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幸せのマニフェスト ステファーノ・バルトリーニ(著) - コモンズ
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幸せのマニフェスト (シアワセノマニフェスト) 消費社会から関係の豊かな社会へ (ショウヒシャカイカラカンケイノユタカナシャカイヘ)
原書: Manifesto per la felicita

社会科学
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発行:コモンズ
四六判
360ページ
並製
価格 3,000円+税
ISBN
978-4-86187-152-8   COPY
ISBN 13
9784861871528   COPY
ISBN 10h
4-86187-152-2   COPY
ISBN 10
4861871522   COPY
出版者記号
86187   COPY
Cコード
C1030  
1:教養 0:単行本 30:社会科学総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年7月
書店発売日
登録日
2018年6月14日
最終更新日
2018年8月8日
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紹介

誰もが幸せになりたい。だが、多くの人たちが幸せとは感じていない。その根本的な原因は関係性の質の悪化である。そして、最も模倣してはならないのが米国だ。先行研究によれば、消費主義に大きな価値を置く人は、そうでない人と比べて幸福度は低く、不安や苛立ちの諸症状やうつ病の高いリスクを抱えている。さらに彼らはテレビを長時間視聴し、アルコールや薬の摂取量も多く、健康状態も悪い。多くのデータ、多方面にわたる知識・文献・考察から、現代社会の不幸せの原因を探り、解決の方向性を示す。イタリアで出版後、ヨーロッパ各国語に翻訳されて好評を博している。

目次

日本語版への序文

序章 幸福の逆説

第Ⅰ部 短いマニフェスト
第1章 現代社会の病理
第2章 病の原因――価値観の変化
第3章 病の治療法――関係を豊かにする政策

第Ⅱ部 米国――模倣すべきではない事例
第1章 米国人がいつも不幸せで、常に長く働かなければならないのはなぜか?
第2章 関係性の悪化が経済成長を生む

第Ⅲ部 関係の質は何に依存するのか?
第1章 市場、価値、関係性
第2章 欲望の製造――マスメディア
第3章 人間は商品を買うために生まれたのか?
第4章 人間は働くために生まれてきたのだろうか?
第5章 我々はどのような生き物なのだろうか?

第Ⅳ部 幸せのための政策
第1章 都市生活――関係性の豊かな都市をつくる
第2章 子どものための政策
第3章 広告に対する政策
第4章 民主主義を変える
第5章 働き方をどう変えるか
第6章 健康のための政策
第7章 関係性を豊かにする政策への反論

第Ⅴ部 2008年の金融危機
第1章 驚くべき米国の消費者の誕生
第2章 防御的資本主義の内部爆発

第Ⅵ部 関係の豊かな社会は可能だ
第1章 可能な現実の提案
第2章 20世紀は終わった

著者プロフィール

ステファーノ・バルトリーニ  (ステファーノ バルトリーニ)  (

イタリアのシエナ大学政治経済・統計学部准教授。ロバート・パトナムの社会関係資本の研究に影響を受け、経済成長と開発が先進社会の幸福度、社会関係、生活環境に与える様々な影響を分析する研究をイタリアで牽引している。2010年にイタリア語で刊行された『幸せのためのマニフェスト』は、ポスト成長社会の展望を「関係の豊かさ」に焦点を当てて考察する良書である。本国でベストセラーとなるほか、ヨーロッパ各国語に翻訳され好評を博している。日本語特別編集版では、欧米諸国における右派ポピュリズムの台頭の背景やマスメディアで取り上げられない急進左派運動の躍進についての分析など、2010年代の混迷する世界情勢についての考察を新たに加えている。

中野 佳裕  (ナカノ ヨシヒロ)  (

研究者。PhD。専門は社会哲学。社会発展の思想と倫理を問いなおす研究を行っている。2011年4月から2018年3月まで国際基督教大学社会科学研究所(ICU SSRI)の助手・研究員として勤務。明治学院大学国際平和研究所(PRIME)研究員、上智大学グローバルコンサーン研究所(IGC)客員所員も兼任。2018年4月より早稲田大学地域・地域間研究機構次席研究員。
主著:『カタツムリの知恵と脱成長――貧しさと豊かさについての変奏曲』(コモンズ、2017年)、主訳書『経済成長なき社会発展は可能か?――脱成長とポスト開発の経済学』(作品社、2010年)。

上記内容は本書刊行時のものです。