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生きるための日本史
あなたを苦しめる〈立場〉主義の正体
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2021年3月25日
- 登録日
- 2021年3月1日
- 最終更新日
- 2021年9月17日
書評掲載情報
2021-05-16 |
産經新聞
朝刊 評者: 上原隆(コラムニスト) |
2021-04-10 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
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紹介
日本社会は人間ではなく〈立場〉でできている。
立場を離れ、「私」と「世界」を直接に結び付ける画期的歴史論。
・「タテ社会」や「空気」を超える新たなキーワード=「立場主義」。これは江戸時代までの「家主義」に代わり、明治期の徴兵制、満州国と第二次大戦、そしてバブル経済によって育てられた論理である。
・自分と他者の立場さえ守れば共存して生きられる国「日本立場主義人民共和国」に生きる私たち。社会と人間を消耗させ、健全な思考を見失わせるこの価値観はどのように形成され、どんな弊害をもたらしているのか。
・立場主義は原発事故とコロナ禍によって終焉に向かいつつある。今こそ必要なのは、古くからの「無縁」の世界への回帰。
・著者の至った境地 は「〈立場〉を離れ、馬と暮らそう」!
ひとりひとりが、直接に世界と結びついた「私の世界史」の中を生きるために。
※動画講義つき。内容の解説や執筆の背景、読み方のヒントなどを著者自ら紹介します。(URLは本書内に記載)
目次
序章 私の世界史
第一章 「自分の問題」を理解するための歴史
第二章 「家」から「立場」へ
第三章 「日本立場主義人民共和国」の興亡
第四章 「ポスト立場主義」への展望――無縁の原理
第五章 おわりに──これからどうやって生きていくべきか
前書きなど
この本で論じようとしているのは、この世界観の中心にある「立場」という言葉です。この観点から見た「立場の日本史」だと言ってもいいでしょう。それは、客観的歴史描写というよりは、「私は、なぜ、いま、ここで、こんなふうに、生きているのか」を問うための主観的な歴史学です。そこから私自身の実像を理解し、これからを生きていくためには、何をどうすればいいのか、を知りたいのです。
私はこれを「私の世界史」という言葉で表現しています。
(序章より)
上記内容は本書刊行時のものです。