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禅と心理療法 平井 孝男(著) - 法藏館
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【利用可否不明】

禅と心理療法 (ゼントシンリリョウホウ) 28の症例にみる公案の智慧 (ニジュウハチノショウレイニミルコウアンノチエ)

哲学・宗教
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発行:法藏館
四六判
厚さ23mm
重さ 455g
400ページ
定価 2,800 円+税   3,080 円(税込)
ISBN
978-4-8318-5726-2   COPY
ISBN 13
9784831857262   COPY
ISBN 10h
4-8318-5726-2   COPY
ISBN 10
4831857262   COPY
出版者記号
8318   COPY
Cコード
C1011  
1:教養 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2026年7月15日
書店発売日
登録日
2026年5月19日
最終更新日
2026年7月4日
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紹介

禅の公案は、現代の心の苦しみにどのように役立つのか――。精神科医・臨床心理士として長年臨床に携わってきた著者が、禅の智慧と心理療法の接点を、28の具体的症例を通して描き出す。うつ、不安、強迫、対人恐怖、引きこもりなどの多様な悩みに対し、公案や禅的発想が治療の突破口となった実例を紹介。論理だけでは届かない心の深層に、公案がどのような変化をもたらすのかを平易に解説する。禅の歴史や思想をたどりながら、現代人の「生きづらさ」を見つめ直す一冊。

【目次】
第1章 禅とは
第2章 禅の歴史
第3章 菩提達磨
第4章 慧可から五祖弘忍まで
第5章 慧能と神秀
第6章 慧能の弟子たち
第7章 馬祖道一
第8章 馬祖の弟子たち
第9章 南泉と趙洲

【紹介事例】
●うつ病に対する夫婦合同面談
禅の公案「倒却刹竿」に関連づけながら、行き詰まった夫婦関係とうつ状態に向き合った事例。執着や固定観念を手放すことが、回復への糸口となった例。
●改善の見込みがないと言われた統合失調症患者の仏性探求
「仏性に南北無し」の公案を通して、絶望の中にあっても人間の可能性を見失わない姿勢を描く。本人の内面的変化が、治療の転機となった例。
●起業失敗とうつ状態からの再生
財産や人間関係を失い深刻な抑うつに陥った人物が、「本来無一物」という禅の思想に触れ、自分を縛っていた価値観を問い直していった例。
●強迫性障害と「心はどこにあるのか」という問い
考えすぎによって苦しむ患者に対し、「即心是仏」の公案的発想を用いた治療例。思考への過剰な執着から距離を取ることで、症状の改善を目指す。
●妻の食事作りを手伝うことで回復したうつ病患者
「馬祖胡餅」の公案に重ねながら、特別な理論ではなく、日常の具体的な行為の中に回復の契機があることを示した印象的な事例。
ほか、28の臨床例を掲載。

目次

前書き

第1章 禅とは
第1節 禅の定義
第2節 諸家の禅観

第2章 禅の歴史――仏陀から達磨まで
第1節 禅の発生
第2節 公案と心理療法
第3節 仏陀から達磨に至るまで
■事例A 治療者の沈黙が治療を進展させた例(拈華微笑の関連事例)
■事例B うつ病に対する夫婦合同面接(倒却刹竿の関連事例)

第3章 菩提達磨
第1節 達磨とは
■事例C 物質的な豊かさより精神の豊かさが大事(智慧宝珠の関連事例)
■事例D 功徳・評価を求めすぎて不適応になる。形だけにこだわる悲劇(隔然無聖の関連事例)
■事例E 妄想に対して繰り返しの働きかけ、反復の重要性(面壁九年の関連事例)
■事例F 治療を開始して苦しくなった例――大事なことにはそれなりの覚悟が必要(慧可断臂の関連事例)
■事例G 不安除去を願う婚前の女性(達磨安心の関連事例)
第2節 二入四行論
■事例H 早口でまとまりなく話し、治療困難――困難こそ治療の核心(逢苦不憂の関連事例)

第4章 慧可から五祖弘忍まで
第1節 慧可(神光、大祖大師)
■事例I 不登校、引きこもり、沈黙から始まりいろんなことが起きた例(皮肉骨髄の関連事例)

第5章 慧能と神秀
第1節 慧能
■事例J 統合失調症に罹患し改善の見込みがないと言われた統合失調症患者の回復物語(仏性に南北無しの関連事例)
■事例K 起業に失敗し、財産をなくし妻も友人にも去られ、深刻なうつ状態に陥った例(本来無一物の関連事例)
■事例L 妻と弟の不倫を疑い、どちらに原因があるかで悩んだ例(非風非幡の関連事例)
第2節 神秀

第6章 慧能の弟子たち
第1節 南嶽懐譲
■事例M 努力しても報われないので妄想的になり、会社を訴えようとしたパーソナリティー障害患者(南嶽説似の関連事例)
■事例N 精神分析に大金とエネルギーをつぎ込んだが治らなかった事例(甎摩作鏡の関連事例)
第2節 南陽慧忠
■事例O 対人恐怖とうつ病で一年ぶりに復職する時の困惑(国師三喚の関連事例)
第3節 永嘉玄覚――一宿覚
第4節 青原行思(曹洞宗第七祖)
第5節 荷澤神会

第7章 馬祖道一――禅の革命児、唐代禅の始祖
第1節 馬祖道一とは――即心是仏、平常心是道
■事例P 考えすぎて自分の心がどこにあるかわからなくなった強迫性障害の治療例(即心是仏の関連事例)
■事例Q 意地のぶつかり合いで疲弊した女性ピアニスト(馬祖展足の関連事例)
■事例R 妻の食事作りを手伝うことで治癒したうつ病患者(馬祖胡餅の関連事例)
■事例S 怖くて体験できない(南泉行粥の関連事例)
第2節 馬祖禅(洪州禅)の本質と意義

第8章 馬祖の弟子たち
第1節 百丈懐海
■事例T 精神病院勤務でうつ病になった例(百丈野鴨の関連事例)
■事例U 働かなくなってうつになった例(不作不食の関連事例)
■事例V 自分勝手な理屈をつけて周りを困らせる人(野狐禅の関連事例)
■事例W 困難の連続であった境界例治療の例(咽喉唇吻の関連事例)
第2節 大梅法常
■事例X うつ状態になった後、長い引きこもり(大梅梅子の関連事例)
第3節 盤山宝積
第4節 ?(ほう)居士――中国の維摩居士
第5節 西堂智蔵
第6節 興善惟覚
第7節 白楽天
■事例Y 薬物中毒、薬物乱用(諸悪莫作の関連事例)
第8節 麻谷宝徹
■事例Z 服薬を拒否して心理療法だけで行こうとする(風性常住の関連事例)
第9節 西山亮座主
■事例ZA 虚しさが最大の充実とわかり救われる(虚空の関連事例)
第10節 塩官斉安
第11節 金牛和尚

第9章 南泉と趙洲
第1節 南泉普願
■事例ZB トラウマにより、自傷行為を続けていたが、夢を通じての告白で立ち直った例(南泉斬猫の関連事例)

引用・参考文献一覧
後書き

著者プロフィール

平井 孝男  (ヒライ タカオ)  (

1949年、三重県上野市に生れる。1974年、金沢大学医学部を卒業後、大阪大学病院精神科、大阪逓信病院神経科、仏政府給費留学、榎坂病院、淀川キリスト教病院精神神経科を経て、1991年4月、平井クリニックと新大阪カウンセリングセンターを開設。現在、平井クリニック院長、新大阪カウンセリングセンター長を務める。精神科医。臨床心理士。 著書として、『心の病の治療ポイント』『境界例の治療ポイント』『うつ病の治療ポイント』『カウンセリングの治療ポイント』『難事例と絶望感の治療ポイント』『統合失調症の治療ポイント』『精神分析の治療ポイント』『夢分析の治療ポイント』(以上創元社)、『心理療法の下ごしらえ』(星和書店)、共著として『癒しの森』(創元社)、『心理療法におけるからだ』(朱鷺書房)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。