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村上春樹 映画の旅 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館(編集) - フィルムアート社
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村上春樹 映画の旅 (ムラカミハルキ エイガノタビ)

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A5判
208ページ
並製
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-8459-2136-2   COPY
ISBN 13
9784845921362   COPY
ISBN 10h
4-8459-2136-7   COPY
ISBN 10
4845921367   COPY
出版者記号
8459   COPY
Cコード
C0074  
0:一般 0:単行本 74:演劇・映画
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2022年8月10日
最終更新日
2022年12月21日
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重版情報

2刷 出来予定日: 2022-10-31
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紹介

小説家・村上春樹の創作活動に
映画が与えたもの――

早稲田大学演劇博物館 2022年度秋季企画展
「村上春樹 映画の旅」 公式図録

展示資料と解説、
そして村上作品と映画をめぐる多様な論考から、
文学世界と“映画の旅”の織りなす
豊かなイメージを紐解く

村上春樹書き下ろしエッセイ
「自分自身のための映画」を収録



現代日本の最も重要な小説家の一人である村上春樹──早稲田大学演劇博物館にて開催される企画展「村上春樹 映画の旅」は、そのキャリアを通じての「映画」との関係性に焦点をあてます。

村上はこれまでも様々な場で、自身にとって身近なものとして映画について語っていますが、その出会いの数々は村上作品に対し、具体的にどのような影響を及ぼしたのでしょうか。あるいは、村上の作品群が現代の映画監督によって映画化されるとき、そこにはどのような想像力の変換が存在したのでしょうか。

巻頭では、本図録のために書き下ろした村上春樹によるエッセイ「自分自身のための映画」を特別収録。

前半では、企画展「村上春樹 映画の旅」の概要を、演劇博物館所蔵図版の数々や参考図版とともに紹介し、村上作品がいかに映画との関係を有してきたかについて、5章に分けて解説します。

後半では、村上作品の映画化を手がけたイ・チャンドン監督(『バーニング 劇場版』)、濱口竜介監督(『ドライブ・マイ・カー』)へのインタビュー、そして映像論、文学論、メディア論等を専門とする執筆陣による広範なテーマの論考により、村上小説と映画との関係への視座をより広く豊かなものへと拡張します。

巻末には、本企画展の展示リスト、村上春樹作品年譜のほか、大小問わず村上作品のなかに登場する映画作品をまとめあげた「村上春樹著作登場映画リスト」など、充実の資料を掲載。

図録として展覧会の内容を辿るとともに、村上作品が積み重ねてきた映画の旅を味わい、追体験できる一冊です。

デザイン
加藤賢策(LABORATORIES)

===

早稲田大学演劇博物館 2022年度秋季企画展
「村上春樹 映画の旅」概要
(早稲田大学演劇博物館公式サイトより引用)

小説家・村上春樹は、そのキャリアを通じて繰り返し映画に言及してきました。村上の小説では、登場人物たちが映画を見たり会話のなかで作品のタイトルを挙げたりすることを含め、映画が作中で重要な意味を持つことがしばしばあります。エッセイなどでも頻繁に取り上げられるなど、村上にとって映画が身近なものであることは間違いありません。

早稲田大学在学時の村上は、よく演劇博物館を訪れ、まだ見たことのない映画のシナリオを読んでいたといいます。文字だけのシナリオを読むことを通して、頭の中で映像を生み出し、一つの世界を構築すること。この学生時代の習慣は、作家本人が認めているように、後の小説家としての創作活動に大きな影響を与えたはずです。

本展では、村上が通っていた映画館や学生時代に読んでいたシナリオ、エッセイや小説のなかに登場する数々の映画、そして小説を映画化した作品、等々に関する数多くの資料を展示します。スチル写真やポスター、台本などの映画関連資料とともに、村上がこれまで見てきた映画をまるで旅の軌跡を辿るかのように振り返る構成となっています。そのような〈映画の旅〉を通して、村上文学が喚起するイメージの豊かさを改めて発見していただければ幸いです。

会期:2022年10月1日(土)~2023年1月22日(日)
※日程は変更になる場合がございますので、
早稲田大学演劇博物館のホームページ をご確認ください
会場:早稲田大学演劇博物館 2階 企画展示室
入館無料

▼展示構成
第1章 映画館の記憶
第2章 映画との旅
第3章 小説のなかの映画
第4章 アメリカ文学と映画
第5章 映像化される村上ワールド

目次

村上春樹 「映画館の暗がりの中で」
ごあいさつ
展示趣旨

村上春樹 「自分自身のための映画」

[図版]
第1章 映画館の記憶
第2章 映画との旅
第3章 小説のなかの映画
第4章 アメリカ文学と映画
第5章 映像化される村上ワールド

[論考・インタビュー]
■村上春樹における映画と文学の交流
アーロン・ジェロー(日本映画史、メディア史)
■サブカルチャーとしての村上春樹と自主映画
⻑谷正人(映像文化論、文化社会学)
■平原の竜巻、草原の井戸 村上春樹のメタファーにおける可視性と不可視性
髙村峰生(英米文学・文化、比較文学/表象文化論)
■〈私〉が消えて物語がはじまる 村上春樹とアメリカ映画
小澤英実(アメリカ文学・文化)
■村上、クレショフ、映画 モンタージュについて
木原圭翔(映画研究、テレビ論)
■村上春樹と濱口竜介とやつめうなぎ 映画『ドライブ・マイ・カー』における複声性をめぐって
岡室美奈子(テレビドラマ論、現代演劇論)
■見えるものと見えないものについて観客に問いかける
[インタビュー]イ・チャンドン(映画監督、『バーニング 劇場版』)
 
■「旅」を経験する身体
[インタビュー]濱口⻯介(映画監督『ドライブ・マイ・カー』)
■「非日常のトンネル」をくぐり抜けて 村上春樹と映画の「反編集作業」
川﨑佳哉(映画研究、表象文化論)

[資料]
村上春樹作品年譜
参考文献
村上春樹著作登場映画リスト
展示リスト

上記内容は本書刊行時のものです。