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「感情」から書く脚本術 心を奪って釘づけにする物語の書き方
心を奪って釘づけにする物語の書き方
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2016年4月15日
- 登録日
- 2016年3月15日
- 最終更新日
- 2024年3月25日
重版情報
11刷 | 出来予定日: 2025-03-19 |
9刷 | 出来予定日: 2024-03-22 |
8刷 | 出来予定日: 2021-10-04 |
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紹介
プロットじゃない、
構成じゃない、
キャラクター造型でもない。
一番大事なのは「感情」なんだ!
心の動きを誘導し、最後までのめりこませる物語を書く。UCLAの人気課外授業、待望の邦訳!
あなたが映画の「魔法」を信じたいなら、この本を読まないことをお勧めする。上級テクニックを紹介することによって、銀幕の魔法を解体してしまう。手品を見て感激したあとで種明かしをされるようなものだ。
ーーーー本文抜粋より
本書の原題は、Writing for Emotional Impact、つまり「感情的なインパクトを起こすための書き方」です。私たちが、映画や小説の世界にのめりこんで時も忘れて楽しめるとき、上記の本文にある通り、「魔法」にかかっています。その正体とは、物語の始めから終わりまで、心を揺さぶる「感情的インパクト」のこと。人は感情を動かされる「感情的体験」のために、映画のチケットを買い、数時間を費やすのです。
本書は、読者や観客の感情を掻き立て、心をつかんで離さないためのあらゆる設計を、あますところなく伝授します。脚本の基礎もテクニックも駆使したうえで、では、なぜ自分のホンが採用されないのか、作品化されないのか。それは「魔法」がとけてしまう瞬間がどこかにあるからです。一瞬たりとも、一行たりとも気は抜けないのです。
そこで、本書は、名作の脚本を徹底的に解体し、語り方を分析します。キャラクター造形や構成など大枠はもちろん、場面(シーン)でのやり取り、一つ一つの台詞、単語ひとつに至るまで、細かく具体的な技巧を指南します。優に100を超える技術によって、二度と同じ目線で同じ作品・脚本を観られなくなるはずです。
脚本の基礎は、他の本で学んでください。
さらに、もう一歩抜け出したいときに、本書と、同じ著者の「脚本を書くための101の習慣」は、必ず役に立ちます。
目次
■INTRODUCTION
感情をお届けする商売
また脚本の書き方?
感情についての一考察
感情を売るビジネス、それがハリウッド
感情を掻き立てる技巧
脚本家としての2つの仕事
話術巧みに語るための3つの感情
キャラクターの感情対読者の感情
この本のゴール
ちょっと警告
■CHAPTER 1
読者:唯一のお客さん
読者は最初の観客
下読みは門番だ
下読みは知性的、しかも情報通
下読みはブラックな労働で疲幣している
でも下読みは脚本家の味方
下読みの仕事
お断りするのにも、理由がある
下読みは、脚本に何を求めているか
■CHAPTER 2
コンセプト:その物語にしかない魅力
基本:コンセプトについて知っておくべきこと
アイデアこそがハリウッドの王様
コンセプトは売れる
コンセプトの技巧:
アイデアにエネルギーを注入する手段
あるコンセプトに対する理想的な反応
アイデアに訴えさせる
アイデアが訴える力を強くする1
2の方法
タイトルを魅力的にする
人気のあるジャンルを選ぶ
実例:コンセプト創りの脚本術
■CHAPTER 3
テーマ:普遍的な意味
基本:テーマについて知っておくべきこと
テーマの技巧:テーマを仄めかせる
テーマを語らず見せるための9つの技
実例:テーマ創りの脚本術
■CHAPTER 4
キャラクター:共感を掴む
基本:キャラクターについて知っておくべきこと
キャラクター造型に必要な5つの質問
キャラクターの技巧:キャラクターとの絆
キャラクターとその変化を見せる
キャラクターの人格や個性を
ページ上で見せる6つの方法
キャラクターとの絆
■CHAPTER 5
物語:高まる緊張感
基礎:物語について知っておくべきこと
物語対プロット
プロットの技巧:読む人の心を
最後まで釘づけにする
面白いと思わせることが、すべて
興味/魅力/洞察/畏敬
好奇心でそそる、驚かせる
期待/希望/心配/恐れ
サスペンス/意図/不安/心配/疑念
驚き/狼狽/笑い
スリル/喜び/笑い/悲しみ/勝利
共感/情/賞賛/軽蔑
メロドラマと感傷
実例:物語創りの脚本術
即座に読者の心と共感を掴む技
実例:キャラクター造型の脚本術
■CHAPTER 6
構成:のめりこませるための設計
基本:構成について知っておくべきこと
構成の技巧:それぞれの幕が持つ感情的要素
第一幕 関心を掴む
第二幕 緊迫感と期待感
第三幕 満足
実例:構成の脚本術
■CHAPTER 7
場面:心を奪って釘づけにする
基本:場面について知っておくべきこと
それぞれの場面は、小さな物語である
劇的な場面に必要な要素
場面とキャラクター
技巧:最高の場面を書くために
心を奪う場面を創る技
実例:場面設計の脚本術
■CHAPTER 8
ト書き:スタイリッシュに心を掴む
基本:ト書きについて知っておくべきこと
素人がよく犯す間違い
脚本執筆、技巧の基礎
技巧編:動くト書き
読者の関心を操る
動きを与える
読者を釘づけにする
キャラクターの描写
場所の描写
おまけ。プロが教えるコツ
実例:ト書き描写の脚本術
■CHAPTER 9
台詞:鮮烈な声
基本:台詞について知っておくべきこと
最高の台詞の特徴
やってはいけない台詞の失敗
技巧:鮮やかな台詞を書くために
感情的インパクトを与える技
個性的な台詞を生む技
さり気ない説明の技
サブテクストの技
鼻につく台詞でも構わないとき
何度でも書き直す
台詞を試す
台詞の達人から学ぶ
■CHAPTER 10
最後に:ページに描く
改稿のコツ
脚本を読んで盗む
脚本家はページに描く
上記内容は本書刊行時のものです。