆(Takashi Kobayashi)
第一部 「雅子」編(小林雅子・遺稿)
1. 生い立ちと家族
2. 音楽と私
3. シュラム家との出会い
4. 帰国そして結婚
第二部 「登志生」編
1. 駆け落ち前
2. ポートランド時代
3. ハワイ時代
4. 帰国
5. 幕張時代
終章 二人で歩んだ「ケ・セラ・セラ」人生
前書きなど
アメリカがベトナム戦争の渦中にあったころ、一人の青年が米国の大学に留学する。
北西部オレゴン州の古きよき時代の風情が残る美しい町、ポートランドで、彼を慕って海を渡ってきた年上の恋人と駆け落ち同然で結ばれる。彼は愛妻の内助の功に支えられ、自らも過酷なアルバイトをしながら学業を終えて、外交官や大学での教職に就き、やがて異文化コミュニケーションの研究者として世界を駆け巡る。
これは若き日に音楽家として身を立てることを夢見ていた著者が、美しい女性との出逢いと国際化時代のうねり中で、全く異なる道を歩むことになった半生を、最愛の夫人の遺稿とアメリカで生まれ育った子息の文章を交えて紡いだ心温まるファミリーヒストリーである。(元読売新聞大阪本社記者)
上記内容は本書刊行時のものです。