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水上勉の時代 大木 志門(編者) - 田畑書店
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水上勉の時代 (ミズカミツトムノノジダイ)

文芸
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発行:田畑書店
A5判
縦210mm 横150mm 厚さ20mm
重さ 500g
336ページ
並製
定価 3,200円+税
ISBN
978-4-8038-0360-0   COPY
ISBN 13
9784803803600   COPY
ISBN 10h
4-8038-0360-9   COPY
ISBN 10
4803803609   COPY
出版者記号
8038   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年6月25日
書店発売日
登録日
2019年5月27日
最終更新日
2024年7月24日
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書評掲載情報

2022-01-21 週刊金曜日
2019-10-27 福井新聞    朝刊
2019-10-03 佛教タイムス  第2825号
2019-09-07 図書新聞    9月14日号、3415号
評者: 田村景子
2019-09-02 読売新聞  朝刊
2019-08-28 福井新聞  朝刊
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重版情報

2刷 出来予定日: 2019-07-10
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紹介

水上勉(みずかみ つとむ)生誕100周年を記念し、最良の案内書が出来上がりました。カラーページをふんだんに使った作家紹介、主要著作の解説、親族や関係者、編集者へのインタビュー、年表、テーマ別のコラムに論考。
さらに未発表短編を4編、司修によるリトグラフ『一休曼荼羅』を収録。
人間水上勉の輝きを発見する1冊。

【本書の内容】
水上勉の生涯と文学を、豊富な写真と共に懇切丁寧にたどる作家紹介(カラー32頁)
新発見資料 水上文学の鉱脈を知る未発表短編4編(「黄檗山」「牛にのった話」「空気の歌」「踏切番の紅い花」) 『金閣寺炎上』のバリアント草稿
水上勉を多面的に問い直す画期的論考3本
貴重な証言を含む関係者インタビュー3本
水上文学の水先案内となる26作品のブックガイド
創作の裏側を知る編集者による座談会2本
トリビア満載のコラム8本
司修によるリトグラフ『一休曼荼羅』

目次

第一部 水上勉の再発見


作家紹介  一〇一年目の水上勉―生涯とその文学をたどる 大木志門


新資料紹介1  『金閣炎上』原稿


新資料紹介2  水上勉未発表作品四篇


未発表短篇  「黄檗山」について 掛野剛史


黄檗山               水上勉
牛にのった話            水上勉
空気の歌              水上勉
踏切番の紅い花           水上勉

第二部  編集者・水上勉──雌伏のとき


インタビュー  焼け跡の時代の水上勉 北野英子 奥田利勝


ブックガイド  『フライパンの歌』『霧と影』


コラム  「文壇放浪」の一コマ ──宇野浩二、太宰治、田中英光、そして山岸一夫 大木志門


ブックガイド  『凍てる庭』『冬日の道』


論考  戦後出版文化の中の水上勉 掛野剛史


インタビュー  浦和暮らしと模索の時代 内田潔


コラム  水上課長 ──東京服飾新聞社時代の一コマ 掛野剛史


ブックガイド  『海の牙』『飢餓海峡』


コラム  川上宗薫と『半世界』周辺 ──松戸時代の文学的再出発 高橋孝次



第三部  作家・水上勉──飛躍のとき


座談  編集者による水上勉1 ──岩波剛さんを囲んで


ブックガイド  『雁の寺』『五番町夕霧楼』


コラム  水上勉の出発点 ――『月刊文章』『作品倶楽部』投書家時代 掛野剛史


ブックガイド  『越前竹人形』『宇野浩二伝』


論考  水上勉の社会派推理小説 ──同時代評と応答から 高橋孝次


ブックガイド  『古河力作の生涯』『金閣炎上』


コラム  同時代の中国文化人からみた水上勉 劉晗


ブックガイド  『兵卒の鬃』『瀋陽の月』


コラム  データから見る流行作家時代の水上勉 大木志門


ブックガイド  『くるま椅子の歌』『ブンナよ、木からおりてこい』


第四部 人間・水上勉──円熟のとき


座談  編集者による水上勉2 長谷川郁夫・小池三子男・山口昭男・大槻慎二


ブックガイド  『寺泊』『壷坂幻想』


コラム  「水上勉君をはげます会」芳名帳から──水上勉の交友録 高橋孝次


ブックガイド  『文藝遠近』『文壇放浪』


論考  戦後文学の中で水上勉を考える 大木志門


ブックガイド  『一休』『破鞋』


インタビュー  父・作家としての水上勉を語る 水上蕗子


ブックガイド  『心筋梗塞の前後』『精進百選』


コラム  若狭という名の故郷 下森弘之


ブックガイド  『若狭幻想』『泥の花』


水上勉略年譜(作成・高橋孝次)


あとがき

版元から一言

水上勉復権のための案内書。この1冊から、作家と作品の魅力と現代的な意義を必ず発見できます。水上勉という一本の筋を通すと、日本のこの100年がクリアに見えてくる。貧困も公害も差別も男と女も、原発もコンピューターも、水上勉の旺盛な作家活動と情動によって描かれ、形になり広がり共有されていった。水上勉を介して過去と、現在の自分のつながりを体験できる画期的な1冊です。

著者プロフィール

大木 志門  (オオキ シモン)  (編者

大木志門(おおき・しもん)
1974年生まれ。立教大学大学院文学研究科日本文学専攻博士後期課程満期退学。博士(文学)。現在、山梨大学大学院総合研究部教育学域准教授。著書に『徳田秋聲の昭和―更新される「自然主義」』(立教大学出版会、2016年)、共編著に『21世紀日本文学ガイドブック6 徳田秋聲』(ひつじ書房、2017年)、『「私」から考える文学史-私小説という視座』(勉誠出版、2018年)など。

掛野 剛史  (カケノ タカシ)  (編者

掛野剛史(かけの・たけし)
1975年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科国文学専攻博士後期課程満期退学。博士(文学)。現在、埼玉学園大学人間学部准教授。共編著に『菊池寛現代通俗小説事典』(八木書店、2016年)、『戦間期東アジアの日本語文学』(勉誠出版、2013年)

高橋 孝次  (タカハシ コウジ)  (編者

高橋孝次(たかはし・こうじ)
1978年生まれ。千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、帝京平成大学現代ライフ学部助教。論文に「「中間小説」の真実なもの―「地方紙を買う女」と「野盗伝奇」」(『松本清張研究奨励事業研究報告書』2013年)、「大衆雑誌懇話会賞から小説新潮賞へ―「中間小説」の三段階変容説」(『中間小説誌の研究―昭和期メディア編成史の構築に向けて研究報告書』2015年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。