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在庫ステータス
在庫あり
取引情報
取引取次:
ト・日 書店
子どもの文化 書店(直)
直接取引:あり
戦下の淡き光
B119
296ページ
価格
2,600円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年8月
- 書店発売日
- 2019年9月13日
- 登録日
- 2019年8月2日
- 最終更新日
- 2022年12月20日
書評掲載情報
2019-12-22 |
読売新聞
朝刊 評者: 本郷恵子(東京大学教授、中世史学者) |
2019-11-02 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 上岡伸雄(翻訳家 ) |
2019-11-02 |
朝日新聞
朝刊 評者: いとうせいこう(作家) |
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紹介
1945年、うちの両親は、犯罪者かもしれない
男ふたりの手に僕らをゆだねて姿を消した――
母の秘密を追い、政府機関の任務に就くナサニエル。母たちはどこで何をしていたのか。周囲を取り巻く謎の人物と不穏な空気の陰に何があったのか。人生を賭して、彼は探る。あまりにもスリリングであまりにも美しい長編小説。
ときおり、テムズ川の北の掘割や運河で過ごしたときのことを、ほかの人に委ねてみたい気持ちになる。自分たちに何が起こっていたかを理解するために。それまで僕はずっと匿われるように暮らしていた。だが、今では両親から切り離されて、まわりの何もかもを貪るようになった。母がどこで何をしていようと、不思議に充足した気持ちだった。たとえ真相が僕たちには隠されていたとしても。
ブロムリーのジャズクラブでアグネスと踊った晩のことを思い出す。〈ホワイト・ハート〉という店だった。混んだダンスフロアにいると、隅のほうにちらっと母が見えた気がした。振り返ったが、もう消えていた。その瞬間に僕がつかんだのは、興味をあらわにした顔がこちらを見ている、ぼんやりした映像だけだった。(本書より)
目次
第一部
見知らぬ人だらけのテーブル
第二部
受け継ぐこと
母との暮らし
屋根の上の少年
塀に囲まれた庭
謝辞
訳者あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。