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記憶の戦争
「ホロコースト」の呪縛と現代的危機
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2025年3月20日
- 書店発売日
- 2025年3月24日
- 登録日
- 2025年1月10日
- 最終更新日
- 2025年3月31日
紹介
「戦争を生みだす磁場」を捉える――。ウクライナ、パレスチナ……相次いで現前化した激烈な武力紛争をつなぐものは何か。「記憶の政治」の過熱と、それをもたらす国際的構図を見据え、我々の認識を拘束するものを剔抉。現代の「ジェノサイド」をめぐる歴史と政治を鋭く論じた洞察の書。
目次
序 章 現前化した戦争と「記憶の政治」
*
第1章 「歴史」の書かれ方と「記憶」のされ方
―― 人々はなぜ過去をめぐって諍いを起こすのか
*
第2章 ロシア・ウクライナ戦争とプーチンの記憶政治
―― 記憶の戦争から軍事侵攻への飛躍
第3章 「ウクライナ史」とはなにか
―― 国民史の構築と記憶の衝突
*
第4章 「ジェノサイド」の想起と忘却
―― ヴェステルプラッテとヴェトナムからの眺望
補論1 ジェノサイドと人道に対する罪
―― 『ニュルンベルク合流』を読む
*
第5章 アウシュヴィツを中東欧の大地に連れ戻す
―― ティモシー・スナイダーと『ブラッドランヅ』
第6章 ホロコーストをたどる「旅」
――『同胞』を読む
*
第7章 「歴史家論争2・0」と「過去の克服」の行方
―― 反「反ユダヤ主義」の緊縛とドイツ的「記憶文化」の転落
補論2 ホロコーストとナクバを貫く話法
―― バシール・バシールとアモス・ゴールドベルクたちの挑戦
*
第8章 ナチ犯罪とヴェトナムとパレスチナを接続する
―― バートランド・ラッセル法廷の継承
*
終 章 「戦争を生み出す磁場」と「記憶の連帯」
あとがき
索 引
上記内容は本書刊行時のものです。