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東京オリンピックの社会学 阿部 潔(著) - コモンズ
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東京オリンピックの社会学 (トウキョウオリンピックノシャカイガク) 危機と祝祭の2020JAPAN

社会科学
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発行:コモンズ
四六判
280ページ
並製
価格 2,200円+税
ISBN
978-4-86187-166-5   COPY
ISBN 13
9784861871665   COPY
ISBN 10h
4-86187-166-2   COPY
ISBN 10
4861871662   COPY
出版者記号
86187   COPY
Cコード
C1036  
1:教養 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年4月25日
書店発売日
登録日
2020年3月12日
最終更新日
2020年8月13日
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紹介

社会学の視点で東京オリンピックの意味を正面から問い直す本。過去2回(1940年・1964年)の東京大会との比較と膨大な参照文献をとおして、日本社会の在り方=ナショナリズムの深層/未来のゆくえと五輪の政治的な意味を浮かび上がらせる。
新型コロナウイルスで延期になっても問題は何も変わらない。

目次

プロローグ 2020オリンピックは「〝それ〟が見られず、終わり。」となってしまった

第1章 東京にオリンピックがやってくる――なにが問題なのか?
1 「2020年までに!」の決まり文句
2 新国立競技場のなにが問題だったのか
3 「症候」としての新国立競技場問題

第2章 希望の未来へ─―「オリンピックレガシー」という先物取引
1 オリンピックになぜ「レガシー」が求められるのか?
2 2020年東京大会のレガシープラン――「アクション&レガシープラン2016 中間報告」
3 「東京オリンピック・レガシー」のイデオロギー
4 約束された未来の憂鬱

第3章 栄光の過去へ――「1964年」というノスタルジ
1 「2020」へと向かう日本
2 「ライバルは、1964年」
3 戦後日本における「1964」
4 <希望>としての2020年東京オリンピック

第4章 「幻」からの問いかけ――皇紀二千六百年オリムピックの実像
1 三度目の東京オリンピック
2 第12回オリンピック東京大会をめぐる時代背景
3 1930年代日本の実像
4 オリンピックをめぐるメディア言説
5 大会組織委員会幹部の建前と本音
6 座談会の場で語る「日本人/男たち」
7 <1940年>と<2020年>の近さと遠さ

第5章 「現在」からの誘い――ソーシャルメディアという共振
1 デジタルメディアとナショナリズム
2 「新たなナショナリズム」の右旋回?
3 ソーシャルメディアによるコミュニケーションの変容
4 「ナショナリズム」の現代的な条件

エピローグ オリンピックを迎える〈わたしたち〉――どこへ向かうのか?
1 2020東京オリンピックの「多様な顔」
2 「若年層」の複雑な思い――NHK世論調査から浮かび上がること
3 「日本にとっての意義」の深層――「東京オリンピックに関する意識調査」の結果から
4 「ポスト2020」の憂鬱

おわりに 〝それ〟はやってこなかったのか?

著者プロフィール

阿部 潔  (アベ キヨシ)  (

1964年 名古屋市生まれ。
1992年 東京大学大学院社会学研究科単位取得退学。博士(社会学)
現 在 関西学院大学社会学部教授。
専 攻 社会学、カルチュラル・スタディーズ、メディア/コミュニケーション論。
現代社会における文化と権力の複雑に入り組んだ関係に興味を抱き、日々の具体的な現象や事件を題材した社会学的な分析に取り組んでいる。
著 書 『監視デフォルト社会──映画テクストで考える』(青弓社、2014年)、『スポーツの魅惑とメディアの誘惑──身体/国家のカルチュラル・スタディーズ』(世界思想社、2008年)、『彷徨えるナショナリズム──オリエンタリズム/ジャパン/グローバリゼーション』(世界思想社、2001年)など。
共編著 『空間管理社会──監視と自由のパラドックス』(新曜社、2006年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。