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出版者情報
進化経済学・基礎編
- 初版年月日
- 2010年9月
- 書店発売日
- 2010年9月24日
- 登録日
- 2016年1月25日
- 最終更新日
- 2016年1月25日
紹介
なぜ経済社会が簡単に破綻することなく人々が日々の生活を過ごしていけるのか。進化する経済社会に対していかに働きかけることができるのかという経済学の新たな構築の試み。
目次
はじめに
第1章 進化経済学とは何か
1.1 進化経済学とは何か
1.2 進化経済学のはじめの一歩
コラム・ “evolution”の語源と進化
1.3 進化経済学のめざすもの
第2章 モデルと相性問題
──進化経済学はどうして一から経済学をはじめるのか
2.1 モデルを扱う社会科学
2.2 「本質」を捉えるというのはどういうこと?
2.3 経済社会の「本質」とは何か
2.4 基本モデル仕様との相性
2.5 この章のまとめ
補論 経済学の実在性の基礎はどこにあるのか?
コラム・ 批判的実在論とは?
第3章 進化経済学から見えてくる世界
3.1 複製子と相互作用子による制度進化の記述
:サーキットブレーカーを例として
コラム・ 「進化」という日本語
3.2 会計制度と金融市場の共進化
3.3 日本の航空産業と産業政策の共進化
3.4 複製子と相互作用子によるバブルの形成・崩壊の説明
コラム・ 歴史学派
第4章 基礎概念
4.1 不可逆的時間と人間の合理性
コラム・ マーシャルと経済生物学
4.2 進化─複製子と相互作用子─
4.3 知識
4.4 制度
コラム・ ソーステイン・ヴェブレンと進化論的経済学
4.5 緩衝装置とゆるやかな結合系
第5章 進化経済学のモデル
5.1 進化経済学の基本了解
5.2 進化経済学の基本モデル仕様
コラム・ 多様な進化はなぜ可能なのか
第6章 進化経済学の対象
6.1 コミュニティ(共同体)
6.2 貨幣の生成と機能
6.3 分散的市場
6.4 貨幣と複製子・制度
コラム・ ハイエクの自生的秩序論
6.5 資本主義(市場経済)
6.6 会計
6.7 ルールと法
6.8 産業およびイノベーション
6.9 国家経済(開発・成長)
6.10 国際経済・世界経済(国際貿易と国際金融)
6.11 移行経済
コラム・ ネルソンとウィンターによる復権
補論 価値と価格
第7章 進化経済学と政策
7.1 制度生態系
7.2 四つの政策:内なる制度と外なる制度による分類
7.3 「社会工学」:マクロ経済政策
7.4 進化経済学的なマクロ経済学入門
コラム・ ルーカス批判
7.5 制度改革:補助金、特区、社会運動
7.6 メディア・デザイン
7.7 進化主義的制度設計と地域ドック
参考文献
索 引
上記内容は本書刊行時のものです。