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時を編む人間
人文科学の時間論
- 初版年月日
- 2015年8月1日
- 書店発売日
- 2015年8月12日
- 登録日
- 2015年6月24日
- 最終更新日
- 2016年2月23日
紹介
時間とは何であり、人は時間とどのような関わりを持って生きているのでしょうか。本書では、時を超えて多くの人々が興味を抱き思索してきた「時間」をテーマに、哲学、歴史学、考古学、言語学、心理学、行動科学など人文科学のさまざまな専門家が話題を提供します。読み進めるうちにこれら学問の広さと奥行きの深さに触れ、その魅力に気づくことでしょう。本書を通じて、人と時間の関わりの多様な側面を知って理解を深め、限られた時間を有効活用し生活をより豊かなものにする手がかりとしていただければ幸いです。
目次
はしがき
第一章 意識と時間…田山忠行
――数秒の時間をめぐって
一 感覚の時間
二 時間順序の錯視
三 「今」と「現在」
四 時間の知覚
おわりに
第二章 学習する脳と時間…小川健二
一 脳の情報処理と時間
二 時間遅れと脳の予測機能
三 脳の学習と時間
第三章 時間の神経経済学…高橋泰城
一 時間と意志
二 経済学における意思決定と時間
三 生物学における意思決定と時間
おわりに
第四章 比喩表現からみた〈時間〉…野村益寛
はじめに
一 メタファーと認識
二 時間のメタファー
三 時間のメタファーの経験的基盤
四 時間のメタファーの思考・行動への反映
五 ま と め
第五章 前近代の時間と近代の時間…権 錫 永
――交差する二つの時間
はじめに
一 古き時代の時間――不定時法の世界を生きること
二 定時法への大転換と時間規律
三 近代の「労働」
四 社会問題――むすびに代えて
第六章 太古の時を追い求めて…小 杉 康
――時間と考古学
はじめに――私たちの時間感覚と時代認識
一 考古学と時間
二 「石器時代」への覚醒――E・S・モース
三 石器時代三〇〇〇年説――坪井正五郎
四 新石器時代の年代――浜田耕作
五 縄文土器型式編年の年代学――山内清男
六 放射性炭素年代測定法の登場――「短期編年」対「長期編年」
おわりに
第七章 〈交差〉としての時間…田 口 茂
――異質なものたちの出合い
一 時計と「空間化された時間」
二 日常の用法││「時間がある」「時間がない」とは?
三 時間と「私」の支配
四 コントロールの外――生きた時間
五 生きて動いている時間――時間と否定
六 生きた現在はリアルだがつかめない
七 「ある」と「ない」の「交差点」としての時間
八 「無」の隙間としての現在――時間のなかの「死」
九 自由と他人
おわりに
第八章 時間とは何か…千 葉 惠
――クロノス(運動の数)とカイロス(永遠の徴)
はじめに
一 クロノス
二 運 動 論
三 カイロス
おわりに
あとがき
執筆者紹介
上記内容は本書刊行時のものです。
